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2022年3月 9日 (水)

ガラス教育機関合同作品展(第15回 2022)に行ってきた

GEN Glass Educational Network
第15回 ガラス教育機関合同作品展(2022/03/09~14)東京都美術館に行ってきました。
去年 ガラス教育機関合同作品展(第14回)に行って、なかなか面白かったので、今年も行ってきた。
ではまた、いつものように、私のお気に入り作品を並べておきます。

まずは、一番ほっこり😊した作品から…
ガラスによる暮らしの「いといしさ」の表現 知久悠葵 長岡造形大学/大学院2年(キルンキャスト
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ヤクルトの花瓶

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酔っぱらいのおじさん

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お昼休み

ゆうき @0219cYuki|Twitter
修士2年の知久さんが芸術工学会奨励賞受賞|長岡造形大学

以下は歩いた順に…

起源 鍋谷夏希 近畿大学/3年(キルンキャスト)
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この本に命の理が記されていて、そこから命が芽生えた… みたいな?(作品から勝手に物語を妄想してます😅)

Dèesse de la lune 阿部鈴 近畿大学/4年(ステンドグラス、グリザイユ絵付)
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“Dèesse de la lune”とは?
フランス語で「月の女神」なんですね。
12人の月の女神がいたんですけど、全員撮ってないので、4人をピックアップ👧
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中に照明があったら、もっと作品が映えたんじゃない?

泡沫鏡蓮 石原優華 近畿大学/4年(キルンキャスト)
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16:23 萩原睦 東京藝術大学/大学院2年(キルンワーク)
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この作品名『16:23』が、16時23分なのか? 16対23という比率なのか? どういう意味かは不明です。(妄想できません💧)
こちらにインタビュー記事がありました。
「空間や記憶を切り取り内包する 『うつわ』 に広がる世界」藝大生インタビュー2021|工芸科 陶芸(ガラス造形)専攻・修士2年・萩原睦さん|東京都美術館×東京藝術大学 とびらプロジェクト

作品の中ほどにチョンと付いてるのは…
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月です。そして、この月を科学的に解釈すると
「夕焼け空に三日月」ではなく、
「朝焼けの空に二十七夜の月」です。
または「夕焼け空に南半球の三日月」です。
月の満ち欠けの向きからそういうことになります。
三日月と二十七夜の月(または南半球の三日月)は欠け方が逆になります。
でも形はだいたい同じなので、
明けゆくや二十七夜も三日の月』と松尾芭蕉も詠んでます🌙
おっと、また脱線してきたので戻ります😅

存在の果て Kristyna Venturova 東京藝術大学/大学院2年(フュージング/ガラスビーズ)
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Instagram
▽ガラスビーズの隙間を通る光と、テーブルでの反射
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▽存在の果て…というか縁(ふち)
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uru uru 野口真愛 富山ガラス造形研究所/2021年(ホットワーク)
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▽ガラスと光が織りなすパターン
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Line transition-446 竹岡健輔 富山ガラス造形研究所/2021年(キルンワーク、ホットワーク)
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Kensuke Takeoka Glass Works
▽ガラスの織物の中を覗き込むと、光が屈折してくるんですが…
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ガラスの球体に織物の様なガラスを被せているのでしょうか?

“Clear”-my pal's story- 奥畑希美 武蔵野美術大学/学部4年(キルンワーク、ホットワーク)
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“my pal”は「私のダチ」なんですね。

にゃんころり 渡邉美咲 武蔵野美術大学/学部4年(ホットワーク、エナメル絵付け)
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樹皮 三浦杏 武蔵野美術大学/学部4年(キルンワーク)
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樹皮から樹木を同定するのは難しいね~
▽これは「桜の樹皮」と分るけど
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あ~!桜の樹皮は工芸品や茶筒などの日用品に使われてますけど、こんな風に種皮を剥いでるんですか~
樺細工|角館 伝四郎 DENSIRO

私とガラスとパンと 市川詩乃 長岡造形大学/4年(キルンワーク・発泡ガラス)
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『これはパンでありながらガラスであり、そしてなによりも私である。』
私とガラスとパンとしての発泡ガラスの研究|長岡造形大学
私と小鳥と鈴と

冨井弥樹 東京藝術大学/大学院2年(キルンワーク/ガラス、磁土)
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アシナガバチの巣かと思ったら「種」でしたか。
何のタネなんだろう?
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Profile|Miki Tomii

繭 #5 姜懿山 女子美術大学/大学院1年(キルンキャスト)
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あら、個展も開かれてたんですね。
姜 懿山(きょう いざん) 個展 #0/#1|パウダーフュージング スタジオ

気配を掬う 田村くるみ 名古屋芸術大学/3年(吹きガラス)
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「掬う」は「すくう」と読むのですか~
作品の名前は色々想いを込めてるだろうから、私の知らない漢字や言葉が色々出てきて、勉強になります😅

contrast 櫻木亜由美 名古屋芸術大学/3年(積層)
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▽積層した縞々~
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水鞠の憶い 清水菜月 名古屋芸術大学/4年(吹きガラス)
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「憶い」は「おもい」なんですね。
「水鞠」は「みずまり」かな?
そして「水鞠」の楽しいところを見つけた! ※私は「手鞠」好き💛
▽ガラスと照明の織りなす光の輪
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▽ガラスを透過してきた光だけじゃなく、屈折・反射した光の曲線もイイね~
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これ、多数の照明が並ぶ展示会場だから現れる光のパターンですよね。
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はぴねすわーるど@脳内 馬込菜穂 近畿大学/4年(ランプワーク)
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ん~ 自分の脳内を形にしたらどうなるんだろう? と考えてみると面白い😅

voyager 三原航大 大阪芸術大学/4回生(キルンキャスト、コールドワーク)
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“voyager”は「航海者」という意味より、宇宙探査機の方で有名ですね😅 ⇒「voyager」の画像検索結果
こういうイメージの作品好きなんですが、科学的にちょっと気になる点が…
オウムガイが泳いでいる(水中でプカプカしてる)ときの姿勢と ちょっと違うような…💧

tender flower 岡崎彩香 大阪芸術大学/4回生(キルンキャスト)
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“tender”は「柔らかい、壊れやすい、かよわい」という意味なのね。
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▽花弁の縁の壊れかけた儚げな感じがイイね~
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▽それと「花脈」も
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これと同じ作風の作品を去年も見て、大阪芸術大学だったよね~と思ったら、同じ作者でした

contrast 塩路麻尋 大阪芸術大学/4回生(吹きガラス、サンドブラスト)
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環幸 白神朝恵 倉敷芸術科学大学/4年(吹きガラス)
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Grow up, more 谷田緑 秋田公立美術大学/4年(ホットワーク、キルンワーク、接着、スキガラス)
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一緒に来て 黒澤有里 東京ガラス工芸研究所/夜間部応用科(キルンワーク)
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明日にはもういない 安孫子菜央 東京ガラス工芸研究所/総合応用科(ボンド成形、炭化)
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ガラスの「炭化」なんていう技法があるんだ。
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若い息吹 膨らむ夢 ガラス工芸の専門学校|東京新聞

最後は、この日の私のイチオシ
琳Ⅰ・琳Ⅱ 嶋津瑠奈 大阪芸術大学/短期大学部2年
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『過去と未来、球が接して成る音の世界。』
「琳」という漢字は『玉が接して鳴る音の形容』なんですね。
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技法が…(ブローイング、溶着、研磨加工、エングレービング)こんなに並んでて、凄いよね!
はぁ~ ガラス作品を堪能しました😊

※ガラス工芸の技法については👇こちらにまとまった解説がありました。
ガラス工芸の種類|「ホットワーク」と「コールドワーク」の主な手法
ブロイーイングは吹きガラスで、
エングレービングはダイヤモンド製の鑿(のみ)で表面に模様を削る。

👆この作品はガラスが何層にも重なっていますが、その作り方を想像するに…
最初に外側の殻を作って、その内側にまたガラスを吹き込む。
内側にガラスを吹き込むには上部が開いてないと…だから、都度ガラス殻の上部を切り取り…
また内側にガラスを吹き込み… また内側にガラスを吹き込み…
切り取った断面は凸凹だから、研磨して平らにしたんでしょうね。
断面がグラデーションになるように、都度ガラスの色を微妙に変えて。
最後はエングレービングで表面に模様を彫った。うわぁ!手間かかってますね~



※関連記事
2021/03/10 ガラス教育機関合同作品展(第14回 2021年3月)に行ってきた

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