『とべとべアルソミトラ』東芝未来科学館でサイエンスコミュニケーション
5/2(土),3(日),4(月)の3日間、東芝未来科学館の【GWスペシャルイベント】 理科でドン!大運動会で『とべとべアルソミトラ』の語り部をしてきました。
3日間のべ650人に200回もアルソミトラのお話をしました。
毎回1人~数人に同じ話を繰り返しているのですが、200回もやってるとその中には「イイ質問ですね~」や、面白いやりとりがあったので、そのトッピックスです。
●あ、ビーズのおじちゃんだ!
1日目まだ理科でドン!大運動会も開場したばかりのころ、ブース入り口で「ここではコレ、飛ぶ種の模型を作って飛ばします~」と案内してたところへ、小学生(低学年)の女の子が来て「あ、ビーズのおじちゃんだ!」
4/26(日)に東芝未来科学館で【リカタンず】 丸ビーズとテグスで作る「正多面体ストラップ」の講師をしてまして、そのとき参加してくれた女の子のようです(^_^)
※内心「おじちゃん」が引っかかったのですが、考えてみれば、その子のお父さんより私の方が年上だから、その子から見ればわたしは「おじちゃん」だよね~(^^;
●どのくらい飛ぶんですか? (この質問が一番多かった)
100メートルぐらいは飛ぶそうです。
今、模型を飛ばしてみたように、ふわ~っと飛ぶものと、ストンと落ちてしまうもの色々でしたね。本物の種も同じです。飛ぶものもあれば、飛ばないものもあります。
※帰ってから検索…→NIPPNの企業CM「翼の種子アルソミトラ」によりますと…『数百メートルも遠くへ、遠くへ。なかには風に乗り、遥か 海上まで滑空し、船舶のデッキで発見された種子もあるという。 』へ~!
●食べられるんですか? (次に多かった質問 特にお母さんから)
実の中に詰まってるのは乾燥した翼果ですから、食べられないと思います。
アルソミトラはウリ科の植物です。ウリ科の植物といえばキュウリとかスイカ。だからアルソミトラも熟して乾燥する前、まだ緑のうちなら… どうなんでしょうね? でも動物に食べてもらって種を散布する動物散布(被食散布)ではなく、風散布ですから、食べても美味しくないと思います。
●「ジャムこばやし」ってなんですか? アルソミトラでジャムを作るんですか?
⇒アルソミトラ(丸実C)- 軽井沢 ジャムこばやし ロシア人直伝のジャム
各画像の下の赤い文字はその画像の出典です。「ジャムこばやし」は本業はジャム屋さんですが、ネットで「世界の木の実」を販売しています。このアルソミトラのタネも「ジャムこばやし」で購入したものです。
※お話を聞いていたお父さんの一人が「ジャムこばやし」を知ってました。「神保町ブックダイバーの店先で木の実を売ってることありますよね。」お~!それをご存知でしたか(^o^)
●ウリ科って何ですか? 小学生(低学年)の女の子の質問
キュウリとかスイカとかがウリ科の植物なの。←って、それじゃ「科」の説明をしてないじゃないか~!(汗;)
改めて考えるに「科」や「生物分類」について分かりやすく説明するのは難しいな~
「生き物は性質の似たもの同士をグループに分けて、それぞれ「なになに科」って名前がつけられているんだよ。」みたいな説明をするべきだった。
●つる植物って? これも小学生(低学年)
アサガオのつるを思い出してください… アサガオのつるは棒に絡みついたでしょ。アルソミトラは熱帯雨林の高~い木に絡みついてるんです。
●種子散布
このスライドについてはお話(ストーリー)の中には含めていなかったのですが、さりげなく脇に掲示しておく。そして、お話しているときに子供に「タンポポの綿毛も風に乗って飛ばされるね」とか話しかけているお母さんがいると~ それを聞きつけた私は、このスライドで「植物は自分が生えているところから移動することはできません。でもタネになると色んな方法でタネをまきます。それを種子散布(しゅしさんぷ)といいます。」と、色んな種子散布を説明。「タンポポの綿毛」とか言うお母さんは植物の種子に興味がありますから、私の話に食いついてくれます。そして「…ん、…ん、面白いですね~」と話を聞いてくれます。子供の方が「ねぇ、次行こうよ」と言ってるのに、お母さん「ちょっと待ってよ。この話面白いんだから。」
そうですよ~科学館に来たらこういうお話(サイエンスコミュニケーション)するのが科学館の楽しみ方だと思うのですよ(^_^)
●本物も飛ぶんですか?
お~!イイ質問ですね~! そうそう、本物だからよく飛ぶと決めつけてはいけません。自分の目で見て/実験して確かめられるならやってみましょう。それが「科学する心」「サイエンスリテラシー」を育てる基本だと思います。だから「アルソミトラのタネは貴重だから、見るだけね」なんてことは言いません。こういうイイ質問が来たら、そりゃ実際に飛ばして見せなくちゃ(^o^)v
本物を飛ばしてみせると「お~!」と感嘆の声があがります。実物の効果は絶大です。
※アルソミトラの翼果は非常に薄くて、ちょっとぶつかっただけで破けてしまいます。
だから一日の出展が終わったときには…
…ボロボロ(^^;
翌日このボロボロの実物を見せるのはなんなので、また別のアルソミトラの翼果を使います。
3日間出展したので、毎日一枚ずつ、3枚のアルソミトラの翼果がボロボロになりました。
だからといって(涙)にはなりません。科学イベント/教室においてアルソミトラのタネの模型作りをしたとき、実物を触らせ、実際に飛ばして見せ、結果ボロボロになってしまうのは当然です。消耗品だと思ってます。
それによって多くの人が植物の種子散布の不思議/面白さを知ってくれたら、数百円の消耗はコストパフォーマンス高いですよね。
また「ジャムこばやし 自然の実色々」でアルソミトラの種を購入しなくちゃ(^o^)
●舌 噛んだ
一日中お話ししていると、声はかすれ、喉は痛くなってくる~ だけじゃなくて、舌も疲れるようです。そして二三回 軽く舌を噛んでしまいました(^o^;;
※関連記事
2015/05/04 『とべとべアルソミトラ』東芝未来科学館【GWスペシャルイベント】 理科でドン!大運動会
2016/09/19 発泡スチロールペーパーで(飛ぶ種)アルソミトラの模型を作る
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