うずまきのイリュージョン(運動残効)
この雲の写真が動くんです! あ、クリックしても動きませんよ。 回転する渦巻きをジーッと見続けた後のあなたの「脳」が、雲が動いてる!と錯覚するんです。 この驚きは体験してみないとわかりません。 回転する渦巻きのコマは簡単に作れますから、とにかく一度体験してみてください。
■用意するもの
◆うずまきの画像[PDF]をA4普通紙に印刷
◆(不要な)CD/DVD/BD:1枚
◆プラ板 25mm×25mm:1枚
◆袋ナット M4(または M5):1個
◆両面テープ 幅10mm 長さ15cmほど
■作り方
印刷した渦巻きの画像を丸く切り取ります。
CDの周囲に両面テープを貼って、渦巻きの画像を貼り付けます。 (のりで貼ったら何日かするとはがれてしまったので、両面テープを使ってます。)
プラ板を25mm×25mmの大きさに切って、両面テープでCDの穴のところに貼り付けます。 次に、袋ナットをプラ版の上(CDの中心)に両面テープで貼り付けます。これで出来上がり。
■やってみよう
雲の写真を傍らに用意しておきます。(うずまきの画像と一緒に印刷されたものか、このページの雲の写真をクリックすると、もう少し大きな雲の写真が表示されます。 これを印刷するか、画面を表示したままにして…
渦巻きコマを回転させます。円盤の上に親指、人差し指、中指の3本の指を立てて、指をひねれば回ります。
回転する渦巻きの中心をジーッと20秒~30秒見つめます。 そして、雲の写真を見ると…ほらね!雲が動いて見えるでしょ。
■試してみよう
◆反対に回転させるとどうなるかな?
◆回転を止めて、そのまま渦巻きを見続けるとどうなるかな?
◆隣にいる人の顔を見てみよう。
◆雲の写真以外にも、動いたら面白い画像を探そう。
※渦巻銀河の写真を見ると、渦巻銀河が回転しま~す(^o^)
お勧めの渦巻銀河は…
M74 (NASA:Astronomy Picture of the Day)
■なぜ?
これは「運動残効(うんどうざんこう)」という錯視です。
運動残効とは、一方向への動きを見続けると、その後で止まったものを見たときにそれが逆方向に動いているかのように見える現象です。
もう少し詳しい説明はこちらでどうぞ…→運動残効
この「運動残効」が体験できる「Illusion Forum イリュージョンフォーラム」というサイトは、色々な錯視を体験できて、とっても面白いですよ(^o^)
■行ってみよ~
科学技術館には、うずまきのイリュージョンのでっかいのがあります(^o^)
→うずまきシリンダーです。
これは、止まっているものが動いて見えるというレベルの体験ではありません。止まっている(立っている)自分の体が、回転している(倒れる~)と脳が錯覚して、体がグラッとします。体験してみないと、この凄さ/おもしろさは分かりません。科学技術館に行く機会があったら、是非体験してみてください(^^)
※この記事の作成日は 2004/12/19
~.dion.ne.jp/~kagaku というサイトに載せていましたが、ホームページサービス(dion.ne.jp)が利用者減少のため2017/10/31で終了したので、ホームページのコンテンツをブログに移しました。
※関連記事
2002/10/26 ぶしぎ発見科学教室「モーフィング(渦巻きのイリュージョン)」
2012/07/09 運動残効
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