地球・生命の歴史と5回の大量絶滅(6回目進行中)
地球は約46億年前に誕生しました。地球は「水の惑星」といわれますが、
約41億年前に「海」ができ、そこで生命が誕生しました。
地球は「生命の星」ともいわれますが、地球が生命で満ち溢れる惑星になったのは約5億年前からです。
(地球46億年の中の5億年前からですから、意外と最近のことなのです。)
この5億年を顕生代(けんせいだい)と言いますが、顕生代の中は…古生代、中生代、新生代に分れ、
例えば、中生代は三畳紀、ジュラ紀、白亜紀に分かれます。
ジュラシックパークという映画を観たことある?
「ジュラシック」とは、ジュラ紀(Jurassic period)のことなんです。
このような時代区分をまとめて「地質時代」といいます。
地質時代の時代区分は地層や岩石や化石の研究によるものですが、地球が生命であふれる顕生代(約5億年)の中で、大多数の生物が同時に絶滅する大量絶滅(たいりょうぜつめつ)が5回起こっています。
でも、アンモナイトは3回の大量絶滅を生き延び、3億5千万年もの間、海の中で繁栄していました。それに比べ、人類が誕生して、まだほんの20万年ほどです。※
大量絶滅が起こっても全ての生物が絶滅したわけではありません。わずかに生き残った生物が次の時代に大進化をとげ、生物多様性が回復しています。
私たち人類が今ここにいるのも大絶滅があった「おかげ」?です。5回目の大量絶滅で恐竜が絶滅したため、それまでは恐竜に隠れて主に夜間に活動していた哺乳類が、恐竜のいなくなった昼の世界に進出し、爆発的な進化をしたので、今ここに私たちがいるのです。
でも、次の6回目の大量絶滅を私たち人類は乗り越えられるのでしょうか? これまでの大量絶滅は地殻変動や小惑星の衝突などの天災によるものでした。しかし、6回目の大量絶滅は既に進行中で、その原因は人類の活動にあります。
私たち人類を含む全ての生物は生態系からの恩恵「生態系サービス」を受けて生きています。生物多様性の減少⇒生態系の崩壊⇒6回目の大量絶滅を止めるために、私たちにできることは何か!?
今起きていることを調べて🔍 考えてみよう!🌏
最初の図は 新宿未来創造財団 子どもフェスタ2023で『アンモナイト化石レプリカつくり』に出展したときに描いたものです。(PDF)
Wikipediaの地質時代のタイムスケールを参考にパワポで描きました。
「地球は46億年前に誕生しましたが、生命であふれる星になったのは約5億年前です。…」という説明は日常の時間感覚とスケールが違いすぎるので直観的に分かりにくい。そこで地学では地質時代の46億年を1年に見立てて説明する「地球カレンダー」という手法がよく使われます。
Wikipediaの地質時代のタイムスケールも「地球カレンダー」で描かれています。これ、地質時代の全歴史を直感的に理解するにはよいのですが、ピンポイントで「地球が生命であふれる星になったのは11月19日からです」と説明すると???となってしまう💧
このとき伝えたかったタイムスケールは…
・46億年前 地球誕生
・5億年前 地球が生命であふれる星になる(顕生代)
・3億年以上アンモナイトは海で繁栄していた
…この3つだけなので、1月~12月のスケールを添えるのはやめ、代わりに地質時代は10億年毎、顕生代は1億年毎のスケールを添えました。
また「地球・生命の歴史」と「5回の大量絶滅」について伝えたかったので、大量絶滅の時期も示し、6回目の大量絶滅についても示唆しておきました🌍
先カンブリア時代のタイムスケールの下側には、地球・生命の歴史における重要イベントを並べておいたのですが、
2024/06/26 JAMSTEC BASE に👇この記事が載っていた。
光合成を行う生物はいつ誕生したのか?地球生命史年表が書き変わる大発見に迫る!
1. 地球史や生命史における大テーマ「酸素生成」
2. 24億年より前に酸化した鉄がある理由は?
3. 酸素を使わずに鉄を酸化する微生物が!
4. シアノバクテリアが大気を酸素に変えたのか?
…
え~!そうだったの🌎😱
私が描いた「地球・生命の歴史」のイベントも書き変えないといけないかも!なのでブログにメモってます🧐
2024/07/03 JAMSTEC BASE に光合成バクテリアの系統樹が出ていました。
光合成の30億年以上に渡る歴史の解明!
これを𝕏にポストしたとき…
#地球生命史 の一大ニュース‼#光合成 の30億年以上に渡る歴史の解明!
— 正多面体クラブ (@RPolyhedra) July 4, 2024
https://t.co/8futHuciYB
今回の研究から #シアノバクテリア は大酸化イベントより前には存在していなかったことが明らかになりました😱
大酸化イベントよりも約6億年後、今から約18億年前にシアノバクテリアは誕生しました🌍
#地球生命史 のハッシュタグを付けたら、このプレスリリースを見つけた!
⇒地球生命史史上最大の大量絶滅の原因は火災か?|東京大学 地球惑星システム科学
※2024/10/08「人類 誕生」で🔍したら…
『ヒト属(ホモ属)はおよそ200万年前にアフリカでアウストラロピテクス属から分化し、現生人類であるホモ・サピエンスは40万年~25万年前に現れたとされています。』あら、20万年より前なのね。ところで、このページ
⇒序章 地球の行方 -世界はどこに向かっているのか|環境省 のページなんですが、『5回あった顕生代の大量絶滅』の図を出して解説してますよ!👈やっぱ、地球の現状を語るにはここからになりますかね🌍
⇒先史時代の世界(人類の起源・移動地図・年表)|比較ジェンダー史研究会
ホモ・サピエンス『アフリカで誕生(アフリカ単一起源説)。最古の化石は、19万5000年前のものとされてきたが、下記⑤の通り、30万年前の化石が見つかった。』
…ということで、人類(ホモ・サピエンス)の誕生は 30万年前のようです。
※2024/12/05 銀河ダイナミクスが導く太陽系の旅路|神戸大学のニュースで…
『現在、太陽系は天の川銀河(銀河系)中心から約2万7,000光年の位置にあるが、46億年前に誕生した場所は銀河系中心から約1万7,000光年の位置であったと推定されている。』👈へ~‼ それは面白い😃 色々想像が膨らむ~
1回目(顕生代最初の)の大量絶滅の原因はガンマ線バーストによるとの説があるが、ガンマ―線バーストが地球を直撃する頻度はとっても低いんじゃないの?
でも『太陽系が誕生した銀河系中心付近では、超新星爆発やガンマ線バーストが現在の2倍以上の頻度で頻発』していたなら確率2倍だよね‼ でも、それは太陽系(地球)が誕生した46億年前のことで、顕生代(5億年前~)には銀河の片隅に移動していたから『放射線リスクが大幅に軽減』されていたんだね🌍
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