藝大卒展2024…工芸・彫刻…私の「イイね!」10作品(28枚の画像)
藝大卒展2024…日本画・デザイン・油画…私の「イイね!」21作品(46枚の画像)に続き、工芸・彫刻の作品の中で私が「イイね!」と思った作品を見た順に並べておきます😊
▼よりどころ 岡本美里(工芸|鋳金|ブロンズ/真土型鋳造法)
お~これは狛猫(阿形(あぎょう)の獅子)だね~と思ったので、ではこれと対になる吽形(うんぎょう)で角の生えた狛猫がいるかな? と、左を見れば…
▽ニャンコ先生?が寝てた💤(角は無い)
ところで「真土型鋳造法」の「真土」は何とと読む? 「まね」ですか。
▼軀 久保夏希(工芸|染織|羊毛、絹、ガーゼ、…)
「軀」という字は何と読む? 「からだ」ですか。
卒展の作品名/作者名には、読めない/変換しても出てこない文字がよく出てくるので苦労します😅
素材は羊毛、絹、ガーゼで、その質感を…
▼macrocosmos-
micrososmos 山田歩(彫刻|樟、木材)
お~これはアポロ月面着陸のときの宇宙服かな。
宇宙飛行士が大きな手のひらの上に立ち、
その宇宙飛行士の手のひらには小さな宇宙飛行士が立ち、
小さな宇宙飛行士の手のひらにはさらに小さな宇宙飛行士が立ち、
さらに小さな宇宙飛行士の手のひらにはもっと小さな宇宙飛行士が立ち・・・
これがずっと繰り返されていくのかな?
小さくなる方より気になるのが、大きくなる方です。
宇宙飛行士が立っている大きな手のひらは誰の手のひら? もしかして、お釈迦様?
macrocosmos-micrososmos
あ、Wikipediaに「マクロコスモスとミクロコスモス」があった。
ところで、この作品の素材は「樟」で「クスノキ」ですが、次と次の作品に続く…
▼Noema 笹部泰生(彫刻|樟)Instagram
“Noema”って何?
『フッサールの現象学の用語。意識内の対象的側面。志向的作用としての意識作用(ノエシス)が働きかける志向的対象。』by コトバンク|精選版 日本国語大辞典
ん~私には意味不明💧
「フッサール」という名前だけは聞いたことあるけど誰?
⇒エトムント・フッサール|Wikipedia に「ノエシス/ノエマ」を含む長~い解説がありますが、短く言うと『現代哲学の主流の一つをなす現象学を確立した哲学者』by コトバンク|日本大百科全書(ニッポニカ)
しまった💧 タイトルに引っぱられてしまった😅
タイトルによる先入観なしに、作品を鑑賞しましょう。
頭、肩、腕、胸から腹部へと流れる抽象化された曲線
それが下にいくにつれ具象化し、人の足となる。
こういう作品 好きだわ~😊 このあとどうなるのかを想像するのが。
下から上に具象化が進み、そこに美女が現れるのか? はたまた
上から下に抽象化が進み、完全抽象のオブジェになるのか?
この作品の素材も 樟(クスノキ)です。大物の彫刻にはクスノキが向いているの?
▼漂い 赤尾智(彫刻|楠)
スカートの生地が分厚いな~と思いつつも、髪やスカートの裾が漂ってますね。
ところで、この作品の素材もクスノキなんですが、漢字が「楠」です。
前2作品の「樟」と、この作品の「楠」。クスノキの漢字は2つあったのか~
⇒クスノキ|Wikipedia
「樟」は、クスノキから樟脳が採れることに由来するのかな。
「楠」は、南方に育つ木だから?
『一般的にクスノキに使われる「楠」という字は本来は中国のタブノキを指す字である。』とのこと。
クスノキは「樟」か「楠」か問題を詳しく説明している記事がありました。
⇒樟 or 楠[前編] クスノキとタブノキ|東アジア植物記|サカタのタネ
⇒樟 or 楠[後編] クスノキとタブノキ
『どうやらクスノキは漢字で「樟」と書くのが正しい、それが私の結論です。』 ん~ そうなのか。記事を読んで納得。
▼on the road 岡田俊(彫刻|牛革・木)
何だこのツギハギだらけの牛革は💧と思ったんですが、
よくよく見ると…
ポケットの口があちこちにある!
あ~ これ、何着もの革ジャンをツギハギして作った、牛1頭分の牛革なのね!
だから裏側を見ると…
裏地がボロボロ 面白い😃
▼いっしょにね 鷹山真彩(工芸|陶芸|磁土/手捻り,轆轤成形)𝕏 Instagram
▽ステゴサウルスくん
▽アンキロサウルスくん
▽トリケラトプスくん
▽ティラノサウルスくん
恐竜くんたちがカワイイ😃 見た途端、今回のイチ推し決定!
ただし、恐竜好きとしてはちょっとツッコミを入れたいところがありまして~
ステゴサウルスくんが生きていた時代、ドングリはまだ生まれてなかったんだよ💧
ステゴサウルスくんが生きていたのは中生代ジュラ紀
ドングリが生まれたのは中生代白亜紀~新生代
※参考リンク
⇒花に追われた恐竜|生命の扉
⇒恐竜時代の植物にはどんな種類があったの?|福井県立恐竜博物館
⇒どんぐりの生物学|京都大学学術出版会
▼スカラベ 野村俊介(工芸|陶芸|陶土/手捻り、轆轤成形)
古代エジプトではスカラベ(フンコロガシ)は聖なる甲虫として崇拝されていましたが、
このスカラベも神々しいね✨✨
▼冴ゆる夜 望月嶺(工芸|彫金|銅,真鍮,鉄/打ち出し,掘り,溶接,ろう付け,銀メッキ,ニッケルメッキ,硫化)
お~! これは素晴らしいフクロウの飛翔形態ですね~😃
「羽角」があって、大型のフクロウだから「ワシミミズク」かな?
「ワシミミズク 飛ぶ」で画像検索すると… お~ かっこいいね🙂
あ、作品の方を鑑賞しなくては😅
この作品『冴ゆる夜』のもう一つの鑑賞ポイントは、後ろに回って上から…
この羽根は美しい~😊
▼日々の秘美 板倉夏海(工芸|彫金|銅,鉄,真鍮,ステンレス/透かし彫り,銀メッキ,硫化)Instagram
👆これ6角形の万華鏡を覗いたときの画像です。
『日々の秘美』の万華鏡は、3つあって…
鏡が 6角形、3角形、8角形 で、
8角形の万華鏡を覗いたときは…
普通の万華鏡は筒の先端にキラキラ「オブジェ」が入っていますが、この万華鏡は「筒抜け」状態!
で、何を見るかというと、筒の先にあるキラキラ彫金細工のお気に入りビューポイントを探して覗いて見るんです。
はぁ~ 工芸作品はどれも見て楽しいね😊 他にも「イイね!」色々あるんですが、撮ってきた画像をトリミングしてブログに載せるのに力尽きて、このへんで…🍵
あ、そうだ👇工芸の作者自画像(全部が画角に収まらないので半分)
誰がどの作品の作者かはわかりませんが、油画や日本画の自画像がアートしてるのに対し、こちらは写実主義?なので、私のような一般人が見ると、皆うまいね~😃
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