フィボナッチ…ホントなのかな?…『はじめアルゴリズム5』
『はじめアルゴリズム5』三原和人
に『フィボナッチ』が出てきました。そして、思わず拍手したくなる内容だったので、そのページ…
『ところで フィボナッチって つまり何なの?』
その説明は⇒フィボナッチ数列
『この法則は なんでだか 自然の中によく現れることがあって
たとえば ひまわりのらせん状の種の並びは 21本とか34本のフィボナッチ数になってたりするんだよ。』
ここまではフィボナッチ数の紹介によくあるパターンです。
『でも ホントなのかな?』
お~↑ここ重要です!
本に書いてあったことを鵜呑みにせず、自分で検証できることは検証しましょう。
この場合は、ひまわりの花の種の並びを観察すればよいのです。
そして、ハジメ君 ひまわりを観察してます。
『アレ? ちょっと違う…』
『本にはそう書いてあったのに…』
『もしかして これって それっぽいってだけで…』
そ~なんですよ!
ハジメ君、自分で観察して答えに辿りつくことができて、すごいゾ!
それから『はじめアルゴリズム』の作者の三原和人さんにも拍手~(^_^)
自然の中には色んなところにフィボナッチや黄金比があるんだよ。という話はガセネタなので、「そうじゃないんだよ。」ということを広めるマンガは推しです(^^)
※その関連記事
2016/02/24 『波紋と螺旋とフィボナッチ』…すべての植物をフィボナッチの呪いから救い出す…近藤滋著
2012/07/07 オウムガイの螺旋に黄金比… はなかった~!
そうそう、フィボナッチ数の例としてよく出てくるものの一つに「花びらの枚数」があります。
そして、『天才を育てた女房~世界が認めた数学者と妻の愛~』というドラマの中に
『花にも数学がある。』と↓このシーンが出てきたのです。
花びらの枚数がフィボナッチ数列になっていることを岡潔がのちに妻となる みち に語っているシーンです。(ちなみに『はじめアルゴリズム』のウチダのモデルは岡潔だそうです。)
これを見たときの私の感想… あ~やっちまったよ。またフィボナッチのガセネタが広がってしまう~(^^;
花びらの枚数はフィボナッチ数になっているのが多いですが「大体はそうなっている」程度で、すぐに反例は見つかります。考えてみてくださいね。…
チューリップは6枚!と思ったら、それは違いますから(^^; チューリップの花びらは内側の3枚で、外側の3枚は愕(がく)です。3だからフィボナッチ数なんです。
ユリも6枚のように見えますが、花びらは内側の3枚で、外側の3枚は愕(がく)です。
でも、花びら4枚の花あります。春に誰もが目にしている「菜の花(アブラナ)」です。
アプラナ科 - Wikipediaによりますと…『4枚の花弁が十字架のように見えることから、昔は十字花科(Cruciferae)とも呼ばれていた。』
もう一つ参考までに「ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)」も4枚です。
…ということで、花びらの枚数はフィボナッチ数にはなっていませんから。
「花びらの枚数はフィボナッチ数」で検索すると、それを肯定するページが多数出てくるんですよ(^^;
花弁の枚数とフィボナッチ数について質問です。 - Yahoo!知恵袋のベストアンサー
『花弁がフィボナッチ数であることが多い。が本当の答えです。』←ですね。
※2020/05/17追記
「フィボナッチ数 花弁」で検索したら…
強調スニペットに ↓ これが出てきた。
Google先生~ これ ↑ ダメじゃん。間違ってますよ~(´Д`)
そういう時は…[フィードバック]をタップして「誤解を招く、または不正確な回答」だと Google先生にお知らせしましょう。
あなたがこの記事を読んでる時点で「フィボナッチ数 花弁」で検索して同じ強調スニペットが出てきていたら、あなたもGoogle先生に教えてあげましょう。いつもGoogle先生から教えられてばかりじゃなくて(^o^;
「フィボナッチ数 花弁」での検索に対し、強調スニペットに出てきてほしい結果は(2020/05/17時点では)強調スニペットの下に出ている ↓ これです。
全ての植物をフィボナッチの呪いから救い出す
アニメ『理系が恋に落ちたので証明してみた。』の第1話のCMの前後にチョット出たこのカット…
あ~ここでも(´Д`) ツッコミ入れなきゃ!と思ったんですが、
恋に落ちたことを科学的に証明しようとするマンガ/アニメですから、ぬかりはありませんでした。
恋する乙女に朗報!フィボナッチ花占い https://t.co/ZEXampfgh5 pic.twitter.com/IBuhGNPIXy
— 山本アリフレッド@リケ恋アニメ化多謝! (@man_Arihred) July 24, 2016
『花弁の数はフィボナッチ数と一致することが多いという…』をベースに
花占いを高確率で最後が『好き』になる新時代の花占いを考案してます! 笑えます(^o^)
あなたも『フィボナッチ花占い』いかが?
※関連記事
2018/02/24 「空が青い理由」…Google検索「強調スニペット」ってスゴイじゃん!
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2019/01/11 正多面体が5種類しかないことを3ページで証明して見せる『はじめアルゴリズム』はすごい!
2019/01/12 787 COSMETICS ⇒ 素数化粧品?…『はじめアルゴリズム5』
2023/09/24 『花びらの数は(ほぼ)フィボナッチ数』仮説の仕組み解明される!?
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コメント
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こんにちは。o(*⌒―⌒*)o
はじめアルゴリズムに興味持ちました!
マンガ探しだして読んでみようと思いますO(≧∇≦)O
投稿: ハク | 2020年11月25日 (水) 12時51分
ハクさん、こんにちは。
ブログ記事読んで「はじめアルゴリズム」に興味持ったんですね。
では、まず第1巻を読んで https://polyhedra.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/post-cb43.html
数学の「せかい」に浸ってみてください。
他にも アニメ・コミック カテゴリーでは色々(ちょっと違う視点で)書いてますから…
https://polyhedra.cocolog-nifty.com/blog/cat22671569/index.html
…何本記事書いたんだ? → 56本あった。
そして、最近のは My favorite 少女漫画特集になってた😅
投稿: 正多面体クラブ | 2020年11月25日 (水) 19時26分
NHKのヒューマニエンス(2022年11月15日放映)をご覧になられましたか?
天才を育てた女房(読売TV, 2018)を、さらに悪くした内容で、「花びらの数とフィボナッチ数列」が紹介されています。今でもオンデマンドで視聴できます。
私は、NHKに訂正または削除を依頼していますが、まともな回答がありません。
そのやりとりの詳細をSNSに投稿していますので、是非ご覧ください。[花びらの数]というスレッドで1から49まであります。
Twitter
https://twitter.com/ma85003
Facebook
https://www.facebook.com/yutaka.nishiyama.35
PS 以前に、NHKチコちゃん(指ハブ)を記事にしていただき有難うございます。
投稿: 西山 豊 | 2023年9月16日 (土) 13時34分
西山豊さん、情報ありがとうございます。
NHK ヒューマニエンス 40億年のたくらみ「“数字”世界の秘密を読み解くチカラ」
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2022124010SA000/
見逃していました。
あれ? 近藤滋さんが出演しているのに、花びらの枚数にフィボナッチ数列が現れるという内容なのですか?
『波紋と螺旋とフィボナッチ』ではそんなこと書いてなかったのに。
まずは、ヒューマニエンス(2022年11月15日放送)をNHKオンデマンドで見てみます。
投稿: 正多面体クラブ | 2023年9月16日 (土) 16時29分
正多面体クラブ さん
番組は後半の40分~、50分~説明があります。
近藤滋さん ですが、2013年の本を出版したときは、ひまわりの螺旋にも例外があると批判的でした。2018年の数学セミナーの特集記事では批判のトーンが落ちています。そして、2022年のヒューマニエンスでは、花びらの数は数百年前からフィボナッチ数列で表せることがわkっていた、それを完全に証明したのが最近の論文ですと説明しています。ほんとうにそうなのか、私の[花びらの数]をじっくりご覧ください。
投稿: 西山 豊 | 2023年9月16日 (土) 17時55分
西山豊さん
NHK ヒューマニエンス 40億年のたくらみ「“数字”世界の秘密を読み解くチカラ」見ました。
そして、私の感想は…
お~!ついに『花びらの数は(ほぼ)フィボナッチ数』仮説の仕組み解明されたんだ~🎉🎊でした。
これについてはブログ記事 『花びらの数は(ほぼ)フィボナッチ数』仮説の仕組み解明される!? を書きましたのでご覧ください。
投稿: 正多面体クラブ | 2023年9月24日 (日) 16時21分
正多面体クラブ さん
はい、拝見しました。
ガーベラの英文を読んだ人はほとんどいません。
私のコメントは、そちらの方に書きました。
投稿: 西山 豊 | 2023年9月24日 (日) 19時53分