春の野川の淀みに浮かぶ油膜のようなものは【鉄バクテリア】
野川を散歩していたら、野川が瀬切れしていて、流れの無い水面に油膜のようなものが浮いていた。
あ~これは、このまえTwitterで知った#鉄バクテリアですね!
これが沈殿して赤錆みたいになったのないかな? と付近を見回すと… ありました!
「油膜のようなもの」が「鉄バクテリア」だと知ったあとで、それを撮影できたので、ちょっと🔍してみましょうか。
「鉄バクテリア」で検索すると、トップに出てきたこちらのページが分りやすかったです。
⇒河川が赤い、油のようなものが浮いている? ~正体は鉄の酸化皮膜かもしれません~|大分市
検索結果の定番のWikipediaは…
⇒鉄バクテリア - Wikipedia
こんだけ~💧
英語版Wikipediaと記述量がかなり違いますね~
⇒Iron-oxidizing bacteria - Wikipedia ⇒このページを訳す
でも、👆これを全部読む気力はないので、もっと分りやすく、かつ 鉄バクテリアにおける化学反応も図解されている👇こちらのページがちょうどいい🙂
⇒鉄バクテリア - 京都市青少年科学センター
このページの中に『春の田んぼや山の中の池などで…』と書かれているように、鉄バクテリアの生成物は春に見られるらしい。私が見たのも春だし。
そこで「鉄バクテリア 春」で検索すると…
⇒すごいぞ!鉄バクテリア!!! - YNWC的な日常
このブログ記事の中に『尾瀬で「あかしぼ(赤渋/赤芝)」と呼ばれている現象もこれかっ!!!』と書かれていた。
「尾瀬 あかしぼ」で検索して…
⇒尾瀬の赤い雪 厳冬を生き抜くミクロの命|NHK 動画で見るニッポンみちしる
『雪解けのころに現れる不思議な光景があります。年に一度、ほんの数日だけ現れる現象「アカシボ」とは?』
3:30の動画ですが、1:00のところで池の氷が一斉に割れる瞬間は「お~!」
そして、そのあと… 白い雪原が徐々に赤く変わっていく映像も感動ものです。
⇒遥かな尾瀬の水環境史-湿原環境モニタリングと将来-|野原精一 生物・生態系環境研究センター|国立環境研究所
このPDFの8~9ページに『(赤雪)アカシボの正体は?』が示されています。
あ、8ページの鉄バクテリアの画像は、尾瀬の赤い雪|NHK 動画で見るニッポンみちしるの2:14~の映像と同じですね。ということは、この動画のソースは国立環境研究所なのね。
ところで、尾瀬という大湿原で毎年、毎年、何万年も、鉄バクテリアの生成物が沈殿したら…
それがやがて鉄鉱床になる!かもね😃
鉄バクテリア - Wikipedia の記述は「こんだけ~💧」だったんですが、一点とっても惹かれる記述が…
『世界の大規模な褐鉄鉱による鉄鉱床は、長年にわたる鉄バクテリアの活動により生成されたものが多い。』
お~これは地球ロマンだね~😊
でも、この記述は[要出典]だね。
「鉄バクテリア 鉄鉱床」で検索すると、鉄バクテリアではなく「シアノバクテリア」によるものばかりだ。
鉄バクテリアの活動により生成された大規模な鉄鉱床がどこにあるのか?は探し出せなかったので、
「鉄バクテリア 褐鉄鉱」で検索したら…
⇒古代・褐鉄鉱製錬(製鉄)の可能性|異説・たたら製鉄と日本刀
この中に「ベンガラ」が出てきた。ベンガラって、赤い顔料だったよね?
へ~!インドのベンガル地方で良質のものが取られから「ベンガラ」なんですか。
ところで、お寺や神社の朱塗りはベンガラじゃなかったっけ?
「ベンガラ 寺 神社 朱塗り」で検索すると、そのようですね。
は~「鉄バクテリア」を🔍していて、寺社の朱塗りの「ベンガラ」まで来てしまったので、そろそろおしまい😅
※🔍していて見つけたもの備忘録
⇒夢通信『粘土から鉄を作る』衣川製鎖工業株式会社
⇒「高師小僧」
※野川の瀬切れ
「瀬切れ」とは『河川の流量が少ない渇水時に、水が河床の砂礫内を流れてしまい、表面に水が流れていない状態』です。
冬の関東地方は降水量が少なく、野川の水量が徐々に減り、春先に瀬切れしてしまうことがあります。
瀬切れの途中途中に残された水溜りには水の流れがありませんから、鉄バクテリアが油膜のように水面に浮かび、鉄バクテリアの生成物の赤錆が沈殿したのでしょう。普通に水が流れていたら、鉄バクテリアも流されちゃいますからね💧
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