世界最長の貝【エントツガイ】はフナクイムシ科の二枚貝←どこが二枚貝なの?
“世界最長の貝”エントツガイ 国内で初めて発見 沖縄 西表島|NHK(2022.4.6)のニュースのツイートで、エントツガイが二枚貝であることを知った。でも、エントツガイの管を見て、
え~!どこが二枚貝なんだよ~??? と思ったので検索して、それをツイートしたら6連投にもなってしまった😅
そのツイートを以下に並べておきます。
#エントツガイ 管の長さは1.5メートル これが #二枚貝 ⁉
— 正多面体クラブ (@RPolyhedra) April 7, 2022
え~!どこが二枚貝なんだよ~???
🔍してみた。続く・・・https://t.co/KLJsbATQ0E
#フナクイムシ の2枚の貝殻は体の前面にあり、貝殻は木に穴を空けるために使われる
— 正多面体クラブ (@RPolyhedra) April 7, 2022
フナクイムシが木の内部にトンネルを掘るとき、木材の膨張からどのようにして身を守るのかを観察した結果…#シールド工法 が発明された‼
👇こちらのツイートのイラストが分りやすいhttps://t.co/2Im7aAR0eD
この記事の中ほど…
— 正多面体クラブ (@RPolyhedra) April 7, 2022
『フナクイムシの掘ったトンネルを観察すると、内部がセメント状の物質でカチカチにコーティングされているのがわかる。』の画像を見ると、#エントツガイ の管は、このセメント状の物質なのでは?と思われる。そして、貝殻は管の蓋の部分なのでは?
#エントツガイ の学名 Kuphus polythalamia で🔍してみたら、英語版Wikipediaに…
このページを翻訳⇒
『管は陰窩(crypt)として知られており、… 石灰質の分泌物です。』👈shell じゃないからエントツガイの管は貝殻じゃないよね。
👇こちらのページの
Species New to Science [Mollusca • 2017] Discovery of Chemoautotrophic Symbiosis in the Giant Shipworm Kuphus polythalamia (Bivalvia: Teredinidae) Extends Wooden-Steps Theory
👇この図
Fig. 1. Comparative anatomy and life position of Kuphus polythalamia and Lyrodus pedicellatus.
(図1. エントツガイとフナクイムシの比較解剖学的特徴と生活位置)
エントツガイの管の下側の端の部分は“v, valve (shell) ”となっています。
ここがエントツガイの貝殻(shell)ですね。
そして管の部分は“t, calcareous tube”(石灰質の管)です。
沖縄県環境科学センターの小澤宏之博士らのチームが発見したエントツガイのニュースの画像を見ますと…
⇒世界一長い貝「エントツガイ」を国内初確認 沖縄・西表島|琉球新報
エントツガイの棲管(右)と出水管・入水管(左)
👆
「貝殻」ではなく「棲管」ですね。
そして、「出水管・入水管(左)」は、その前の図の S の部分で、生きているときは、この部分を海底から上に突き出ていたんですね。
出水管・入水管があるということは…(アサリの出水管・入水管を思い浮かべてください…)二枚貝なんですね~!
それと、貝殻は示されていないから、棲管の太い方の先端にある貝殻は採集できなかったのかな?
上記ツイートの中でリンクしていたナショジオニュース【動画】奇妙な生物エントツガイの驚くべき生態 に非常に興味深いことが書かれていました。
『ヘイグッド氏がすぐに気づいたのは、エントツガイの口がふさがっていたこと。つまり、食べることができないのだ。また、エントツガイは頭をつねに砂の中に埋めていて、木を食べられないこともわかっていた。
「食べないのだとしたら、いったいどうやって生きているのでしょう」
エントツガイの中にいるバクテリアが硫化水素を有機物に変えているのではないか。ヘイグッド氏は即座に思い当たった。』
今回の🔍では、エントツガイ→フナクイムシ→シールド工法と🔗し
フナクイムシの観察からシールド工法が発明されたことを知る。
⇒Wikipedia シールド工法の発明
これ、バイオミメティクス ですよね。
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