『木魚』って「木の魚」だったんだ~元祖山手七福神巡り~瑞聖寺の『開梆』
元祖山手七福神巡りに行って、白金高輪駅から巡りはじめると2番目(布袋尊)の瑞聖寺(ずいしょうじ)の大雄宝殿の廂の梁にぶら下がっていた物が…
木の魚だ~!
ん💡「木の魚」→「木魚」?
魚の鱗が彫られた中央側面には丸い平らな部分があり、いかにも「ここを叩け!」って感じですよね~😃
そして、下から覗き上げると…
くり抜いた空洞がある! これ「共鳴胴」ですよね。
やっぱり、これ「木魚」なんだ~😃
で、「木魚」で🔍してみると…
⇒木魚 - Wikipedia
『読経時に打ち鳴らすことで、リズムを整える。また、眠気覚ましの意味もあり、』え~! 木魚って眠気覚ましの為に打ち鳴らしていたのかい🤣
『木魚が魚を模しているのは、眠るときも目を閉じない魚がかつて眠らないものだと信じられていたことに由来する。』ほ~面白い!
※そういえば、蠣(カキ)は「牡」の字をつけて「牡蠣」と表記されているのよく見ますよね。『これは一般に貝は雌雄で色の異なる部分があり、白い物が雄と考えられていたのに対し、カキは全身が白いことから「牡しかいない貝」と誤解されたことに由来する。』by Wikipedia
…というように、Wikipedia じっくり読むと新しい発見があって面白いので、木魚をさらに読み進めますと…
『木魚の原型は禅寺で使われていた「魚板」(魚鼓)である。』
『魚の形をしているのは、魚は日夜を問わず目を閉じないことから、寝る間を惜しんで修行に精進しなさいという意味である。』👈それはちょっとブラックな教えだな💧
『そして、口にくわえた丸いものは煩悩を表し、魚の背を叩くことで煩悩を吐き出させる、という意味合いがある。』え~ 口に咥えた丸い玉は、龍が手にもつ玉(ドラゴンボール)『宝珠』だと思ったんですけど『煩悩』でしたか😅
「瑞聖寺 木魚」で🔍したら…
⇒木魚の原型・開梆(魚板)|煎茶手帖 蝸盧 karo 👈こちらの記事には『魚の形をしている理由』が詳しく解説されいます。国立国会図書館デジタルコレクション『敕脩百丈清規 下』の『木魚』の項に『魚晝夜常醒 刻木象形撃之 所以警昏惰也』と記されているとのこと。
『「開梆」(かいぱん)は、黄檗宗の寺院に特有の木製の法具で、時刻を知らせるためのものです。』
そうそう、瑞聖寺は黄檗宗(おうばくしゅう)の寺なんですが、「黄檗宗」って知らなかった。
『日本の三禅宗のうち、江戸時代に始まった一宗派』あ~ 比較的新しい宗派なのですね。
ところで「日本の三禅宗」って何?
・曹洞宗(そうとうしゅう)鎌倉時代~
・臨済宗(りんざいしゅう)鎌倉時代~
・黄檗宗(おうばくしゅう)江戸時代~
瑞聖寺 大雄宝殿の廂の梁には👇こんなのもぶら下がっていました。
これは何でしょう? 青銅の板に丸い平らな部分がありますが、開梆(魚板)と同様「ここを叩け!」って感じがします。左右の上部にも丸い平らな「ここを叩け!」部分がありますね。ということは、叩く部分によって違う音が出るのでしょうか?
🔍したら… これは『雲版』(うんばん)で、
『禅宗寺院で合図のために打ち鳴らす器具、… 庫裡や食事をとる斉堂の前に掛け、僧に粥飯の時刻などを知らせるために打ち鳴らす。』だそうです。
▼瑞聖寺の大雄宝殿
屋根には「鯱」(しゃちほこ)が乗り、
中央には「火炎宝珠」が乗ってます。
なんか豪華です。でも私が惹かれたのは、この豪華な屋根の大雄宝殿よりも、庫裏(くり)の方
▼瑞聖寺の庫裏
👆これ、どこかの美術館?って感じがします。こういうデザインの建築って好きだわ~😊 と思っていたら…
⇒【建築探訪】瑞聖寺 庫裡/隈研吾建築都市設計事務所|ARCHITECTURE GRAVURE
なんと! 瑞聖寺の庫裡は隈研吾の設計だったんですか~ ※瑞聖寺のサイトには…『瑞聖寺の創建350年を記念し庫裡をリニューアルしました。… 庫裏のリニューアルにあたっては、隈研吾建築都市設計事務所の隈研吾氏に設計を依頼し、平成30年11月に竣工しました。』と記されています。
ところで、【建築探訪】瑞聖寺 庫裡/隈研吾建築都市設計事務所|ARCHITECTURE GRAVURE の画像、素晴らしいですね。コの字形の庫裏の直角の廂の角から大雄宝殿を三角に切り取って撮る!👈こういう写真撮れるように(ベストなビューポイントとアングルで撮れるように)なりたい。
⇒白金台散歩 隈研吾設計の瑞聖寺(ずいしょうじ)|歩いて知った麻布ガイド
お~!こちらのサイトの記事では、同じ画角で、しかも池に大雄宝殿が写ってる~! この写真、とってもいいね😊
庫裏は中央の水盤を囲むようにコの字形にデザインされています。水盤の上でイベントをすることもあるようですが、普段は通れません。そのことを示すために、皆さんが知っている⛔の標識と共に「関守石」が置かれていたんですね。気付かなかった💧から、写真撮ってこなかった。
ん~ 自分が行った場所を後から調べて色々見どころがあったのに~ それに気付かなかった自分が「残念な・・・」です😅 色んな視点がもてるように精進しなければ! それと、事前調査しておくこと必要ですよね。来年の七福神巡りでは事前調査をしっかりして行こう🔍
あ、でも事前調査して「隈研吾設計」というバイアスがかかっていると、実際に見たときの印象・感動が変わってしまいますよね。何の事前知識もなく自分が「いいな~💕」と感じたものが調べてみたら「隈研吾設計」で、あ~隈研吾ってこういうデザインしてたんだ。隈研吾のデザインいいね!と評価が上がる。👈こっちの方が「発見する」楽しみがあっていいね😊
ところで「隈研吾 美術館」で画像検索すると、いくつもの美術館の設計を手掛けているんですね。私が瑞聖寺の庫裡を見て「これ、どこかの美術館?」と思ったのは、過去どこかで見た美術館の建築画像からのデジャヴ?
※ところで、魚は目を閉じないけど睡眠はしてますよね。睡眠と記憶には関連がありますよね。すると、動物は進化の過程でいつから睡眠するようになったのでしょう? 👈これも面白そうなので🔍してみたら…
⇒動物はいつから眠るようになったのか? – 脳のないヒドラから睡眠の起源を探る|academist Journal
『脳があるから眠るのか?』👈そうそう!そこ、知りたい🙂
お~ 👆この研究、素晴らしい👏👏
『寝る子は育つ』ということが、この研究結果からも裏付けられてる!?😃
※大雄宝殿(だいゆうほうでん)とは
コトバンク『古代仏教伽藍の本尊を安置する主要堂で,後世の本堂にあたる。』
Weblio辞書『中国・朝鮮の寺院で、金堂・本堂に相当する建物の呼称。大雄は釈尊のことで、釈迦仏が本尊のもののみをいう。』
2023/01/07 国立科学博物館附属 自然教育園に『フィールドとつながる絵本原画展 草の根と落ち葉』を見に行った帰りに白金台駅に向かって歩いていたら…「瑞聖寺この近くだったよね」と、もう一度行って、「関守石」を撮ってきました~
あれ、関守石の画像検索結果と比べると、シュロ縄の結び方が雑じゃない?😅
庫裏の角から水盤に映る大雄宝殿を撮ってみたのですが…
ちょっと惜しい画角でした💧
Twitterでハッシュタグ #開梆 を見ると、萬福寺(京都府宇治市にある黄檗宗の大本山)で開梆を叩いている動画がありました。
萬福寺
— 歴子🦊リハビリ通院中につき低浮上 (@rekiko2021) September 22, 2020
ラッキー😃✌️
ちょうど開梆(かいぱん)を打つところに遭遇❗
そろそろ昼食の時間なのかな~
魚の目が開いているのは、寝る間を惜しんで修行に励むようにとのことだそうです#萬福寺#開梆#木魚 pic.twitter.com/gVlqlAlRXJ
ところで、「開梆」は
「かいばん」ではなく
「かいぱん」なんですね~
それと、開梆を2回打っていますね。もっと打たないと聞き逃してしまうことあるんじゃない?と思ったのですが、
先ほどの国立国会図書館デジタルコレクション『敕脩百丈清規 下』の『木魚』の項に『齋粥二時長撃二通 普請僧衆長撃一通 普請行者二通』と定められていたから、2回打っているのですね。
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