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2019年6月16日 (日)

チコちゃんに質問…何で虹は上が赤で下が青なの?

チコちゃんに叱られる!(NHK6/14放送)で
『虹を見るにはどうすればいい?』
そりゃ「雨上がりに太陽を背にして空を見る」だろ。
チコちゃんはどんな答えをするのかな? ワクワク(^^)
チコちゃんの回答は…
『雨の中で太陽が見えたら太陽に向かって走れ! そして雨を抜けたとき、振り返ればそこに虹が見えるだろう』←おいおい、その回答は長すぎるだろ~(^o^)
まぁ、それはそれで面白いからいいんだけど。
それより、その後の虹が見えるしくみの説明で↓この図が出てきた。
Nijichikocyan1
この図を見ると、青が上で赤が下になってますよね。
あれ? 虹って赤が上じゃなかったっけ?
次に出てきた虹の写真↓
Nijichikocyan2
赤が上ですよね!
もしかして…
水滴で光が屈折する図の赤と青が逆になってるとかいうことない?
「虹 屈折」で画像検索すると、
赤より青の方が強く屈折し、水滴から出てきたときは青が上で赤が下ですね。
だから、最初の図の水滴での光の屈折の部分は間違ってない。

「虹」で画像検索すると、虹は赤が上で青が下だ。

「ねぇ、ねぇ、チコちゃん。何で虹は上が赤で下が青なの?」と質問したいのだが、それには「5才」と書いてお便り出さないとダメかな~? でもチコちゃん人気者だから、お便りにお返事してる時間無いよね。「働き方改革」中だし(^^;

ならばしかたない、自分で調べましょう。
先ほどの「虹 屈折」の画像検索結果を見ると~
その中に答えがありました!
虹 わかりやすい高校物理の部屋
Nijiwakariyasui

お~そうだよ!人間の目に光が入ってくるところで色の並びを考えなきゃならないのでした。
一つの水滴で分散した光が全て一人の人が見えるような図を書くから「あれ?」となっちゃうのですね。
一つの水滴で分散した光の内、とある一つの色だけが目に届くのです。虹の七色じゃなくて無限の色は、無数の水滴で分散した光によるものなのですね。←ここんとこを図示・解説してるページって少ないですね。
あ、それは私の検索キーワードが適切でなかったのかな?
「虹 分散」で画像検索すると、
人の目に入ってくる光の様子を示した図が多く出てきました。

「虹 屈折」の画像検索結果 を見ていて見つけてしまったのですが…
Nijinikon
↑これ、光の屈折・分散の図が間違ってますね。赤が上で青が下になってますね。チコちゃんの説明図と逆です。
こう描かないと虹の色の並びと、屈折・分散した色の並びが逆になってしまうから、しかたなくこうしたのかな? いやいや「キッズアイランド」という子供向けのページでも、科学的に正しい図を示さなきゃダメだよ~
そうするには、水滴1個だけの図では虹のしくみを説明できないから… ん~
虹 わかりやすい高校物理の部屋 のような説明図がもっと広まればいいんですね。


※2020/05/20追記
NHK高校講座『科学と人間生活』第13回 物理 色は光でできている (2021/04/16 リンク切れ)で、
虹のしくみを的確に示しているイラスト(動画の一コマ)がありました。
Nhkkokokozakagaku13niji
『太陽の光は何色?~プリズムで観察しよう~(4分31秒)』の04:11のとこです。
このイラストには「座布団三枚!」だな(^o^)

※2021/04/16追記
この記事が人気時事ランキング5位に入ってきてたので、読み直してリンクを確認していたら、上記 NKH高校講座のページがリンク切れになってた💧 NHKのWebページ良いコンテンツだからリンクしてるのに、すぐにリンク切れになる。一度世に公開したページは10年ぐらいの永続性をもってほしいな~ 公共放送なんだし、私は受信料払ってるし~
あ、🔍したら、ライブラリ/archiveの方にありました。
科学と人間生活 | 第13回 物理 色は光でできている - NHK高校講座 ※動画はないけど、上記の一コマの画像はありました。やっぱ、ココ重要だね😃(でもまた、リンク切れ💧)



※関連記事
2014/06/21 虹は七色ではない(無限です)赤紫はスペクトル上にはない
CIExy

2012/11/11 虹の外側は暗い NHK高校講座物理「光の科学史」
Opticalrefraction
↑ このイラストの虹のアーチの向きが逆になってますよね。苦労の跡がしのばれます(^^;
虹を水滴1つの屈折・分散の図で説明しようとすると、ちょっと無理があるんですよね。
NHK高校講座 2012年のこのイラストから、先ほどの(2018年?)のイラストへ、
虹のしくみのイラストも進化してますね~
チコちゃんはまだ5才だから高校講座は見てないんだよね~(^o^;


チコちゃんに叱られる!は、とっても面白い科学番組だ~😃と思って毎回見ているので、時々「お~それそれ!」と思った回はブログに書いてます。
2018/12/24 クリスマス・イブは「クリスマス当日の夜」って知ってた?…チコちゃんに叱られた!
2020/07/18 10メートルのストローでジュースを飲めるか?(大)実験!
2020/09/11 『指ハブの数式』…チコちゃんに叱られる!休憩中
2022/01/22 光は1秒間に地球を7周半回りません。約30万km直進します。と、チコちゃんに教えてあげなくちゃ

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サイエンス」カテゴリの記事

コメント

大変興味深く拝見させていただき、とても勉強になりました。

★記事の内容を否定する意図ではなく、自分の考え方を聞いて貰いたくて投稿させていただきます。
 お気を悪くしたら申し訳ございません。

デジタルとアナログを考える中で、虹の7色はデジタルに相当するのかなと思い調べていたら、「虹は七色ではない(無限です)赤紫はスペクトル上にはない」かの記事に出会いました。

その記事を読み「7色」とするとデジタルだが、実際は虹は無限の色なのでアナログになるな、と納得していたのですが、「チコちゃんに質問…何で虹は上が赤で下が青なの?」の記事の中の「虹 わかりやすい高校物理の部屋」の図を見て、改めて考えてみたところ、以下の様な考えに至りました。

・虹は無数の雨粒が光を分散して、その雨粒の位置(見る人の目からの角度)によって、赤~紫の光として見える。
・雨粒自体は全ての色を分散するが、目に全ての色を届ける場所(角度)に雨粒が揃っているわけではない。
 ⇒「無数の雨粒」は解像度の極めて高いデジタルディスプレイの様なもので、よく見ると色の隙間がある。
 ⇒極端な話し、雨粒が7つしか無ければ7色しか見えない。
・厳密には虹は「人間の目に届く光という意味では」無限の色ではないのではないか。
・そういう意味では虹はデジタルになるのかな~


<雨粒の位置と見える色についての参考図>
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgdZOr1cHb6zLpnpXWHXeLlQSGY2uEQDL4qaMiQGVXhmiB8-tdsb-DLXA6_LqAidQRB-matV-O09T4SvnabJJoRkcJmk7ZfX85d8fD8RlJxAJF6lDxSx6wJlMaMpkST1KRXSa1ZFHcnJbpf/d/%25E4%25B8%25BB%25E8%2599%25B9%25E3%2581%25A8%25E5%2589%25AF%25E8%2599%25B9%25E3%2581%25AE%25E4%25BB%2595%25E7%25B5%2584%25E3%2581%25BF.png

おっさん さん
> ⇒「無数の雨粒」は解像度の極めて高いデジタルディスプレイの様なもので、よく見ると色の隙間がある。
お~なかなか面白い視点ですね。
確かに、とある一瞬を考えると、雨粒は離散的ですから、それぞれの雨粒が個別の色を観測者に届ける。雨粒は無数にあると言っても、無限ではないから有限個である。すると虹は「解像度の極めて高いデジタルディスプレイの様なもの」と考えることもできますね。
でも「一瞬」ではなく、Δt という時間間隔で考えてみると… 雨粒はΔt の間に落下して、観測者に届く光の波長が変化します。Δt をある雨粒がその下にあった雨粒の位置まで落ちる時間(それがどのくらいの時間なのか試算するのはたいへんなのでしませんが)
とすると、虹の色は連続的(アナログ)とみることもできますね🌈

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