ビーズ正多面体(ビーズボール)の作り方…手順を伝えるのではダメだった

世田谷区立教育総合センター STEAM教育講座のワークショップで
丸ビーズとテグスで作る「正多面体ストラップ」の講師をしてきました。
このアイテムはこれまでに4回…ふしぎ発見科学教室(2013)、東芝未来科学館(2019)、ハチラボ(2023)、世田谷区立教育総合センター(2024)…と実施してきましたが、ビーズボール6個→12個→30個を全員完成に至るのは何度やっても(その都度カイゼンしてるのですが)なかなか難しい。
世田谷区立教育総合センターでこのワークショップを行うのは2回目です。
前回(2024)実施したときのログが👇です。
ビーズ正多面体(ビーズボール)の作り方…エッセンス(本質)を伝えるか、手順を伝えるか?
このときの反省会で
『初心者に最初にエッセンス(本質)を伝えるのって、初心者にいきなり「奥義」を伝えるような無理があったのかな😅』と思い
「あの 〇×●の記号の手順 解りやすいよ!」と言うので、では次にやる機会があったら「〇×●記号の手順書」でやってみようかな!
そのために用意したのが👇この手順書です。(クリックするとPDFが開きます)



1枚目はワークショップの中で説明するので使わない。家に帰ってからの復習用
2枚目は作成過程の画像で、これも使わない。復習するときの確認用
3枚目 〇×●記号のみの編み方「アルゴリズム」
今回は3枚目だけを見て作ってみよう!という新しい試み。
しかし、この試みはダメでした。失敗です💧
なぜかというと、作っている子どもたちの様子を見ていると「あれ?」「あれ~?」となってしまった子がいっぱい。
作り方(手順じゃなくて仕組み)が「わかった!」となって、黙々と作ってる子が少ない。
過去3回やったときは「わかった!」子がもっといた。講師してると「あ、この子は分ってるね」というのが作ってる様子を見ていて分る😊
手順だけ見ながら作ると「あれ? こんな風になっちゃったけど、どうしたらいいの?」と間違えたとき、仕組みを理解していないから間違いを直すことができない。すると、時間内に完成に至らず「難しかった」「何だかよく分らなかった」となってしまう。
でもアンケート結果を見ると「おもしろかった」が13/15(87%)なのですが、私が伝えたい面白さは普通の「おもしろかった~」じゃなくて、「正多面体って、こんなに簡単な仕組みなんだ~」というアハ体験💡
では、なぜ「わかった!」の境地に達した子が少なかったのか? 反省/振り返り
前回の反省会で『いつかまた、丸ビーズとテグスで作る「正多面体ストラップ」をやる機会があったら、今度は手順を繰り返し、エッセンス(本質)に至る。という展開にします😊』👈この結論が間違いだった💧
かつて「手順を覚えるのではなく、仕組みを理解する」と言っておきながら、それを失念していた💧
失念していたことを思い出したのは👇この記事がブログの人気記事ランキングに入ってきたとき。
60角星★竹ビーズ270本を1本のテグスで編む
人気記事ランキングに入って来た記事は、それが多くの人に読まれているんだから間違いやリンク切れが無いか?読み直している。そしたら、この記事に👇こんなこと書いてた。
『手順を見ながら作っていると、ときどき間違えるんです💧』
『それと、手順書見ながら作っていても面白くない。180スッテップもあると「修行」だな💧』
あ~そうだよ! いきなり「手順書見て作ってね」と言うのは、とあるスポーツを始めたばかりの人に「素振り100回」「グランド10周」みたいな感じかな😅 なぜそれをするのか?理由が分ってないとモチベーション上がらないよね。
前回の反省会をもう一度読み直すと…
『2つのルールだけで作れと言ってるけど、みんな「ビーズが3つ集まったら」のところが解らないんだよ。』
あ~正しいカイゼン方法は「ビーズが3つ集まったら」を分りやすく伝えることだったんだ‼
今回もそこで躓いてる子が多かった。
今回のスライドでは「ビーズが3つ集まったら」の状態を画像で説明したけど…

「ビーズが3つ集まったら」の状態を説明するより前に
なぜ「ビーズが3つ集まったら」が重要なのか!を理解するまで説明しておく必要があったのだ。
そのためには「正多面体を今日初めて知った」子に、正多面体がどんな形かを知ってもらうために
最初にテーブルの上には正多面体の模型(ペーパークラフトやビーズボール)を置いておき、自由に触って見てもらうこともした方がいいね。(昔はやってたんですが、パーバークラフトって触っていると潰れることもあるので消耗品なんです。テーブル数(6テーブル)分のサンプル作るの大変なのよ😅)
「ビーズが3つ集まったら」とは…
ビーズホール6個・12個・30個は正多面体の正4面体・正6面体・正12面体に対応します。
正4面体・正6面体・正12面体は各頂点に3本の辺が集まります。
ビーズボールのビーズは正多面体の辺に対応します。
だから「ビーズが3つ集まったら」なんです!
またいつか、ビーズ正多面体(ビーズボール)を作るワークショップをやる機会があったら、
なぜ「ビーズが3つ集まったら」なのか!?
手順を伝えるのではなく、仕組み/構造を理解してもらい、それから作ることにしよう。
そしたら、参加者全員ビーズ30個のビーズボール(正12面体)まで完成させられるかも😊
■アンケート結果
▼学年
・4年生:11
・5年生:2
・6年生:1
・中学3年生:1
▼講座の長さ
・ちょうどよい:7
・みじかい:5
・ながい:3
▼講座の内容
・おもしろかった:13
・ふつう:2
▼一番勉強になった事、発見した事は何ですか?
・形をべんきょうできた ビーズのはめかたが分った
・正多面体を知った。ビーズで作るのがむずかしかったけど楽しかった。
・正多面体というもの、ことばをはじめてしりました。
・理科が工作になるのがおもしろかった。
・五かっけいがいちばんむずかしかったです。
・アルゴリズムはむずかしいけど、でもおわったあとはとてもうれしかった
・ビーズと糸だけで背板面他をあめることにびっくりした。作ったものはかざりたい。
・多角形の形を知ることができた。
・手げいと正多面体ではビーズボールの作り方が違うことがわかった。
・ビーズでつくるのはむずかしかったけど 形のことがたくさん勉強できました。
・ビーズボールの作り方を覚えました。
・こんなかんたんに正多面体をつくれるのがおもしろくてぶしぎだった。
・一番いんしょうにのこったのはビーズにひもを二回いれる所。
▼今後参加したいワークショップ
・今日のづづき:3 👈「わかった!」状態になると、もっと作ってみたくなるので、「今日のつづき」をしたいと思った子が3人ということは、「わかった!」子が15人中3人(20%)程度だったと推測されます💧 目指せ50%超え‼
※次回への備忘録
▼ひもの結び方の練習を最初にやっておく!

今の子って、ひも結びができない子が多いね~
ひも結びが苦手とかじゃなく、ひもの結び方を知らない。ひもを結んだことがない💧というレベル。
「丸ビーズとテグスで作る」ので、最後にテグスを結ぶ必要があるのだが、
結ぶときになって「結び方」を教えてると、せっかくやった「編み方」を忘れてしまう。
だから、最初にひも結びの練習をしておこう。
▼ストロー正多面体は「おまけ」か「基本」か?
ビーズ正多面体(ビーズボール)を編む時間は「わかった!」子と、そうでない子で2倍以上の差が出てしまう。
「わかった!」子がササっと作り終えて、全員が作り終えるまで待つことになると、空き時間は何する?
その対応として「ストロー正多面体」も「おまけ」として用意している。
他の子がビーズ30個または12個を作っているときに「おまけ」のストロー正多面体の作り方を説明するわけにはいかないので『ストロー正多面体の作り方』も用意しました。
ところで、
ビーズホール6個・12個・30個は正多面体の正4面体・正6面体・正12面体に対応するんですが、
ビーズボール6個=正4面体?
形かなり違いますよね! テグスの通り方を見ると正4面体(正三角形が4面)なんですが、
初めて作るビーズボール6個を正4面体と言われても~ 素直に受け入れられないよね😅
そこで、ビーズボールを作る前に「ストロー正多面体」を作れば…
ストロー6本=正4面体であることは納得できますよね。
だから、ストロー正多面体は「おまけ」じゃなく「基本」にした方がいいんじゃない🤔と思ってる。
👆ビーズ6個を2回つくることで「基本」をマスターしてもらおうとしていたが、
一番最初はストロー6本の正4面体から始めた方がいいかも😊
※関連記事
2021/04/28 20・12面体ボールを作ろう!…手順を覚えるのではなく、仕組みを理解する。

「教える」のではなく「発見」するお手伝いをする。👈あ~最近 教えちゃってるよね💧
「気づいた特徴を言ってみよう」👈こういう問いかけをしなくては。
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