『系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史』 面白かった~
系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史 (BERET SCIENCE) 長谷川政美著
この本は面白かった~(^o^)
系統樹をさかのぼる旅から『地球上の生き物はみんな親戚だった。』ってことがよく分かります。
イギリスの博物学者チャールズ・ダーウィンは、「あらゆる生物は1つの先祖から進化したものである」という考えにもとづき、考えを巡らせ、実験・観察を繰り返し、1895年に『種の起源』という本を出版しましたが、この本「系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史」は最新の分子系統学に基づいて「あらゆる生物は1つの先祖から進化したものである」ということを豊富な資料(生きものフォト約600点、系統樹マンダラ9点)と共に語ってくれます。
「進化」という概念は、人に都合がいいように解釈されています。「人は他の動物より進化した最も優れた動物である」とか。でもこの本の中で、ダーウィンが次のように言っていると知りました。
『1つの動物が他の動物よりも高等だとするのは不合理である』
お~そうですよ!進化を理解する上で、これ↑とっても大事な考えだと思います。
「系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史」では進化の歴史を「系統樹マンダラ」で示しています。この系統樹マンダラを眺めていると、進化の旅に浸れますよ~(^o^)
系統樹マンダラがどんなものか、一つ例示させていただきますm(_ _)m
動物界の系統樹マンダラ (こういう系統樹マンダラが9点掲載されているんです)
今年の夏、私は東芝未来科学館で【リカタンず】貝殻の標本とタカラガイのストラップ作りの講師をするので、その中で「進化」や「生物多様性」のこともお話したいな~と思っていて、この動物界の系統樹マンダラを見ていて、面白いことに気づきました…
●羊膜類(ここにヒトが含まれます)
●棘皮動物門(ここにウニが含まれます)
●軟体動物門(ここに貝がふくまれます)
そして思いついたのが…
『貝/ウニ/人間 近いのはどれとどれ?』
貝とウニはどちらも海に生息し殻を持つ生きものですから、貝とウニが近縁だと思いますよね~
でも系統樹マンダラを見ると~
解説はこちら→貝/ウニ/人間 近いのはどれとどれ?
ん~「進化」って面白いですね~(^o^)
※この本の著者 長谷川政美氏が『科学バー』に連載している『ウイルスという存在ーヒトの進化にどうかかわってきたのかー』面白いです。
※国立科学博物館「地球館」に行くと、床一面の系統樹と、壁一面の生物標本が見られます。スゴいです!
→国立科学博物館「地球館」1階の『系統広場』で学ぶ「進化」と「生物多様性」
« 『あした葉の天ぷら』を食べて青ヶ島に行った気になる分倍河原・きよ楽 | トップページ | サイエンスアゴラ2015『作って楽しむ万華鏡の不思議』で出展します »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- RikaTan 2021年8月号 ステイホーム! おもしろ実験・ものづくり(2021.07.12)
- 手まり模様の秘密…中学校 数学 教科書『数学の世界1』(2021.04.29)
- 現在は地球史上6度目の大量絶滅期にある!って、『〈正義〉の生物学』を読んで知る(2020.08.30)
- 【ウイルス図鑑101】ウイルスを見る目が変わる!(2020.04.12)
- RikaTan 2018年6月号…観察・実験・ものづくり『ネオジム磁石はすごいゾ!』(2018.04.26)
« 『あした葉の天ぷら』を食べて青ヶ島に行った気になる分倍河原・きよ楽 | トップページ | サイエンスアゴラ2015『作って楽しむ万華鏡の不思議』で出展します »
コメント