« 【砂による組市松紋の描画】つながるかたち展03 @東京大学駒場博物館 | トップページ | 貝殻・木の実・草の実コレクション100瓶を並べたMyミュージアム »

2023年12月16日 (土)

新宿未来創造財団 子どもフェスタ2023で『アンモナイト化石レプリカつくり』

231216b1ammonite

新宿未来創造財団の子どもフェスタ2023 に『アンモナイト化石レプリカつくり』で出展してきました。
アンモナイトの化石のレプリカ作りを通して私が子供たちに伝えたいことは
『地球・生命の歴史と5回の大量絶滅』
それを説明するために↓この図を作りました。
240810bearthhistory
Wikipediaの地質時代のタイムスケールを参考にパワポで描きました。
「地球は46億年前に誕生しましたが、生命であふれる星になったのは約5億年前です。…」という説明は日常の時間感覚とスケールが違いすぎるので直観的に分かりにくい。そこで地学では地質時代の46億年を1年に見立てて説明する「地球カレンダー」という手法がよく使われます。
Wikipediaの地質時代のタイムスケールも「地球カレンダー」で描かれています。これ、地質時代の全歴史を直感的に理解するにはよいのですが、ピンポイントで「地球が生命であふれる星になったのは11月19日からです」と説明すると???となってしまう💧
私が今回伝えたかったタイムスケールは…
・46億年前 地球誕生
・5億年前 地球が生命であふれる星になる(顕生代
・3億年以上アンモナイトは海で繁栄していた
…この3つだけなので、1月~12月のスケールを添えるのはやめ、代わりに地質時代は10億年毎、顕生代は1億年毎のスケールを添えました。
また「地球・生命の歴史」と「5回の大量絶滅」について伝えたかったので、大量絶滅の時期も示し、6回目の大量絶滅についても示唆しておきました🌍
で、『アンモナイト化石レプリカつくり』なので、アンモナイトが生きていた期間(3億年以上)を赤い⇔で示し、「それに比べて人類はまだたったこれだけ」と示すと、子供たは「え💧短いっ」という反応。「アンモナイトは3億年以上にわたって海で繁栄していましたが、私たち人類もこの先何億年も繁栄していくことができるのでしょうか? そこで課題となるのがコレです!」
Sdgs
ちょっと無理やり感がありますが😅 このままだと人類が絶滅してしまうかもしれないから、
SDGs の S:Sustainable(持続可能)のタイムスケールをアンモナイトの生存した期間と比べて考えてもらいたかったのです🌍

この日、アンモナイト:頭足類の説明のために作ったスライドが2枚
231216cephalopod01
231216cephalopod02
※こちらを参考に(真似)させていただきました。
頭足類とは――まさしく海の霊長類|有限会社ホワイトラビット
※画像はイラストACより

子供たちにこれらのお話をしても、初めて聞く言葉はなかなか覚えておけないよね~と思うので資料も作成。
231216ammonite←クリックするとPDFが開きます

作ったアンモナイトの化石のレプリカは、この資料と共にチャック袋に入れてお持ち帰り😊
231216b2ammonite

この日、アンモナイトの化石のレプリカを作った子は 280人。
6時間の開催時間の中で、5分毎に4人の想定で、
6時間(360分)/5分×4人=288人
途中、ドローンショーで会場が暗くなり(15分×2回)中断がありましたが、ほぼ想定通りの人数に対応できました。
アシスタントの皆さま、ありがとうございました m(_ _)m
おかげで私は子供たちへのお話に専念することができました。
280人に1回に4人ずつお話したので、70回も同じお話してたのね😅 子供たちの反応をみて毎回ちょっとずつ違いますけど。
そういえば、アンモナイトの化石のレプリカ作りを通して私が子供たちに伝えたいことは『地球・生命の歴史と5回の大量絶滅』と言いながら、「5回の大量絶滅」の話がほとんどできなかった💧
また、アンモナイトの化石のレプリカ作りをする機会があったら、そのときは大量絶滅の話をメインにしてみようかな。そうすれば現在進行中の6回目の大量絶滅の話から SDGs に繋げるのも(無理やり感なく)なるほど!だよね🌍

※終わった後のアシスタントの皆さんとの「振り返り」で、
「何十回も同じ話をするのは疲れるので、スライドにナレーションを入れたビデオを流しておくという手もあるかな~」と言ったら、「低学年の子供たちはビデオを集中して最後まで観ることができませんよ。対面で話をしないと伝わりません。」とアドバイスをいただきました。そうなのか~! 喉は疲れたけど、70回もお話を繰り返したのは、それなりの効果があったのね😊



※この日のために用意したアンモナイトの型は8セット
231216b3ammonite
想定300人に対応すると、中には破損する型もあるだろうなと予想はしていたのですが、2個ほど破損しました。
231216b4ammonite
4人ずつ型取りするので使用するのは4セットなのですが、破損する型もあるだろうから8セット用意して、280人に問題なく対応できました。



※関連記事
2012/07/15 「化石のレプリカ」 アンモナイトのお話
2012/07/16 化石のレプリカ「アンモナイト」を記憶に留めるための科学的?お話
2018/10/15 地球に酸素をもたらした生物の化石『ストロマトライト』…2013ミネラルショー(池袋)
2020/08/30 現在は地球史上6度目の大量絶滅期にある!って、『〈正義〉の生物学』を読んで知る
2020/12/05 大和市 冬のおもしろ科学館『アンモナイトの化石のレプリカ作り』のスライド
2024/09/22 青少年のための科学の祭典・東京大会in小金井『アンモナイト化石のレプリカ作り』240922b6koganei


※2024/03/20 イングランドの海岸で世界最古「3億9千万年前の樹木」の化石が発見される|ナゾロジーを読んでいて、3億9000万年前っていつ?(何紀?)
この化石はイギリスのデボン州で発見されていて、
あ~ デボン紀ってここから来てるんだ!
で、デボン紀は『約4億1600万年前から約3億5920万年前』
『イギリス南部のデヴォン州に分布するシルル紀の地層と石炭紀の地層にはさまれる地層をもとに設定された地質時代である。』👈ここで自分の間違いに(記憶違い)に気づいた💧
「シシル紀」じゃなくて
シルル紀」だよ~😰
子供たちに配布した資料に間違い(誤字)があったことが判明し💧💧
とりあえず、この記事の最初の画像は修正。PDFの方は(これを配布しちゃったよ😰)記録として、そのままにしておきます。

※シルル紀 を「シシル紀」と間違えてる人、私以外にもいる😅 "シシル紀"で検索すると…約 57 件
この間違いは、以前どこかで「シシル紀」と聞いたからだよね?
それとも「シルル紀」って日本語脳の人には言いにくいから「シシル紀」に置き換わっちゃうのかな?
シミュレーション」を
シュミレーション」と言ってしまうように💧

« 【砂による組市松紋の描画】つながるかたち展03 @東京大学駒場博物館 | トップページ | 貝殻・木の実・草の実コレクション100瓶を並べたMyミュージアム »

クラブ活動」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【砂による組市松紋の描画】つながるかたち展03 @東京大学駒場博物館 | トップページ | 貝殻・木の実・草の実コレクション100瓶を並べたMyミュージアム »

フォト
2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  

Google AdSense


無料ブログはココログ

blog parts

  • ココログカレンダーPlus HTTPS対応