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2021年4月30日 (金)

20・12面体ボールの作り方…全30ステップを並べて見る=頭の中を可視化する

2020年6月に『PPバンドとトジックで作る 20・12面体ボール』を新規開発し、
2021/04/03(土) 東芝未来科学館のイベント『20・12面体ボールを作ろう!』にて実施
2021/05/01(土) もう一度『20・12面体ボールを作ろう!』が実施されるので、4月の『振り返り』をして、より分りやすい作り方をパワポのスライドにまとめた。
20・12面体ボールをつくろう!…手順を覚えるのではなく、仕組みを理解する。
でもな~ 作り方のスライドが14枚って💧 どうしたって手順は説明しなくちゃならないし… でも14枚ものスライドを一気に見せられても、なかなか頭に入ってこないよね~
私の頭の中では20・12面体ボールの作り方は非常にスッキリしているのだが、それを伝えようとすると… もやもや しちゃうんだよね~
作り方のノウハウ的なものは個々のスライドで説明だけど、全体を俯瞰するような1枚が欲しいよね。
じゃぁ、それを作ってみましょうか!と、作ったのが↓
Tpp2012ball_build720px
PPバンドとトジックで作る 20・12面体ボール』は、30本のPPバンド(3つの穴あき)と、30個のトジックで作ります。トジックでPPバンドを閉じるときは、3本のPPバンドの穴に『端っこ、端っこ、真ん中の穴は一番上』という「おまじない」をとなえて😅 これを30回繰り返せば出来上がります。その30回トジックでとじてるところに1~30の番号を振ってます。

30ステップを1枚の画像にまとめて見ると… あ~そうだったのか! 自分では作り方をクリアに整理して理解しているつもりだったけど、こうして1枚の画像にまとめて見ると、自分の理解がより進んだ。

  • step1~17:1本の大円に沿って、その上下に三角形を作る。ここまでは展開図状態。
  • step18~20:展開図状態で作っていた大円を輪にする。大円の上下には5個ずつ計10個の三角形がある。展開図状態では4個ずつ計8個の三角形を作っていたので、輪にして(step18) 残り2個の三角形を作る(step19, 20)
  • ここまでで30本のPPバンドは使い切っている。残るトジックは10個。
  • 大円の上下にはそれぞれ、5個の五角形、5個の三角形、てっぺんに1個の五角形がある。
  • step21~25:大円の上側に5個の五角形を作る。同時に5個の三角形もでき、最後にてっぺんの五角形もできる(step25)
  • step26~30:大円の下側も同様に。ひっくりかえして同じことを繰り返せば出来上がり~😃

↑ほら、これくらいに整理されると覚えておくことできるよね。(14枚のスライドは覚えられなかったけど💧)
自分の頭の中で「もやもや」してることがあったら、それを書き出してみることって大事だよね~ と再認識した。
頭の中で整理できない「もやもや」は、頭の中を書き出す(可視化する)ことで「あ、そうだったのか~!」と気づくことがよくある。ブログを書いていて何度もそういうことあった。
頭の中を可視化する』←お薦めです😊

「頭の中を可視化する」で検索したら、ありました! 私と同じように感じている人が。
頭の中を可視化する|あずき|note

ところで、可視化(visualization)と似たような言葉で(同じ意味だと思うんですが)「見える化」ってよく使われてますよね。
見える化 - Wikipedia
『見える化(みえるか、Visual control)とは、企業や組織における財務、業務、戦略などの活動実態を具体化し、客観的に捉えられるようにすることである。』 え!そうだったの。思ってたんとちょっと違う💧
『原義…「見える化」という表現は、「目で見える管理」のことで、トヨタ自動車による業務の改善活動の観点において初めて登場した。』

ん~「可視化」と「見える化」似てるようで、ちょっと違う。
私がやってるのは「頭の中を可視化する」ですね😊



※関連記事
2021/04/03 20・12面体ボールを作ろう!『振り返り』
2021/04/25 20・12面体ボールを作ろう! 準備作業
2021/04/28 20・12面体ボールを作ろう!…手順を覚えるのではなく、仕組みを理解する。
2021/05/01 東芝未来科学館【リカタンず】『20・12面体ボールを作ろう!』2回目
2021/06/03 大円ボール…20・12面体、立方8面体、正8面体をPPバンドとトジックで作る
2021/08/10 PPバンド90本とトジック180個で作る(ねじれ)20・12・60面体ボール
2021/08/14 PPバンドとトジックで作る「大円」ボール…20・12面体、立方8面体、正8面体
2021/08/16 PPバンドとドジックで作る楕円体ボール
2021/09/24 PPバンド270本とトジック540個で 80・12・180面体ボールを作ってみた

2021年4月29日 (木)

手まり模様の秘密…中学校 数学 教科書『数学の世界1』

中学校 数学 教科書『数学の世界1』大日本図書
Mathematicsworld1a
今年から使われる中学1年の数学の教科書です。
この教科書の巻末に『MATHFUL』という、楽しく豊かな数学の世界を知ることができる読み物が掲載されています。
その『MATHFUL』の一つに『手まり模様の秘密』があります。
Mathematicsworld1b2
『伝統工芸品として親しまれている「手まり」には、さまざまな模様のものがあります。そのなかには、多面体をもとにつくられたと考えられるものもあります。』と、伝統文化と数学を関係づけています。
でね、このページの「手まり」が、正多面体クラブの『正多面体てまりコレクション』の手まりなんです(=^ェ^=)
2019年に大日本図書より、お持ちの手まりのお写真をお借りできないかとコメントにて問い合わせがあり、中学数学の教科書に正多面体クラブの手まりが掲載される!そりゃもちろん喜んで(^o^)
ブログ画像をそのまんま使うのではなく、私のてまりコレクションをお貸しして、大日本図書の方で撮影。
それから2年、できあがった教科書の「掲載見本本」が送られてきて、掲載ページを見ると…
イイですね~! 手まり模様の上に補助点線を入れた画像があり、『ウの手まりの模様を、エやオのようにみると、それぞれどのような多面体をもとにしたものと考えることができるでしょうか。』と問いかけています。この問いかけについて考え、一つの手まり模様の中に正12面体と正20面体の両方が潜んでいることに興味をもって調べる子がいたら、中学1年生で「双対」に辿り着くかも知れないね!

『数学の世界1』をペラペラとめくってみてたんですけど、図が多用されていてカラフルで楽しそうだね~
私がもっていた「数学の教科書」のイメージと全然違う! 教科書もこんなに進化してたんだ~

数学嫌いになってしまった人の言い訳に…「こんなこと勉強して何の役に立つの?」というのがありますが、この教科書ではそこんとこのケアもされてます。例えば、4章 量の変化と比例,反比例 の章末には…
Mathematicsworld1fMathematicsworld1g
(活用・探求)つながる・ひろがる・数学の世界
(社会にリンク)発見! 仕事のなかの数学
…という読み物で、数学がいかに役立っているかを伝えています。

小学校の「算数」が、中学校では「数学」になることに、不安 ありましたよね~「なんか むずかしくなりそ~」って。そこんとこもケアされてます。
『数学の世界1』の表紙を開くと~
Mathematicsworld1e

「できた!」「わかった!」に たくさん出会おう
小学校での算数が中学校では数学に変わりますが、心配することはありません。・・・
数学は、計算のしかたや問題の解き方を暗記する学問ではありません。これまでに学んできたことをもとにして、「関係を考える」ことが大切です。・・・

お~↑ この文にちょっと感動した😊
数学は「関係を考える」ことが大切です。このことを伝えようとしているお薦めの本が…

はじめてであう すうがくの絵本安野光雅

『数学の世界1』がどんな教科書か、もっと詳しく知りたい方はこちらで。
令和3年版 数学の世界のご案内|大日本図書

奥付の「イラスト・写真・協力」には「正多面体クラブ」も出てます😊
Mathematicsworld1d2

あ!そうそう、『数学の世界1』の巻末には『正多面体を作ろう』という「ふろく」…
Mathematicsworld1c
正十二面体と正二十面体のペーパークラフトも付いてます!
正多面体を理解するには手に取って見ることが効果的と思うので、これイイね😃



※関連記事
2012/11/06 正多面体てまりコレクション
2014/09/02 正多面体とボール…意外と身近にある正多面体
2020/01/01 正多面体てまりコレクション2020

2021年4月28日 (水)

20・12面体ボールを作ろう!…手順を覚えるのではなく、仕組みを理解する。

2020年6月に『PPバンドとトジックで作る 20・12面体ボール』を新規開発し、
2021/04/03(土) 東芝未来科学館のイベント『20・12面体ボールを作ろう!』にて実施しました。しかし、当初予定していたタイムテーブルから大幅に時間超過してしまった💧 この日の帰りの電車に乗ってるとき、今日は何がまずかったのだろう? と一人脳内反省会をし、それは『振り返り』にまとめてます。
2021/05/01(土) もう一度『20・12面体ボールを作ろう!』が実施されますので、『振り返り』で出た本質的な問題点の方の対策です・・・


ものづくりをするとき「手順を覚えるのではなく、仕組みを理解する」ことが重要なのだが、
今回のスライドは、手順を説明していた💧
私はかつて↓こういうツイートをしている


しまった💧
とっても大事なことを忘れてた!

・・・

仕組みを理解するためには、どういう説明をしたらいいのだろう?
あ、そうだ、教えちゃいけないんだ! 発見するきっかけを与えなければ。→「教わる」からの卒業
ということで、↓ このスライド…
Pptidb03Pptidb04

正多面体20・12面体は準正多面体)を説明するときは「対称性」に着目しなくちゃね。
そもそも今の作り方(三角形作って、五角形作って、下から上に組み上げていく)のは妥当か?
20・12面体ボールは6つの大円でできている。とある1つの大円を赤道として上下を見れば・・・
あ~! 赤道から作れば劇的に分りやすく簡単になるじゃないか!!
ということで、↓ このスライド…
Pptidb07Pptidb08
Pptidb09Pptidb10Pptidb11Pptidb12Pptidb13Pptidb14
Pptidb15Pptidb16Pptidb17Pptidb18Pptidb19Pptidb20
ん~ どうしても一通りの手順を並べると長くなっちゃうんですけどね💧
でも今度はステップバイステップで作っていくことをしません。最初に一通りの作り方を説明してしまいます。そして最後の「作り方 まとめ」のスライドを表示した状態で、「はい、みなさん作ってみましょう!」という展開にします。
ふつう十数枚ものスライドの内容(手順)を一度聞いただけで覚えておくことできないですよね。でも仕組みを理解していると自然と次にすること(手順)が見えてくるんです。この「見えてくる」状態=「わかった!」状態になると、脳内でドーバミンが放出され、ものづくりが楽しくなります😊
前回は「わかった!」状態の子が少なかったんですが、次回は「わかった!」子が増えるんじゃないかな😃


上記のスライドの全ステップを並べると ↓ こうなります!
Tpp2012ball_build720px



※関連記事
2014/01/04 「教わる」からの卒業
2021/04/03 20・12面体ボールを作ろう!『振り返り』
2021/04/25 20・12面体ボールを作ろう! 準備作業
2021/04/30 20・12面体ボールの作り方…全30ステップを並べて見る=頭の中を可視化する

2021年4月25日 (日)

20・12面体ボールを作ろう! 準備作業

2021/04/03(土) 東芝未来科学館にて【リカタンず】科学実験工房『20・12面体ボールを作ろう!』をするため、その材料準備をしたんですが、これがとっても大変な作業でしたので、またやるときのために、どうやったかを記録しておきます。

PPバンドとトジックで作る 20・12面体ボール
Ppt2012ball

▼20・12面体ボールのパーツ
2012ball00b
3つの穴をあけたPPバンド 30枚と、トジック 30個で作る。

イベント参加者は40人。それにアシスタント用と予備を加えて、45人分の材料を用意する。
PPバンドの枚数は、30枚/人×45人=1,350枚 ※つまり、1,350回ハサミでチョキチョキ切る💦
PPバンドの長さは、95mm/枚×1,350枚=128.25m ※PPバンドは100m巻で売っているので、1巻では足りない💧
PPバンドへの穴あけは、3穴/枚×1,350枚=4,050穴 ※2穴パンチで穴をあけると、両端の穴をあけて、真ん中の穴はPPバンドをずらしてあけるので、1枚につき2回穴あけパンチする。2回穴あけ/枚×1,350枚=2,700回穴穴あけパンチ💦
…という、ちょっと眩暈しそうな作業量なんですよ。でも、これで子供たちが楽しく20・12面体ボールを作ることができるから、頑張っちゃうよ😊

▼PPバンドの巻き癖をとる
PPバンドは普通100m巻きで売られていて、
PP_band
巻から取り出したPPバンドはクルクルとカールしています。
PP_band01
この巻き癖をとるために、逆巻にします。
PP_band02
PPバンドを10数m取り出して、巻癖をとるために逆巻にします。
100m一気に逆巻にはできませんから、10数m取り出しては逆巻に。また取り出しては逆巻にします。
Ppb02
逆巻にしたPPバンドが解けないようにビニールテープでとめ、この状態で数時間~一晩寝かせます。

▼PPバンドを切る
PPバンドを所定の長さに切るには、(できれば色違いの)定規代わりのPPバンドを用意し、PPバンドの端を合わせ、もう一方の端にハサミの刃をあてて切ります。
逆巻にして巻き癖をとっても、まだ緩く巻き癖は残ってますから、これを切っていると、切るたびにPPバンドの端があっちにピョーンと跳ねて、それを捕まえて、定規代わりのPPバンドを合わせて切る…という作業を繰り返すのはとっても効率悪い。
そこで、こういう ↓ PPバンド送り出し装置?を用意し…
Ppb03
PPバンドを引っ張り出す・合わせる・切る、引っ張り出す・合わせる・切る…と連続してできるようにしてます。
そして、切ったPPバンドが約千枚!
Ppband1000
黄色いPPバンドはできあがりイメージ。100m巻のPPバンドを95mmに切ると、約千枚。※計算上は 1,052枚だが、ロスとかミスとかあるから、約千枚。

▼PPバンドに穴をあける(両端の2穴)
2穴パンチで穴をあけようとしたのだが…
Ppb14
PPバンドが95㎜なので、2穴パンチのなかにピッタリ! というか、これではPPバンドのセッティングが大変。2穴パンチも小さいものなので、これで紙より断然分厚いPPバンドに穴あけするのはかなりの力を要す。これで千枚穴あけしたら、すごく効率悪い💦
仕方ないから、MOVE FORMを作るときに使う1穴パンチと穴あけ治具を取り出し、
Mf41
これで両端の穴をあけた。が、途中時々穴の間隔が80mmになってるかチェックすると… 2mmも短いのが多数ある。±1mmなら許容誤差だが、2mmでは不良品だ💧 なんでこうなったか?
PPバンドをチョキチョキ切ってると、だんだん調子に乗ってきて、たまに定規にしているPPバンドの方も切ってしまうことがある。ちょっと(1mm未満)だから、まぁいいか😅 とそのままチョキチョキしてたから、定規が1mm短いのと、切るときの誤差±1mmが重なると、2mmの誤差になる。それだけ誤差があっても、2穴パンチで穴あけすれば穴の間隔は正確に80㎜になるのだが、1穴パンチで両端から穴あけしたから、2㎜の誤差がそのまま穴の間隔の誤差になった。それと、穴あけも調子にのってパチパチやってると時々ミスる。
不良品を仕訳けたら…
Ppband1000hole2
左側:良品 約900枚、右側:不良品 約100枚、右上:約2000回パンチしたパンチくず
不良品率 10%💧

▼PPバンドの真ん中の穴をあける
これは、PPバンドの一端の穴を2穴パンチのセンターマークに合わせれば、真ん中に穴があく。(良品)約900回パンチ

▼PPバンドを30枚ずつ束ねる
1セット30枚なので、15枚ずつ↓このように向い合せ、輪ゴムでとめる。
Ppb06Ppb07
PPバンドを逆巻にして巻き癖をとっても巻き癖は残っているので、こうして1ヵ月ほど寝かせておけば巻き癖がかなりとれる。だから、この作業は実施日の1ヵ月前にやっておくとよい。
↓900本のPPバンドを30枚ずつ束ねて、30セットできました~😃
Ppband900hole3
100m巻のPPバンドから計算上は37セットとれるんですが、ファーストロットでは歩留まり 81%でした。

必要な45セットに対し、30セットしかできてませんから、ファーストロットの問題点を「カイゼン」し、セカンドロットで不良品率低減、歩留まり向上を目指しましょう。

▼問題点と対策
●PPバンドを1枚分の長さ=90mmに切ってしまったために、2穴パンチでの穴あけができなかった。
→PPバンドを2枚分の長さ=180mmに切り、2穴パンチでの穴あけ後、半分に切る。
2枚分の長さにすると、2穴パンチにセットするとき↓こうなるので
Ppb15
以下の作業がスムーズにできる。
・PPバンドを2穴パンチに滑り込ませる
・穴あけする
・端の穴をセンターマークまでスライドし、真ん中の穴をあける
・PPバンドを取り出し、180度回転させて、残る半分の穴あけをする
Ppb21

●小さな2穴パンチではPPバンドに穴をあけるのに力がいる。疲れる、腕が痛む😣
PPバンドは厚さ0.6mmほどで、普通紙7枚ぐらいで0.6mm厚だった。
小さな2穴パンチは普通紙10枚が上限。2穴パンチにも負荷かかるから、何千回もの使用に耐えられるか?
→もっと大きな2穴パンチを使用する。→購入した。
Punch2
PPバンドの穴あけが格段に楽になった。
量産時の効率アップのためには設備投資もしないとね。※こんなのは「設備投資」とは言わず「備品の購入」なんでしょうけど😅

●2穴パンチを変えたので、穴あけ位置合わせ治具も作り直さねばならない。
→まぁ、それはやらなきゃね。治具の良し悪しが品質を左右するからね。
試作時・ファーストロットで使った→穴あけ位置合わせ治具
↓セカンドロット用に作った治具
Ppb18Ppb19
2穴パンチの穴あけ可能枚数が10枚→35枚になった分、治具の厚さも約3.5倍
この治具を作るのに3時間もかかってしまった。内、2時間は納得いくまで微調整してた😅

●2枚分のPPバンドを半分に切るとき、穴の間を目分量で切ってもそんなにズレないだろうと思ったが、簡単に±1mmぐらいズレる。
→ガイドとなる色違いのPPバンドを用意し、穴位置を合わせて切れば、ズレは小さいし、切るのも楽。
Ppb16

以上の「カイゼン」の結果…
Ppb17b
セカンドロットでは33セットでき、歩留まり 89% と 8ポイントアップ🙂

品質向上もしてまして、
実はファーストロットの30枚束ねた穴を見ると…
Ppb11
かろうじて3つの穴は通っているんですが、かなりズレがあるため30枚重ねて見たときの穴が狭い💧
一方、セカンドロットの30本束ねた穴は…
Ppb10
丸い! つまり、3つの穴位置がかなり合っている(^^)v
※ファーストロットでは穴位置に2mmぐらいのズレもあるんですが、組み立てるうえではノープロブレム😅
ですが、やっぱ自分が納得できる品質のものを作らなくちゃね。

この作業に1週間ぐらいかかったかな~ 大変でしたけど、問題点にぶつかり、その対策を考え、それが良い結果を生むと「やったね!」と楽しくなるので、手間のかかる長時間作業も苦にはならない私です😊

▼対策できなかった問題点がありまして…
PPバンドに穴あけすると、端が割れることがあるんです。
Ppb23Ppb24
この割れはトジックでとめると上下から押さえられるので、割れ目から外れることはないので大丈夫。
この割れを回避するには、PPバンドを切る前に穴あけする!という対策になるが、手作業での域を超える生産設備が必要になりそうなので、保留です😅

さて、ファーストロット:30セット、セカンドロット:33セットで、計63セットできましたが、まだ準備作業は残ってます。
20・12面体ボールの1セットの材料は、PPバンド:30枚とトジック:30個です。
トジックを30個+予備1個=31個ずつ袋詰めします。
Ppb30
できました~🎉🎉
ここまで、とっても大変な作業だったので、45セット分の材料を並べて達成感をかみしめる…😊


さて、5/1(土)東芝未来科学館にて、もう一度『20・12面体ボールを作ろう』が開催されます
だから、もう一度この作業を行いました。ファーストロット → セカンドロット でスキルアップしてますから、
サードロットでは…
Ppb40
↑ これは2枚分のPPバンドに穴あけを済ませた状態。このあと半分に切るんですが、この時点で34セット分とれてます。
歩留まり 81% → 89% → 92% とアップしてます(^o^)v

ところで、今回は準備作業にもう一つの工程が増えます。
それは、4/3(土)実施時の『振り返り』での問題点の一つ
PPバンドの角切りです。
Ppb25  
(案1) 事前にPPバンドの角を切っておく。
(案2) PPバンドの角切りはしない!
どっちにしようか悩んだ末、事前にPPバンドの角を切っておくことにした。
5,400回(4回×30枚×45セット)ハサミでチョキチョキしたんですよ😅
1時間で8セット切れたので、45セットで約6時間…チョキチョキ…チョキチョキ…したんです。はぁ~疲れた。
でも、子供たちに切らせたら、この倍の時間がかかったので、12時間を6時間に短縮したともいえる。これにより90分の講座の中で工作に要する時間が短縮され、私が最もしたい「科学的なお話」ができる!←ここが重要😊

上の角切りの画像は4/3(土)に実施したときに「こういう風に切ってね~」と示したもの。いわゆる「面取り」加工なので、面取りだから45°にしてた。でも何のためにここを切るかというと…
Ppt2012ball14a
ここを出っ張らないようにしたい。この出っ張りの三角形は45°じゃなくて、60°30°なんだよね。
だから ↓ こんな風に切った方がいい。
Ppb26
そして、PPバンドの四隅を一回りして 60°30°60°30°と切っていると、面倒くさい💧
何度もチョキチョキ切っていて「面倒くさ~」が溜まってくると「もっと効率のいい切り方はないものか?」と考え出す。
あぁ!PPバンドの四隅を一回りするように回転させるんじゃなくて、PPバンドをひっくり返せばいいんだ!

こうすると、ハサミの位置を動かさず、四隅とも同じ切り方になる! これでPPバンドの角切りがかなりスムーズになった。(チョキチョキしていてイラつかない😅)
5,400回チョキチョキした切りくず~
Ppb27
こんなにいっぱいあるよ!
アシスタントの皆さんに、こんなにチョキチョキしたんだよ~ と見せようとビニール袋に入れたら…
Ppb28
さんざん苦労してこれっぱかしさ』😅

さぁやっと、5/1(土)実施分の45セットができました🎉🎉😃
Ppb41
20・12面体ボールのPPバンドだけではなく、トジックと、PPバンドのセパタクローボール用のPPバンドと目玉クリップも一緒に並べて見ます。
Ppb42
これらをパッキングすると…
Ppb43
意外とコンパクトにおさまった。これなら事前に送付せず、当日リュックに入れて持ってける🙂
はい、材料準備終了です。お疲れさま~🍺



※関連記事
2013/07/05 PPバンドのセパタクローボールの作り方…準備編
2020/06/13 2穴パンチでPPバンドの中心に穴をあける方法…(ねじれ)20・12面体ボールを作る準備
2020/06/20 PPバンドとトジックで作る 20・12面体ボール
2021/04/03 20・12面体ボールを作ろう!『振り返り』
2021/05/01 東芝未来科学館【リカタンず】『20・12面体ボールを作ろう!』2回目

2021年4月 3日 (土)

20・12面体ボールを作ろう!『振り返り』

2021/04/03(土) 東芝未来科学館にて【リカタンず】科学実験工房『20・12面体ボールを作ろう!』の講師をしてきました。
このアイテムは、去年PPバンドとトジックで20・12面体ボールを3種類ほど試作していて…
T20p12ball12aP12t20ball152012ball10
…この中で子供たちに作らせるなら、トジック60個は作るの大変だから、トジック30個のボールを作らせてみようかな🙂と、↓ これを選択。
Ppt2012ball
イベント案内には『30本のPPバンドを30個のトジックでつなげるので、作るのに30分以上かかるけど「できた!」ときは楽しいよ。』と書いてる。自分で作ると15分なのだが、子供たちはその倍以上かかるだろうから。
このボールの作り方は『PPバンドとトジックで作る 20・12面体ボール』に書いているのを、パワポのスライドにすればいいね。と思っていたのだが、スライド作ってて思った… これ試作時の自分の思考/試行過程を書き出しているので、ここに書いてる作り方では小学生(初めて作る人)には伝わらないな~ ということで、小学生にも伝わるように、作り方説明用画像を撮り直して、作ったスライドが
以下の18枚にもなってしまった~😅
Ppt2012ball15Ppt2012ball16Ppt2012ball17Ppt2012ball18Ppt2012ball19Ppt2012ball20Ppt2012ball21Ppt2012ball22Ppt2012ball23Ppt2012ball24Ppt2012ball25Ppt2012ball26Ppt2012ball27Ppt2012ball28Ppt2012ball29Ppt2012ball31Ppt2012ball32Ppt2012ball33
これだけ説明すれば、なんとか30分ぐらいでできるかな?
この日のアシスタントの皆さんにこのスライドを見せて作ってもらったら(皆さん作るのは初めて)30分でできた。
想定タイムテーブルは…
・初めのお話:10分
・PPバンドの角を切る:10分
・組み立てる:30分
・終わりのお話:10分
で、60分の想定だったのだが・・・
大幅に時間超過してしまった~💦
『60分の講座終了後、希望者には30分のオプションコースで、おまけのセパタクローの作り方をご説明します。』の予定だったのだが、オプションコース用の30分は超過した時間に消えてしまった💧
参加者全員が20・12面体ボールを完成させることはできたが、セパタクローボールまで作れた子は午前の回の4人だけ。

どこに問題があったのか? 次に実施するときのために「振り返り」💧
●予想外に時間がかかった一番が ↓これ
Ppt2012ball14
PPバンドの角を切るのに10分程度と見込んでいた。アシスタントの皆さんが切るのに10分だった。
しかし、子供たちが切るのに、午前中の回は15分、午後の回は20分もかかった。
ハサミの使い方に慣れていない子供が多いこと。紙より硬いPPバンドを切ること。30本のPPバンド×4角=120回も切ること。などの要因で時間がかかった。
ここをどうする?
(案1) 事前にPPバンドの角を切っておく。←これをするとさ~ 30本のPPバンド×4角×40人分=4,800回も✂チョキチョキすることになる💦
既に、30本のPPバンドを切る×40人分=1,200回
PPバンドに3つの穴をあける 1,200本×3穴=3,600回の事前準備作業をしているのに加えて、
4,800回の角切りは・・・やりたくない!😢
(案2) PPバンドの角切りはしない!
何のためにPPバンドの角切りをするかと言うと、角が尖ってると組み立ててるときそこに指が当たるとちょっと痛いのと、↓ 組み立てたあとの見た目の悪さ😅
Ppt2012ball14a
この状態でボールとして遊んだとき、指に引っかかって痛いというようなことがなければ、角切りしなくてもいいかな~

●もう一つの問題点(こちらが、より本質的)
ものづくりをするとき「手順を覚えるのではなく、仕組みを理解する」ことが重要なのだが、
今回のスライドは、手順を説明していた💧
私はかつて↓こういうツイートをしている


しまった💧
とっても大事なことを忘れてた!
こういう工作をしていて楽しいのは、仕組みを理解していると自然と次にすること(手順)が見えてくることなんです。だから、中には「解った!」子もいて、こちらが説明しなくてもどんどん作っていく。今回もそういう子がいたのですが、私が手順に重点をおいたスライドを作ってしまったために💧「解った!」の境地に達する(=楽しかったと感じる)子が少なかったのではなかろうか?💧
帰りの電車に乗ってるとき、今日は何がまずかったのだろう? と一人脳内反省会をしていて、
かつて自分が「手順を覚えるのではなく、仕組みを理解する」と言っていたのを失念してたのに気付き💧
仕組みを理解するためには、どういう説明をしたらいいのだろう?
正多面体(20・12面体は準正多面体)を説明するときは「対称性」に着目しなくちゃね。
そもそも今の作り方(三角形作って、五角形作って、下から上に組み上げていく)のは妥当か?
20・12面体ボールは6つの大円でできている。とある1つの大円を赤道として上下を見れば・・・
あ~! 赤道から作れば劇的に分りやすく簡単になるじゃないか!!
次にやるときは、このスライドを全面改訂します😃



※「手順を覚えるのではなく、仕組みを理解する」スライドにすれば、30分以内で組み立てができる。さらに、PPバンドの角切りをなくせば、タイムテーブルは…
・初めのお話:10分
・組み立てる:30分
・終わりのお話:20分 ←ここで以下のスライドのお話ができる。
Ppt2012ball34Ppt2012ball35Ppt2012ball36
このスライド、今回のスライドの一部なのだが、午前の回では速足で説明。午後の回ではパス💧
ものづくりの科学教室では「作っただけで終わりにせず、必ず科学的なお話もする」のが私のポリシーなのだが、今回はそれが出来なかった。準備に多大な時間を割いているのは、この科学的なお話をして子供たちに「科学のタネ」を植えつけるためなのに~
次回はそこんとこ、しっかりやります🙂

それと「20・12面体って何? 」を説明するためのスライド…
Ppt2012ball02Ppt2012ball03Ppt2012ball04Ppt2012ball05Ppt2012ball06Ppt2012ball07Ppt2012ball08Ppt2012ball09Ppt2012ball10
…これを作る前にお話ししたのだが、最初にこういう話をすると興味をなくして聞いてない子がいる。

しまった。「つかみ」そこねた💧

完成品の20・12面体ボールを見て、これからこれを作るんだ!とワクワクしてるとこで、こういう進め方をしてはいけなかったのだ。まず作らせる。そして「できた~!」とテンションアップしてるところで科学的なお話をすると、それが記憶に残り「科学のタネ」になる。
次回は、まず作る! お話はそのあとで😊

その結果→2021/05/01 東芝未来科学館【リカタンず】『20・12面体ボールを作ろう!』2回目

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