藝大卒展2023 お気に入りの34作品(78枚の画像)
2020『最後の秘境 東京藝大』の卒展に行ったら、足が棒になるほど面白かった~ので、それ以来 美大の卒展巡りが趣味になり、今年も藝大卒展(卒業・終了作品展)に行ってきました~😃
コロナ禍で藝大卒展の入場には事前予約が必要となっており「来場希望10日前の午前10時より受付開始」なので、1月30日の10日前、1月20日のカレンダーに「藝大卒展予約」と書いておいたが、「あ、予約しなくては!」と気づいたのが昼になってから💧 予約サイトを見ると、既に空きの無い時間帯も多い。予約できたのは 東京都美術館 12:00~と、大学美術館・大学構内 15:30~ ←これだと東京都美術館で3時間半も過ごさねばならないのだが、2時間あればいいよね💧 もうちょっとコンパクトに収まる時間帯に行けないものか?(可能ならキャンセルして別の時間帯で再予約)と、夜になって予約サイトを見たら、既に予約は埋まってた。
で、11時半に上野駅に着き、これからの歩きに備えて食事をし、12:00~東京都美術館 … 15:30~藝大…上野駅に戻ったのが18:00頃で、この日は約1万5千歩、12キロ歩いて疲れ果て、翌日は大殿筋が痛かった😅
では、それだけ歩いた中から「これ良いね😊」と惹かれたお気に入りの作品を並べておきます。
▼経年劣化 池上里菜 (日本画|紙本彩色)
日本画の作品は皆、作品の横に作者の自画像も添えてあり…
それと、作品名、作者、学科、技法・素材の書かれたパネル…
卒展鑑賞では↑これを撮ってくるの重要です。作品に感動のあまり、説明パネルを撮り忘れ「この作品名と作者は?」となること時々💧
それと「これ、どうやって作ったんだろうね?」と思ったとき、技法・素材の説明がヒントになりますし、新たな知識に繋がることが多い。この作品の場合「紙本彩色」って何?
「紙本彩色」で検索すると…
⇒【 日本画 紙本彩色と絹本彩色 】 | 福島県郡山駅前の画廊 ギャラリーあさか乃
紙本彩色:しほんさいしき
絹本彩色:けんぽんさいしき
ちなみに⇒「絹本」で画像検索
ところで『経年劣化』という作品名ですが、
↓この辺が特に経年劣化してますが…
あ、↑何か数字が見えますね!
そこをクローズアップすると↓
わ~ この感じ、いいね😊
『(改)1971-9』
1971年9月に改修したってことかな?
まだ 50年しか経っていないのですが、それで経年劣化しちゃったの?
私が生まれたのはそれより前なんだけど💧 体の一部に経年劣化を感じる今日この頃😅
▼明ける 伊藤茜 (日本画|紙本彩色)
この明け方の感じも好きだわ😊
Instagram:cinhnahmonh
『実は川の向こうにお家が建っています』え!そうだったの! 気付けなかった。
撮影した画像を拡大しても、残念ながら💧
クローズアップ撮影しないとだけど、それにはまず「気づき」が必要ですよね。
「ボーっと見てんじゃねーよ! 経年劣化するゾ!」と自分に喝😅
▼湖上の約束 坂本由利香 (日本画|紙本彩色)
実は私、↑こちらの画より、↓自画像の方に惹かれてる😊
Instagram:yrk.lake.ch
▼創造 木村十萌 (日本画|紙本彩色)
工場萌え~! こういうの大好き😃
Instagram:kimkimkimuchi
あら!「工場萌え」な画をいくつも描いているのですね。
※『工場萌え』という本があり、私はそれを持っている😅
▼CATHEDRAL Crystallus 寺本有孝 (デザイン|3DCG,映像)
この3DCGの映像は圧巻でした!
3Dでモデリングして、ここまで作り込むって!凄すぎる!!
その圧巻の3DCG画像の数々と『12宝石の抱く輝きによって栄えた王国クリスタロス』の物語は、こちらのサイトで…
⇒CATHEDRAL Crystallus|寺本有孝
⇒WORLD と
⇒CHARACTER の画像と物語も是非
Twitter:餅@0mochi78
「藝大 寺本有孝」で検索したら…
⇒【東京本校/在校生紹介】現役藝大生が選ぶCGという表現方法|digital hollywood
へ~ 大学で与えられた課題に対してどのような表現方法が適切か色々調べているときに3DCGという技術に出会い、そのリアルさにこんな表現もあるのかと衝撃を受け(←ここでとどまらず)3DCGを学ぶために藝大に通いつつスクール(デジタルハリウッド)にも通った。←ここが凄いよね! 私も経年劣化しないように学まねば!
▼藝大 再木市場 野口柾晴 (デザイン)
東京都美術館では↑このパネル展示があって、この取り組みは面白い😃 とってもイイ!と思ったので、藝大の現場も見てきた。
Twitter:藝大 再木市場【藝大木くず廃棄所改造プロジェクト】
木くず廃棄所を「捨てる場所」から「卸す場所」へ。『木の墓場』を『始まりの市場』へ。
ホームページ:再木市場
『華々しい作品たちが日々作られる藝大。
学校や学生たちはSDGsや環境問題を作品に乗せ、語ります。
しかし、そんな毎日の制作の裏には…。』←ここに問題意識を持っただけで終わらず、行動した!←ここに拍手~👏👏
▼夢幻雲集 政井歌 (デザイン|和紙)
『森?樹海ではなくて、綺麗な森に行ってそこでなんか掘ってたら、めちゃめちゃお金出てきました。』という夢を文字にした作品。他にも色々な夢が「言霊」風の文字になっていました。
Instagram:u__ms
▼Future of the Past
しまった。作品説明パネルを撮り忘れたので作者不詳です💧
藝大卒展のサイト(東京都美術館 第2展示室)にもこの作品が出てないし。なんで?
このイラストのタッチが好きなんですけど。
それと、創られた仮想世界の物語が好き😊
『或砂遺跡をご存知だろうか。』←どこにあるの!?と「或砂遺跡」を検索したが、無かった😅
クラウド(雲)の中から『覆耳型土器』の画像の1つは出土?してきたのだが…
…リンク先には無かった。残念💧
アートって創造の(架空の)世界・歴史を創る(捏造する)ことができて、そこが凄いと思う私。
展覧会タローマン@NHK放送博物館に行って「歴史捏造」するかも知れない可能性を楽しんできた私は、『或砂遺跡』の『覆耳型土器』の物語も楽しみたかったよ😅
※この作品のことが気になって検索していたら、この作品のことを書いているnoteの記事を見つけました!
⇒Ancient Time|中野 祐輔 |note
この記事によると、作者は 産本弥里さんのようです。
そして『或砂遺跡群|或砂遺跡センター』のホームページありました!
藝大卒展サイトでは産本さんの作品は、不確定|産本 弥里|コンピューターグラフィックス となっており、Future of the Past(或砂遺跡)ではなかったので分らなかったよ💧
▼路上採集記録 江原若菜 (デザイン)
新聞紙面の中に『路上採集記録』というシリーズ記事が載っている。
例えば、その中の1つの記事『レトロな清掃中 路上採集記録 130』
『「しばらくの間お待ちください」と手書きされた紙が紙テープで上から貼られ隠しているが、その下には何が書かれているのだろう。…
なぜ下の文字を隠さなければならなかったのか気になる。』←私もそういうの気になる😅
もう1例『留守にしているお地蔵様 路上採集記録 71』
お地蔵さまが留守にしている理由も気になるが、それより『ところでこの祠、向かって左の軒がないのも気になる。』←あ、それは気付かなかった。そして、こっちの理由の方が気になる😅
ホームページ:路上採集記録
「藝大 江原若菜」で検索したら…
⇒街歩き面白い光景、新聞形式コラムに 東京芸大の江原さん制作 都美術館で卒業作品展|東京新聞
『作品を新聞の体裁にしたのは「たくさんの記事の中から自分が意図しない情報と出合える」ところが、伝える手段としてふさわしく感じたから』←これいいね😊
▼気息 董晨月(Tou.) (デザイン|紙)
紙の帯とスリットが手前と向こう側で交叉することでモアレ模様になっていますが、そこに光が加わることで
思いかけない模様が現れてますね😃
さらに空気の流れが加わると…
Twitter:トトトウ @tototou06 より
こんな感じで揺れます。 pic.twitter.com/t8cXmvrOdW
— トトトウ (@tototou06) February 1, 2023
↑モアレが揺れるのも面白い
あ~ だから作品名が“Subtle Breath”「気息」なんですね。
それと、モアレは↓静止画で見るより、動画で見る方が面白いね。
▼陰花の舟 柴田美里 (デザイン|綿ロープ・レーヨンコード・針金)
これを見たときのファーストインプレッションは「テズルモズル?」
この舟の中に作者が横たわっている画像が作者のインスタにあります。
Instagram:millie_mm0
▼あなたたちは変えつづける 若林彩 (油画|デジタルペインティング、キャンバスプリント)
全景が撮りきれず右上隅が切れてた💧 完全な画像は⇒藝大卒展サイトで
Twitter:@naluse_flow
Instagram:dennsnail
あ💡インスタのアカウント名は denn + snail で「でんでんむし」なんですね😃
▼豆の上に眠りつづける 若林彩 (油画|デジタルペインティング、キャンバスプリント)
これは「ふかふか」で気持ちいいだろな~と思ったのですが、タイトルの『豆の上に眠りつづける』が、湊 かなえ『豆の上で眠る』と関連するなら、楽しい夢は見ていないのかも?
若林彩さんの作品、藝大卒展「油画」の中では唯一(あ、2つとも)「これいいね😊」と感動した作品でした。
そして自画像も素敵です。
髪を編んでいるのであろう指の描写が😊
でも「油画」とは言っても油絵(あぶらえ)ではなく、デジタルペインティング、キャンバスプリントなんですね。
「藝大 若林彩」で検索すると…
⇒油画科 2019 - 東京 - すいどーばた美術学院
こちらの合格体験記に…『拡大、縮小、左右反転ができない!自分が選択した以外の色が勝手に暴れる!
乗算レイヤーもオーバーレイも、グラデーションマップも無いだと…!?そのギャップを楽しめるようになるまで、かなりの時間を要した。』←思いっきりデジタルネイティブですね😃
ところで、藝大の「油画」ですが、これ
「ゆが」と読むの? それとも「あぶらえ」?
⇒油画について - 東京芸大の沿革のなかで - Yahoo!知恵袋によりますと
『東京芸大の絵画科の「油画」は「あぶらが」と読むようです』そうなの!
それより、藝大卒展の油画の作品を見ていて一番不思議なのが、一般の人がイメージする油絵・油彩の作品があまりなくて、「え!これが油画?」「この作品はいったい何なの???」という作品が多いのはなぜ? と、藝大卒展の油画の作品を見るたびに頭の中が???で一杯になってます💧
例えば、今回の油画の作品の中から2例ほど…
▼ひと夏のできごと 浅井風子 (油画|キャンバスに水彩、糸、針金)
↑なんだこれは!?
キャンバス?と思われる枠の中には…
↑糸が張ってある。
▼あめゆじゆ 柴口房子 (油画|紙)
↑なんだこれは!?
雪国の電話ボックス? じゃないな~ 障子のような格子があるし~
タイトルの「あめゆじゆ」って何?
宮沢賢治の詩「永訣の朝」の一節の冒頭で
「あめゆじゅとてちてけんじゃ」は
『雨雪を取って来てちょうだい』という意味なんだ ⇒Yahoo!知恵袋
ということで、私が雪国の電話ボックス?と思ったものは、賢治の家のコンパクト版 or 「永訣の朝」を読んだときの作者の心象風景を形にしたものなのかな?
…この2例は私に「なんだこれは!」と思わせるインパクトがあったのですが、他の多くの油画作品は「???」で終わってしまうのよ💧
参考までに⇒藝大 絵画科 油画専攻概要
『従来の絵画や彫刻といったカテゴリーでは捉えられない表現が現れて久しい今日、本専攻は、そうした時代の変化に対応するべく、それまでの油絵具による写実的表現を基軸とした教育方法を堅持しつつも、写真、映像等、多様なメディアまで拡張された表現に対する研究教育推進を行ってきました。』だそうです。
さて、東京都美術館の第1~第4展示室を抜けて 13:45
次は地下のギャラリーへ。ギャラリーは私の好きな工芸、彫刻の立体作品になるので、どんな感動作品に会えるのか楽しみです😊
▼Nature [growing] 星野萌 (工芸|陶芸|陶土・銅・銀メッキ・真鍮)
この薄いビラビラも土を焼いて作ったの?
Instagram:mosho_06
インスタの画像を見ると、焼成前の画像が薄いビラビラの付いた状態だから、この形を粘土で作って焼いているのですね!
銅・銀メッキ・真鍮などはどこに使われているのだろう?
▼Breezeman 塩川結斗 (工芸|鍛金|銅、色箔 / 絞り、銀メッキ)
かっこいいね😃 ところで、Breezeの意味は「そよ風」
Breezeman(そよ風マン)という名前にした意図は?
これ、鍛金 Metal Hammering で、金属を叩いて作ったんだ!
藝大卒展サイトの画像を見ると、喉元辺りは着色されていたのですね。ここは「色箔」なのかな?
素材は銅だけど全体が銀色なのは「銀メッキ」。では黒い部分はどうやって着色したのでしょう?
Instagram:yutoshiokawa
※Metal Hammering で検索したら…
文化庁のこの動画の技が凄かった!
⇒Metal Hammering The Art of OKUYAMA Hoseki
5:17~打込鍛金の技が見どころです。
▼閻魔王坐像 — 五七日 中川碧 (工芸|鍛金|銅,真鍮 / 絞り)
閻魔大王様による裁きが受けられます
六道輪廻のからの解脱を目指してがんばりましょう!!
五七日(いつなのか・ごしちにち)とは
死後35日後のことで閻魔大王による転生先の裁きをうけます
…ということで、私も閻魔大王の裁きを受けたのですが…「餓鬼道」に落ちてしまいました😅
さて、実際にあの世に行くときに備えて地獄を学んでおきましょうか。こちらの記事が大変分りやすかったです。
⇒天か地獄か、死者は10人の王に裁かれる -エンマと地蔵菩薩-【レポート】|アルトネ
この記事にも書かれていますが『地獄はまるでテーマパーク』ですよね😃 私は「鬼灯の冷徹」で知った😅
この記事で裁きのシステムを復習しておきましょう。
『天か地獄か、死者は10人の王に裁かれる』
『閻魔王は5番目に登場、いわば地裁』
五七日:閻魔王(地裁)
六七日:変成王(高裁)
七七日:泰山王(最高裁)だから四十九日が重要なのね
百か日:平等王
一周忌:都市王
三回忌:五道転輪王(再審請求は3回まで)
ん~ よくできたシステムですね~
しまった💧 まただいぶ脱線してしまいました。藝大卒展に戻ります。
Twitter:@NKmidori
Instagram:midori.vivienne ←インスタの「卒展までの」ストーリーズで制作過程が見られます。閻魔大王が『血の池地獄ならぬ 希硫酸入浴』してます😃
▼蝙蝠鍾乳石飾瓶 亀岡信之助 (工芸|鋳金|四分一,赤銅,ガラス / 真空加圧鋳造,キルンキャスト,エナメル彩,エッチング)
コウモリの胸の部分のふわふわ感が凄いね!
「藝大 亀岡信之助」で検索したら…
⇒「手だからこそできる、歪みや温かみ、そして一点物にしかできない工芸分野にある味わい 」藝大生インタビュー2022|工芸科鋳金専攻 学部4年・亀岡信之助さん
へ~ 東京都美術館×東京藝術大学 とびらプロジェクト という『美術館を拠点に、そこにある文化資源を活かしながら、人と作品、人と人、人と場所をつなぐ活動』があるんだ。←これいいね😊
この記事の中でも説明されていますが、コウモリの素材は 四分一(しぶいち)という銀の比率が四分の一の銅との合金なんですね。
▼yume 高須瑞穂 (工芸|鋳金|真鍮 / 真土型鋳造法)
遠目に見たとき「顔」?かと思ったんですが、
近づいて見ると~
赤ちゃんが眠ってた~ カワイイ😊
▼向うべき風景 齋藤晃祥 (彫刻|楠・鉄)
これ、楠(クスノキ)の丸太をスライスし、鉄の蝶番で屏風状にしたものです。
木の断面がみえるので、
↓この節目からは太い枝が右手前方向に生えていたのでしょうね。
閉じると丸太状になるのかな?
Instagram:couyou_090 ←こちらに閉じたとき、スライスしたときの画像がありました。
▼わたし見た 福岡里采三 (彫刻|大理石)
あ、これは! 壁の後ろ側にも体あるよね? と、回り込んで見ると~
やっぱり! でもどうして壁に嵌っちゃてるの?
何か壁に捕らえられた悶々とした状況?
でも、タイトルが『わたし見た』だから…
子どもから大人になるという壁を抜けかけていて、見たくもないものが見えちゃった状態かな?
この視線の先に何を見ているのでしょう?
▼ふっくらアニマル 澤優希 (工芸|鍛金|銅 、金箔、色箔、塗料 / 絞り、銀メッキ)
ふっくらカワイイ😃
▽福来鼠
▽福来雀
あ~「ふくら雀」には「福来雀」とい文字が当てられ縁起を担いでいるのか~
でも、帯の「ふくら雀」は「ふくらみ」「ふっくら」の意味でしょうから「福来雀」の当て字は使われていないようですね。
▼工芸の作者の自画像
誰がどの作品を作ったかまでは分らないのですが、工芸が専攻でも みんな絵がうまいのね🙂
14:30 東京都美術館での展示は見終わったのですが、藝大の方に入場できるのは 15:30
1時間もミュージアムショップで時間をつぶしてられないし、入場無料の書道展を見る。書道展を鑑賞するときの課題は、字がうまいのは分るのだが何と書いてあるのか読めない💧ってこと。その点で、小学生・中学生の書道展の作品は「読める」ので鑑賞できます😅
さて、15:30になるので藝大に行きますか。
ここからは主に大学美術館での展示です。
▼土の息吹 保坂朱音 (美術教育)
藝大卒展サイトの方にはヒョウタン型の焼物(楽器)の画像が載っていますが、私が「お!これいいね😊」と思ったのは木の実の方で、この木の実の焼物はマラカスになっていて、振ると音がします。木の実の特徴を良くとらえているので、美術教育の観点で見ると、子どもたちを音で誘い、木の実に興味を持ってもらうという効果が期待できます。
木の実の特徴を良くとらえていると思ったものを2点ほどピックアップ
▽ムクロジの実
↑あ、ムクロジの実の焼物を載せたコースターの向こうに茶色の小さな物がありますが、これムクロジの実の実物ですね。他の木の実はだいたい何の実か分りますが、ムクロジの実は知っている人が少ないから実物も置かれていたのでしょう。
「藝大 保坂朱音」で検索したら、とびらプロジェクトの記事がありました。
⇒「作品をつくり、場もつくる――それぞれを行き来しながら融合していけたら」藝大生インタビュー2022|美術教育専攻 修士2年・保坂朱音さん
「同じ釜」ではなくて
「同じ窯」の友との「窯会議」「窯ごはん」の話がおもしろかった。
こんな意外な記事も出てきました。
⇒藝大生が創作した体内と自然の循環を感受するトイレ|LIXILビジネス情報 ←この記事の中ほどに「うんちタイル」を腰壁に貼った画像があります。4種類の「うんちタイル」のそれぞれ何の動物のうんちなのか? 推理してみると面白いです😃
⇒トイレで環境を考える?!――藝大生がつくった上野トイレミュージアムオープン|LIXILビジネス情報
「上野トイレミュージアム」行ってみたい!😃
あ、脱線してきましたね💧 藝大に戻ります😅
▼縒想 yorisou 北島怜奈 (デザイン|木材・布・紙・インク,インススタレーション)
私のファーストインプレッションは「茅の輪くぐり」の輪! それくらい大きい。
『今は使われなくなったハンカチには、かつてはある人にとって1日の相棒だったという郷愁であったり、またある人にとってはあの人との甘酸っぱい思慕であったりと、1枚1枚違う思いでが詰まっている。糸のように縒(よ)り、しめ縄のようにさらに束ねて縒(よ)って、ハンカチに込められたそれぞれの想いを集積した。』
▽その想いの集積をクローズアップ
▼cake bako 関根芽依 (デザイン|木)
木で作った苺のショートケーキの「箱」です。
5切れしかありませんが「もう1切れはどこいった?」と思ったら…
1切れのショートケーキ(の箱)が箱に入ってました。
ところで「ショートケーキ」と書いていて、なんで「ショート」なの? と思ってしまって、ちょっと🔍(脱線😅)
⇒【意外な事実】ショートケーキの「ショート」は「短い」ではない|ケーキ・ジェーピー
ショートケーキの他にも…
▽ロールケーキ
▽ショコラのオペラケーキ
黒い色の木を使ってショコラ感を出していて、美味しそうです😋
ところで、何で「オペラケーキ」なのでしょう?
⇒オペラ (ケーキ) - Wikipedia
『菓子職人にとって、オペラは究極の目標のひとつだと言われる』へ~、そうなの。
▼ナミノコロモ 長岡聡之 (工芸|染織|絹,酸性染料 / 型染)
大学美術館 地階の入口にこの作品がバーンと並べられていて、かなりのインパクト。
型染の「型」も展示してありました。
この型で染めた一着を大きな画像で
Instagram:baly_sambal
▼紡ぎ 纏う 香取輝 (工芸|彫金|銅,銀,鉄 /打ち出し)
これヤドカリ?と思ったら…
Instagram:toromiiume の制作過程を見ますと、これはヤシガニですね。ヤシガニの画像検索結果と比べて見ると、リアルだ。ちなみに、ヤシガニ - Wikipediaによりますと『本種はカニではなく、ヤドカリのなかまである。』
「藝大 香取輝作」で検索したら、
⇒藝大作家逸品物雛人形 「削り出し雛人形」 香取輝作 - 久月
へ~ これはまたクールな作品ですね。こういうの好き😊
この雛人形は旋盤で削り出してますが、『紡ぎ 纏う』ヤシガニとはずいぶん作風が違いますが…
Instagram:toromiiume に『都立工芸高校M科』とあるから、マシンクラフト科で旋盤を学んできたのかな?
あ、【マシンクラフト科 PV】都立工芸高等学校 全日制(Machinecraft PV)なる動画がYouTubeにあって
♪ブレない軸は旋盤女子のプライド♪
♪溶接(つな)いで結ばれた絆 炎より熱く♪とか😃 あ、また脱線💧
▼Reunion(再会) Postova Venturova Kristyna(シュトヴァー・ヴェントゥロヴァー クリスティーナ)(工芸|ガラス造形|ガラスビーズ / フュージング)
ところで、ガラスビーズを一層だけ自由な形に並べてフュージングでくっつけるのは、どうやったのでしょう?
Instagram:kristynaventurova に型の制作中と思われる画像がありますが、これは発泡スチロール?←それだとガラスが融ける前に発泡スチロールが融けちゃうから、石膏?
あ、インスタを見ますと作者の Postova Venturova Kristyna さんはチェコの人なんですね。…と書いてチェコってどこに会ったっけ?と「チェコスロバキア」で検索したら…⇒Wikipadia『1918年から1992年にかけて中央ヨーロッパに存在した連邦国家である。』あら、チェコ共和国とスロバキア共和国に分離したんですね。地理・歴史にうとい私💧
※これとよく似た(同じ技法で作られた)作品をどこかで見た気がするのですが、どこで? ブログに記録してた~
ガラス教育機関合同作品展(第15回 2022)👈同じ作者でした🙂
▼Carpe diem 熊坂美友 (工芸|彫金|銅 / 銀メッキ、彫り、ろう付け)
“carpe diem”の意味って?
⇒その日を摘め - Wikipedia
作品名には作者の想いが込められているから、自分が知らない言葉の場合は検索するのですが、すると新たな発見があったりして、こまめに🔍検索してます😃
ところで、この作品の表面を見ますと…
これは鍛金による凸凹かと思ったら、銅板の表面を彫って銀メッキしているとのこと。
なるほど、彫った痕ですね。
▽こちらの花びらの先端は金メッキ
▽こういうランダムに並べているようで落ち着きのある作品が好き😊
その表面をアップで見ると~
彫ってますね。
Instagram:myukumasaka
▼shelter 飯島実有 (工芸|彫金|銅)
正木記念館と陳列館の間にある門の所に展示されていました。この門は旧東京美術学校の玄関だったそうです。by 古今建物集
▽この貝はホラガイでしょうか?
でも、螺塔の高さがホラガイより低いし、
▽殻口がホラガイのように広がっていない
なので、ホラガイではなさそうです。
ホラガイの「フジツガイ科」で画像検索して探すと…
トウマキボラ か スジグロホラダマシ でしょうか?
あ~ この作品はモデルにした貝が何かは重要ではないのでしょうね。
作品名「shelter」で、作者が入れるほどに大きい!
←作品脇に置いてあったパネルより
Instagram:andjimang を見ますと、殻頂部分を鍛金で叩き出した画像があります。ここまで作って、この先も銅板を叩いて繋いで行ったのでしょうが、作品を見ているとき繋ぎ目に気付かなくて「これ鋳造したの?」と思ってましたが、このサイズを鋳造で作ったら銅の材料費だけで「どんだけ~!」だし、重たくて持ち上げるのにクレーンが必要だろうし、貝殻の中に空間を作るための中子はどうする!?とか… 考えてみたら鋳造では難しいね😅
あ、そうだ!“Dont touch”ですが、殻口からカメラを入れて中を撮影すれば(作品には手を触れずに)どんな風に作ったのかヒントが得られたかも。インスタの『点々』を見ると、銅板を溶接しているのでしょうか? 『集合する銅粉』の画像の黒い筋を見ると、四角い銅板に殻表の畝模様を作って、それを溶接して削ってるの?
「これ、どうやって作ったんだろう?」と観察していたら、だんだん凄さが分ってきました。
▼鴉二羽 佟昊霖 (工芸|鍛金|銅,鉄,鍛造 / ろう付け)
私は動物の骨格にも興味がある。
で、鳥の骨格の鑑賞ポイントは「竜骨突起」でしょうかね。
Instagram:dokukusa を見ると、鳥の骨一つ一つを鍛金で作りだし、それらを「ろう付け」しているのでしょうね。凄いな~
「藝大 佟昊霖」で検索したら…
⇒JX金属賞、東京芸大・佟さんが受賞 鍛金芸術で優秀な学生支援|電波新聞
⇒東京藝術大学への「JX金属賞」の設立と授与式の実施について―次世代の鍛金芸術を支える優秀な学生を支援―
▼WOOD HOOOOOOOOOOOOORN 宇川開 (デザイン|松)
Instagram:ugawakai にもっと分りやすい全体像の画像があります。
それと、地球を軸にしたウッドホーンがアルゼンチンまで突き抜けるために掘ってる穴も😅
このウッドホーンの楽しみ方は、階段上ってウッドホーンの開口部の縁から中を覗き込むと…
「海の音が聞こえる!」ってとこです😃
なぜ海の音(地球の音?)が聞こえるのか? その解説はこちら…
⇒何故貝殻を耳に当てると波の音がするの? - EL PRODUCE
ふ~今年の藝大卒展はかなり見ごたえがありました😊
※関連記事
2020/02/01『最後の秘境 東京藝大』の卒展に行ったら、足が棒になるほど面白かった~
2021/01/29 藝大卒展2021 お気に入りの25作品(76枚の画像)
2022の藝大卒展にも行ってるのですが、なぜかブログ記事を書いていない。たぶんこの年は「これいいね😊」と思う作品が少なかったので、ブログに書くゾ!というモチベーションが上がらなかったからだと思います。
各年の撮影枚数から、その年の「いいね度」が見えてきます。(個人の印象です)
2020 201枚
2021 319枚
2022 151枚
2023 302枚
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