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2015年5月 4日 (月)

『とべとべアルソミトラ』東芝未来科学館【GWスペシャルイベント】 理科でドン!大運動会

5/2(土)~5/6(水)東芝未来科学館【GWスペシャルイベント】 理科でドン!大運動会をやっています。
Rikadon
私はその中の出展競技?の一つ『とべとべアルソミトラ』の講師?(語り部?)を5/2(土)~5/4(月)の3日間やってきました~(^o^)
実施内容は、2014/07/27(日)に東芝未来科学館で行った『飛ぶ種の模型を作ろう』のアルソミトラをベースにしてまして、←このときは私が発泡スチロールブロックを自作発泡スチロールスライサーでスライスしてましたが、今回はGWスペシャルイベントで多数の来場者が見込まれるため、自分で100枚程度スライスするんじゃとても足りない。そこで、フジカットの「発泡スチロールペーパー」を使うことになり…
Fstyrolpaper
A4サイズの発泡スチロールペーパーを4分割しています。
今回の材料準備は全部、科学館の方で準備していただきました。
さて、科学イベントなどで見かけるアルソミトラの模型は、この発泡スチロールペーパーをアルソミトラの翼果の形に切り、それにタネ(バランス重り)として赤いシールを貼ったものが多いのですが~

Alsomitra17b
↑こんなの「種子の模型」じゃない!「飛ぶおもちゃ」になっちゃってますよ~(^^;
科学イベントでアルソミトラの種の模型を作らせるときは、子供たちが自分が作った物を「飛行機」と誤解せず、「植物の種」であることを伝えるのが非常に重要なことだと考えています。
そこで、タネは赤丸シールじゃなくて、本物のタネをスキャンして印刷した物を準備していただきました。
Alsomitraseeds
このタネの準備方法はこちら→アルソミトラの種子の模型の「種」を効率よくカットするノウハウ

これで作ったアルソミトラの種の模型が~
Alsomitramodel
ん、これなら(翼は白いですけど)「飛ぶおもちゃ」ではなく「種子の模型」になってます(^^)
でも、この種子の模型を「指でつまんで、高~く持ち上げて、指をパッと離す。」→ふわ~と滑空する。→「わ~!飛んだ、飛んだ~!すご~い。楽しい(^o^)」だけで終わると、それが「アルソミトラという植物のタネ」であるという一番大事なことがすっぽ抜けてしまいます。

そこで、作った模型を飛ばした後は「あっちに本物があるから見ていってね~」と誘導してもらい、私がアルソミトラの説明をしました。以下、その「お話」の内容…

今作った模型はアルソミトラという植物のタネです。
そして、その本物がコレ
Alsomitra
アルソミトラの羽根はこんなに薄くて、羽根の部分を持つと簡単に破けちゃうから、このタネの部分を指でつまむように持って、本物の軽さを感じてください。と、子供たちに本物を持ってもらう。 ←このアルソミトラのタネの実物を持ってみるってことは、「飛行機の模型」じゃなくて「タネの模型」であることを忘れないでもらうためにたいへん重要なことだと考えています。実物を持って「わ!軽い」と感じること、これが記憶を強固にします。
子供たちと一緒に来ているお母さん/お父さんにも…本物の軽さを感じてくださいと持ってもらいます。みんながアルソミトラのタネの実物に触れたことで、アルソミトラへの興味がアップしています。そこで、アルソミトラのお話です・・・

※以下のスライドの下の⇒リンクは、そのスライドの画像の出典を示しています。

Flyingseedsmodel14
アルソミトラってどんな植物?
この文字ばかりのスライドはすっ飛ばします。次のスライドでアルソミトラを説明するとき「ウリ科」に触れるだけ。(あと、私が休憩中で説明する人がいないとき、このスライドがあればイントロになります。)

Flyingseedsmodel15
ハネフクベ 羽根瓢|世界の植物
アルソミトラ・マクロカルパ☆Alsomitra Macrocarpa|アトリエ四季の窓 (リンク切れ)
※アルソミトラのタネの実物を持って「わ!軽い」と軽さを体験した後は、このスライドから説明を始めます。以下『 』内は、お話を聞いている人の反応です。
これが(左側の写真)アルソミトラという植物の写真です。でも、この木はアルソミトラではありません。『え?』
この木に絡みついている「つる」がアルソミトラなんです。『あ~そゆこと』
(最初のスライドを指さしながら…)アルソミトラはウリ科つる植物で、熱帯雨林の高~い木に絡みついて成長します。
そして(右側の写真)垂れ下がったつるの先端に丸い実がなっています。
この写真では小さな実に見えますが、実際の大きさは

↓これ。『デカ!』
Flyingseedsmodel16
アルソミトラ(丸実C)- 軽井沢 ジャムこばやし ロシア人直伝のジャム
この(2枚目のスライドの)写真では小さな丸いに実見えますが、それはアルソミトラが絡みついている木が、熱帯雨林の20~30メートルもあるビルのように大きな木から垂れ下がっているからです。
アルソミトラの実は熟して乾燥すると実の底が三角形に裂けます。
そして実の中にタネが入っています。

その様子がコレ↓
Flyingseedsmodel17
Lassemer fliege - Archiv (Altes Forum) ...(該当ページ無くなった?)
アルソミトラ実の中にタネがぎっーーしり、300~500枚のタネが詰まってるんです。
『え~!そんなに!』

そして(2枚目のスライド:垂れ下がったつるの先端に実がなっている写真に戻り…)この実は高~いところに垂れ下がっています。(10メートルぐらい上空)
実が熟すと、実の底が裂けます。するとタネが落ちます。でもアルソミトラのタネは「ふわ~」っと滑空します。そしてタネを遠くに届けることができ、そこで芽吹くことができるんです。※この説明を聞いて「アハッ!」って表情になるお母さん多数。

はい、では最後に、今日みなさんが作った模型は、飛行機の模型ではありません。
植物のタネの模型なんです。名前は「アルソミトラ」。そこんとこだけ覚えておいてください。

…というようなお話を、3日間してきたのですが、このお話を何回したかというと~
1日目 5/2(土)の参加者:200人弱
2日目 5/3(日)の参加者:200人強
3日目 5/4(月)の参加者:250人ぐらい
3日間合計 約650人
1回のお話につき、3人ぐらいの子供と保護者がお話を聞いてましたから、(中にはお話聞かないで/実物見ないで帰っちゃう子もいましたが)
650人÷3人⇒ざっくり200回!
お~!3日間で200回もアルソミトラのお話を繰り返してたのか~ 自己新記録だな(^o^;
え~ なんで200回もアルソミトラのお話を繰り返すことができるかというと、お話を聞いているみなさんの反応がイイんですよ~
アルソミトラのことをちょっと知っている人は『え!本物?初めて見ました!』
アルソミトラのことを初めて知った人は『へ~ 面白いですね~ 勉強になりました』
そして多くの人(子供より大人の方が)『楽しかったです』と笑顔で科学館でのサイエンスコミュニケーションを楽しんでいってくれました(^o^)

そのサイエンスコミュニケーションの様子…
『とべとべアルソミトラ』東芝未来科学館でサイエンスコミュニケーション



※関連記事
2014/07/25 東芝未来科学館『飛ぶタネの模型を作ろう~タネはどこからきたか?考えてみよう~』の準備
2014/07/27 東芝未来科学館『飛ぶタネの模型を作ろう』で小学生と『バイオミメティクス』
2016/09/19 発泡スチロールペーパーで(飛ぶ種)アルソミトラの模型を作る

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