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2015年5月30日 (土)

『江戸の暦と天文学すごろく』面白かった~理科の探検2015夏号

理科の探検(RikaTan)2015夏号を読んで、一番面白かったのが…
『江戸の暦と天文学すごろく』
P1213
「え?すごろくが面白いの?」と思われるかもしれませんが、この『江戸の暦と天文学すごろく』は面白かった~!
最初のブロックには「渋川春海」が出てきます。私『天地明察』(コミック)ファンなので、
お~!最初に出てくるのは「渋川春海」だよね~と、ここで惹きつけられ、最初のマスから読み始めちゃいましたよ(^o^)
最初のマスは…『暦がずれてきた 1回休み』(^^;
4マス目は…『日本初の国産暦誕生 2すすむ』(^^)v
ん、ん、『天地明察』はそういうお話でした。あ、コミック『天地明察』は現在八巻でして、まだ日本初の国産暦誕生に至ってません。
へ~!渋川春海が作った暦は『貞享暦(じょうきょうれき)』っていうんだ~
貞享暦は『日本の緯度に合わせた暦法』で、『天地明察(八)』では、三暦合戦で最後の蝕をはずし敗れた渋川春海の苦悩と立ち直りが描かれており、『日本の緯度に合わせた暦法』が誕生するのは『天地明察(最終九巻)』です。

あ~、で、コミック『天地明察』でしか江戸時代の暦法のことを知らない私は、RikaTanの『江戸の暦と天文学すごろく』で、江戸時代に四つの暦法があったことを知りました。
貞享暦(じょうきょうれき)
宝暦暦(ほうりゃくれき) 『改暦に失敗 ふりだしに戻る』
寛政暦(かんせいれき) 『今度の改暦は成功 1すすむ』
天保暦(てんぽうれき) 『日本最後の太陽太陰暦を完成 1すすむ』

『江戸の暦と天文学すごろく』を一マスずつ読んでいくと、江戸時代の暦法・天文学・科学のドラマを見ているようで面白かった~(^o^)
『日本初の宙ガール!? 1すすむ』 お、そういう人もいたんだ~(^o^)

『江戸の暦と天文学すごろく』が予想外に面白かったので、これをブログで紹介しようと画像を取り込んでいたら…
↓ここにも「こだわり」が!
P12title
↑このバックの画、江戸時代の天文絵図ですよね!
ん~この『江戸の暦と天文学すごろく』スゴイ!緻密!完成度高い~!
天文ファン・宙ガールのみなさま、ぜひ 理科の探検(RikaTan)2015夏号を手に取り『江戸の暦と天文学すごろく』をお楽しみください(^o^)

『江戸の暦と天文学すごろく』に感動!したので、作者のプロフィールもご紹介…

作:野呂和史(のろ かずふみ) 昭和48年、青森県生まれ。グラフィックデザイナーであり、科学プロデューサー。来たるべき明るい未来のために日夜、科学をデザインし続ける。

絵:ねこしみず美濃(ねこしみず みの) 東京都生まれ。漫画描き。江戸時代と着物をこよなく愛し、江戸文化研究に勤しむ。少年画報社より短編集「江戸日々猫々」全4巻発売中。



※関連記事
2015/09/20 まんが科学すごろく…東芝未来科学館・昔あそびの科学
2015/09/22 猫暦…日本初の宙ガール江戸の夜空を翔る…を読んでうるうるしてしまった~

2015年5月28日 (木)

理科の探検2015夏号…新連載『作って楽しむ正多面体の不思議』

理科の探検(RikaTan)2015夏号が発売になりました。
Rikatan2015s

私、一昨年の12月に『理科の探検』の企画委員・編集委員に加えさせていただきまして、1年間はROM(Read Only Member)だったのですが、2015春号で連載が終わるものがあり、新たに「連載希望はありませんか?」とメーリングリストに流れました。ROMの私は、そのまま流してしまうところだったのですが、さかさパンダさんより「ぜひ、連載執筆に立候補してください!」と勧められまして、ん~どしよかな~?…RikaTanは季刊だから年4回ぐらいは原稿書けるよね~ それにこれは正多面体工作をサイエンスコミュニケーション活動している皆さんに知っていただけるイイ機会だよね~ よし!連載執筆に立候補しよ(^_^)

そして、理科の探検2015夏号からの新連載『作って楽しむ正多面体の不思議
P2829
第1回『鏡の中のサッカーボール』です。
ん~自分が書いたものが紙の雑誌に印刷されたのを手に取ると、ブログでは得られない「重さ」がありますね~(^o^;

原稿を書いていて思ったこと… ページ数の決められた原稿を書くのは、ブログにはない苦労がありますね。ブログではページ数なんて概念自体がないですが、紙の書籍の場合ページ数きっちりにしなくてはならない。この文章ではうまく伝えられないな~ あれやこれや色々伝えたいことはあっても、文字数が足らない。。。
RikaTanの編集はメーリングリスト上で編集委員の人たちの検討メールが飛び交い、原稿が推敲され、ブラッシュアップされて出来上がります。私の原稿に対する検討メールのコメント(指摘)を読み、「ん、そうだよね。ここんとこ分かりにくいよね。…画像を追加して説明しないと伝わらないよね。でもそうすると3ページに収まらない~ どうしよ。お、そうだ・・・」てな感じで原稿が出来上がったのでした。



※関連記事
作って楽しむ正多面体の不思議…RikaTan 理科の探検 連載15回
Polyhedra_fans

鏡の中のサッカーボール

2015年5月17日 (日)

デザフェスでくるくる回っていたシャボン玉のオリジナルは『くるくるレインボー』

デザインフェスタ vol.41 に2015/5/17(日)に行ってきました。
デザインフェスタ 略して「デザフェス」
出展ブース:3,400
出展者数:12,000
そりゃスゴイ! どんなイベントで、どんな作品が出展されているんだろう? と興味があったので、一度は見ておかなくては。正多面体の作品あるかな?
…と、行ってみたら、あちこち(3ブースほど)で↓コレを出展していた。
Kurukururainbow1 Kurukururainbow2 Kurukururainbow3 Kurukururainbow4
あ~『くるくるレインボー』だ!
これを見た女性が「キャー!何コレ?マジヤバイ…」と感嘆の声を発していましたが、ブースの人の説明は「シャボン玉です」
私の心の内の声… へ? これは『くるくるレインボー』だろ! またパクリだ。。。
とあるブースでは「しゃぼん玉風船」、べつのブースでは「レインボゥスティック」と掲示してました。
そして、どこにもオリジナルの『くるくるレインボー』の文字はなく、考案者の梅本春江さんへの言及もありません。

『くるくるレインボー』とは⇒くるくるレインボー、子ども遊びの梅ちゃんのホームページ
『くるくるレインボー』は梅本春江さんが考案されたもので、梅本さんの考えであえて特許、実用新案の知的所有権を得ていません。⇒くるくるレインボーの知的所有権について
で あるからこそ、梅本さんが考案された「くるくるレインボー」を利用する人たちは、それのオリジナルの出典『くるくるレインボーは2002年に梅本春江さん が考案されたものです』ということを明示すべきだと思うのですが・・・

※『くるくるレインボー』の関連記事:オーロラテープで作ったストロースター(Straw Star)

東京ビッグサイト西ホール全館を使って行われるデザフェス。出展ブース:3,400もあると見て回るのに1日かかります。来場者数は「6万人を超える」そうなので、会場内は大賑わいの縁日状態 w(*゚o゚*)w
11時に入って、全ブースを見て回り、18時に出た。7時間も歩き回って疲れた~ 翌日、筋肉痛になった(^o^;;

ところで、正多面体の作品あるかな?・・・ なかった。。。そこはニッチのようだ。


※関連記事
2013/07/21 クラインの壺(Klein bottle)…HandMade In Japan 2013
2014/08/10 博物ふぇすてぃばる!大盛況~!大行列~~!
2016/08/27 デザフェス×學展2016でレシートにアイロンで描いていた~!@vikifpa
2018/05/12 『江戸切粉細工』デザフェスVol.47(2018)…旋盤の切粉のアクセサリー

2015年5月 9日 (土)

『とべとべアルソミトラ』東芝未来科学館でサイエンスコミュニケーション

5/2(土),3(日),4(月)の3日間、東芝未来科学館【GWスペシャルイベント】 理科でドン!大運動会で『とべとべアルソミトラ』の語り部をしてきました。
3日間のべ650人に200回もアルソミトラのお話をしました。
毎回1人~数人に同じ話を繰り返しているのですが、200回もやってるとその中には「イイ質問ですね~」や、面白いやりとりがあったので、そのトッピックスです。

あ、ビーズのおじちゃんだ!
1日目まだ理科でドン!大運動会も開場したばかりのころ、ブース入り口で「ここではコレ、飛ぶ種の模型を作って飛ばします~」と案内してたところへ、小学生(低学年)の女の子が来て「あ、ビーズのおじちゃんだ!」
4/26(日)に東芝未来科学館で【リカタンず】 丸ビーズとテグスで作る「正多面体ストラップ」の講師をしてまして、そのとき参加してくれた女の子のようです(^_^)
※内心「おじちゃん」が引っかかったのですが、考えてみれば、その子のお父さんより私の方が年上だから、その子から見ればわたしは「おじちゃん」だよね~(^^;

どのくらい飛ぶんですか? (この質問が一番多かった)
100メートルぐらいは飛ぶそうです。
今、模型を飛ばしてみたように、ふわ~っと飛ぶものと、ストンと落ちてしまうもの色々でしたね。本物の種も同じです。飛ぶものもあれば、飛ばないものもあります。
※帰ってから検索…→NIPPNの企業CM「翼の種子アルソミトラ」によりますと…『数百メートルも遠くへ、遠くへ。なかには風に乗り、遥か 海上まで滑空し、船舶のデッキで発見された種子もあるという。 』へ~!

食べられるんですか? (次に多かった質問 特にお母さんから)
実の中に詰まってるのは乾燥した翼果ですから、食べられないと思います。
アルソミトラはウリ科の植物です。ウリ科の植物といえばキュウリとかスイカ。だからアルソミトラも熟して乾燥する前、まだ緑のうちなら… どうなんでしょうね? でも動物に食べてもらって種を散布する動物散布(被食散布)ではなく、風散布ですから、食べても美味しくないと思います。

「ジャムこばやし」ってなんですか? アルソミトラでジャムを作るんですか?
Flyingseedsmodel16
アルソミトラ(丸実C)- 軽井沢 ジャムこばやし ロシア人直伝のジャム
各画像の下の赤い文字はその画像の出典です。「ジャムこばやし」は本業はジャム屋さんですが、ネットで「世界の木の実」を販売しています。このアルソミトラのタネも「ジャムこばやし」で購入したものです。
※お話を聞いていたお父さんの一人が「ジャムこばやし」を知ってました。「神保町ブックダイバーの店先で木の実を売ってることありますよね。」お~!それをご存知でしたか(^o^)

ウリ科って何ですか? 小学生(低学年)の女の子の質問
キュウリとかスイカとかがウリ科の植物なの。←って、それじゃ「科」の説明をしてないじゃないか~!(汗;)
改めて考えるに「」や「生物分類」について分かりやすく説明するのは難しいな~
「生き物は性質の似たもの同士をグループに分けて、それぞれ「なになに科」って名前がつけられているんだよ。」みたいな説明をするべきだった。

つる植物って? これも小学生(低学年)
アサガオのつるを思い出してください… アサガオのつるは棒に絡みついたでしょ。アルソミトラは熱帯雨林の高~い木に絡みついてるんです。

種子散布
Seed_dispersal
このスライドについてはお話(ストーリー)の中には含めていなかったのですが、さりげなく脇に掲示しておく。そして、お話しているときに子供に「タンポポの綿毛も風に乗って飛ばされるね」とか話しかけているお母さんがいると~ それを聞きつけた私は、このスライドで「植物は自分が生えているところから移動することはできません。でもタネになると色んな方法でタネをまきます。それを種子散布(しゅしさんぷ)といいます。」と、色んな種子散布を説明。「タンポポの綿毛」とか言うお母さんは植物の種子に興味がありますから、私の話に食いついてくれます。そして「…ん、…ん、面白いですね~」と話を聞いてくれます。子供の方が「ねぇ、次行こうよ」と言ってるのに、お母さん「ちょっと待ってよ。この話面白いんだから。」
そうですよ~科学館に来たらこういうお話(サイエンスコミュニケーション)するのが科学館の楽しみ方だと思うのですよ(^_^)

本物も飛ぶんですか?
お~!イイ質問ですね~! そうそう、本物だからよく飛ぶと決めつけてはいけません。自分の目で見て/実験して確かめられるならやってみましょう。それが「科学する心」「サイエンスリテラシー」を育てる基本だと思います。だから「アルソミトラのタネは貴重だから、見るだけね」なんてことは言いません。こういうイイ質問が来たら、そりゃ実際に飛ばして見せなくちゃ(^o^)v
本物を飛ばしてみせると「お~!」と感嘆の声があがります。実物の効果は絶大です。
※アルソミトラの翼果は非常に薄くて、ちょっとぶつかっただけで破けてしまいます。
だから一日の出展が終わったときには…
Alsomitra_broken
…ボロボロ(^^;
翌日このボロボロの実物を見せるのはなんなので、また別のアルソミトラの翼果を使います。
3日間出展したので、毎日一枚ずつ、3枚のアルソミトラの翼果がボロボロになりました。
だからといって(涙)にはなりません。科学イベント/教室においてアルソミトラのタネの模型作りをしたとき、実物を触らせ、実際に飛ばして見せ、結果ボロボロになってしまうのは当然です。消耗品だと思ってます。
それによって多くの人が植物の種子散布の不思議/面白さを知ってくれたら、数百円の消耗はコストパフォーマンス高いですよね。
また「ジャムこばやし 自然の実色々」でアルソミトラの種を購入しなくちゃ(^o^)


舌 噛んだ
一日中お話ししていると、声はかすれ、喉は痛くなってくる~ だけじゃなくて、舌も疲れるようです。そして二三回 軽く舌を噛んでしまいました(^o^;;

※関連記事
2015/05/04 『とべとべアルソミトラ』東芝未来科学館【GWスペシャルイベント】 理科でドン!大運動会
2016/09/19 発泡スチロールペーパーで(飛ぶ種)アルソミトラの模型を作る

2015年5月 4日 (月)

『とべとべアルソミトラ』東芝未来科学館【GWスペシャルイベント】 理科でドン!大運動会

5/2(土)~5/6(水)東芝未来科学館【GWスペシャルイベント】 理科でドン!大運動会をやっています。
Rikadon
私はその中の出展競技?の一つ『とべとべアルソミトラ』の講師?(語り部?)を5/2(土)~5/4(月)の3日間やってきました~(^o^)
実施内容は、2014/07/27(日)に東芝未来科学館で行った『飛ぶ種の模型を作ろう』のアルソミトラをベースにしてまして、←このときは私が発泡スチロールブロックを自作発泡スチロールスライサーでスライスしてましたが、今回はGWスペシャルイベントで多数の来場者が見込まれるため、自分で100枚程度スライスするんじゃとても足りない。そこで、フジカットの「発泡スチロールペーパー」を使うことになり…
Fstyrolpaper
A4サイズの発泡スチロールペーパーを4分割しています。
今回の材料準備は全部、科学館の方で準備していただきました。
さて、科学イベントなどで見かけるアルソミトラの模型は、この発泡スチロールペーパーをアルソミトラの翼果の形に切り、それにタネ(バランス重り)として赤いシールを貼ったものが多いのですが~

Alsomitra17b
↑こんなの「種子の模型」じゃない!「飛ぶおもちゃ」になっちゃってますよ~(^^;
科学イベントでアルソミトラの種の模型を作らせるときは、子供たちが自分が作った物を「飛行機」と誤解せず、「植物の種」であることを伝えるのが非常に重要なことだと考えています。
そこで、タネは赤丸シールじゃなくて、本物のタネをスキャンして印刷した物を準備していただきました。
Alsomitraseeds
このタネの準備方法はこちら→アルソミトラの種子の模型の「種」を効率よくカットするノウハウ

これで作ったアルソミトラの種の模型が~
Alsomitramodel
ん、これなら(翼は白いですけど)「飛ぶおもちゃ」ではなく「種子の模型」になってます(^^)
でも、この種子の模型を「指でつまんで、高~く持ち上げて、指をパッと離す。」→ふわ~と滑空する。→「わ~!飛んだ、飛んだ~!すご~い。楽しい(^o^)」だけで終わると、それが「アルソミトラという植物のタネ」であるという一番大事なことがすっぽ抜けてしまいます。

そこで、作った模型を飛ばした後は「あっちに本物があるから見ていってね~」と誘導してもらい、私がアルソミトラの説明をしました。以下、その「お話」の内容…

今作った模型はアルソミトラという植物のタネです。
そして、その本物がコレ
Alsomitra
アルソミトラの羽根はこんなに薄くて、羽根の部分を持つと簡単に破けちゃうから、このタネの部分を指でつまむように持って、本物の軽さを感じてください。と、子供たちに本物を持ってもらう。 ←このアルソミトラのタネの実物を持ってみるってことは、「飛行機の模型」じゃなくて「タネの模型」であることを忘れないでもらうためにたいへん重要なことだと考えています。実物を持って「わ!軽い」と感じること、これが記憶を強固にします。
子供たちと一緒に来ているお母さん/お父さんにも…本物の軽さを感じてくださいと持ってもらいます。みんながアルソミトラのタネの実物に触れたことで、アルソミトラへの興味がアップしています。そこで、アルソミトラのお話です・・・

※以下のスライドの下の⇒リンクは、そのスライドの画像の出典を示しています。

Flyingseedsmodel14
アルソミトラってどんな植物?
この文字ばかりのスライドはすっ飛ばします。次のスライドでアルソミトラを説明するとき「ウリ科」に触れるだけ。(あと、私が休憩中で説明する人がいないとき、このスライドがあればイントロになります。)

Flyingseedsmodel15
ハネフクベ 羽根瓢|世界の植物
アルソミトラ・マクロカルパ☆Alsomitra Macrocarpa|アトリエ四季の窓 (リンク切れ)
※アルソミトラのタネの実物を持って「わ!軽い」と軽さを体験した後は、このスライドから説明を始めます。以下『 』内は、お話を聞いている人の反応です。
これが(左側の写真)アルソミトラという植物の写真です。でも、この木はアルソミトラではありません。『え?』
この木に絡みついている「つる」がアルソミトラなんです。『あ~そゆこと』
(最初のスライドを指さしながら…)アルソミトラはウリ科つる植物で、熱帯雨林の高~い木に絡みついて成長します。
そして(右側の写真)垂れ下がったつるの先端に丸い実がなっています。
この写真では小さな実に見えますが、実際の大きさは

↓これ。『デカ!』
Flyingseedsmodel16
アルソミトラ(丸実C)- 軽井沢 ジャムこばやし ロシア人直伝のジャム
この(2枚目のスライドの)写真では小さな丸いに実見えますが、それはアルソミトラが絡みついている木が、熱帯雨林の20~30メートルもあるビルのように大きな木から垂れ下がっているからです。
アルソミトラの実は熟して乾燥すると実の底が三角形に裂けます。
そして実の中にタネが入っています。

その様子がコレ↓
Flyingseedsmodel17
Lassemer fliege - Archiv (Altes Forum) ...(該当ページ無くなった?)
アルソミトラ実の中にタネがぎっーーしり、300~500枚のタネが詰まってるんです。
『え~!そんなに!』

そして(2枚目のスライド:垂れ下がったつるの先端に実がなっている写真に戻り…)この実は高~いところに垂れ下がっています。(10メートルぐらい上空)
実が熟すと、実の底が裂けます。するとタネが落ちます。でもアルソミトラのタネは「ふわ~」っと滑空します。そしてタネを遠くに届けることができ、そこで芽吹くことができるんです。※この説明を聞いて「アハッ!」って表情になるお母さん多数。

はい、では最後に、今日みなさんが作った模型は、飛行機の模型ではありません。
植物のタネの模型なんです。名前は「アルソミトラ」。そこんとこだけ覚えておいてください。

…というようなお話を、3日間してきたのですが、このお話を何回したかというと~
1日目 5/2(土)の参加者:200人弱
2日目 5/3(日)の参加者:200人強
3日目 5/4(月)の参加者:250人ぐらい
3日間合計 約650人
1回のお話につき、3人ぐらいの子供と保護者がお話を聞いてましたから、(中にはお話聞かないで/実物見ないで帰っちゃう子もいましたが)
650人÷3人⇒ざっくり200回!
お~!3日間で200回もアルソミトラのお話を繰り返してたのか~ 自己新記録だな(^o^;
え~ なんで200回もアルソミトラのお話を繰り返すことができるかというと、お話を聞いているみなさんの反応がイイんですよ~
アルソミトラのことをちょっと知っている人は『え!本物?初めて見ました!』
アルソミトラのことを初めて知った人は『へ~ 面白いですね~ 勉強になりました』
そして多くの人(子供より大人の方が)『楽しかったです』と笑顔で科学館でのサイエンスコミュニケーションを楽しんでいってくれました(^o^)

そのサイエンスコミュニケーションの様子…
『とべとべアルソミトラ』東芝未来科学館でサイエンスコミュニケーション



※関連記事
2014/07/25 東芝未来科学館『飛ぶタネの模型を作ろう~タネはどこからきたか?考えてみよう~』の準備
2014/07/27 東芝未来科学館『飛ぶタネの模型を作ろう』で小学生と『バイオミメティクス』
2016/09/19 発泡スチロールペーパーで(飛ぶ種)アルソミトラの模型を作る

2015年5月 1日 (金)

正多面体木工

4/26(日)【リカタンず】 丸ビーズとテグスで作る「正多面体ストラップ」…東芝未来科学館で講師をしたとき、この日アシスタントに来てくださった藤田さん(ほんとほんと)が「こんなのあるんですよ~」と…
Woodworkpolyhedra
お~!!!!これは正多面体木工じゃありませんか!(いいな~)
これ、どうしたんですか?
とあるところで、廃棄寸前だったのをもらってきたんです。
え~これを捨ててしまうなんて…(もったいない。それを救った藤田さんエライ)
よろしかったら差し上げますよ。
え!(こんないいもの)いいんですか?(とってもうれしい(^_^)
ええ、私が持っていても役立てられないですから。
ありがとうございますm(_ _)m 役立てます。
…ということで、まずはブログに載せて「正多面体木工」のご紹介(^o^)

Woodworkpoly04 正4面体
正4面体は頂点が(他の正多面体より)尖っているので欠けやすいです。この正4面体木工も頂点が一カ所(右上が)欠けているのですが、目立たないように撮影(^^;

Woodworkpoly08 正8面体
木目がイイですね~(^o^)

※あ~ 正6面体(立方体)は無かったの。まぁ、立方体の木のブロックはホームセンター等で売ってますから、そのうちコレクションに加えておこう(木目の目立つやつを)。

Woodworkpoly12 正12面体
これは木目の幅が広いです。正8面体のような木目の幅が狭くて密なものの方が味わいがありますね~

Woodworkpoly20 正20面体

正20面体とか、正12面体とか、どうやって切り出すんでしょうね?
と思ったら、↓こちらの本をご覧ください。
Polyhedrawoodwork
多面体木工(増補版) 著者:佐藤郁郎 中川宏 出版:NPO科学協力学際センター
です。
2006年発行。私が持っているのは2011年増補版発行ですから、4年前に買ったのか~
正多面体作りの参考になるね~(^^)vとネットで注文して購入したような…
読んでみて、電動のこぎりが必要だとわかり、自分で正多面体木工するのは断念(^^;
でも、この本の巻末にはニンジンやダイコンを正多面体にカットした煮しめの写真や、女子高校生が発泡スチロールカッターで正多面体を切り出している写真とかが出てまして ←お、これなら自分でもできそうじゃん! とは思ったんですが、もっと簡単な正多面体工作…ペーパークラフトストロー正多面体ビーズ正多面体…などの作り方を編み出したので、難易度の高いニンジン/ダイコン正多面体カットや発泡スチロール正多面体カットにはまだ挑戦していません(^o^;;



※あ、そうだ、この本の正多面体木工の画像を見て「木目の正多面体 イイな~」と思っていたので、あるとき「そうだ!木目の紙があれば、木目の正多面体ができるじゃん!」と思いつき、作ったのが…
→木のはがき…正二十面体サイコロ年賀状ペーバークラフト
でも、木目のペーパークラフトだと各面の木目がつながらないのですよ(^^;
やっぱり木目のつながっている正多面体木工はイイね~(^o^)


お~!!このサイト凄いw(*゚o゚*)w
積み木インテリアギャラリー のこのページ ⇒WOODEN POLYHEDRA 30

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