多摩第一小学校実験教室(飛ぶ種)フタバガキとアルソミトラの種子の模型
(科学体験クラブ府中での私の出展報告書を載せています。)
イベント:多摩第一小学校実験教室(小学2年生 4クラス)
アイテム:(飛ぶ種)フタバガキとアルソミトラの種子の模型
日時:2014/9/12(金)14:30~15:20
場所:多摩第一小学校
(以下、私が担当した2年1組の報告です。)
児童数:35人(休みの子が2,3人)
講師:関野
協力者:小沢,原田,田上,三浦
クラブ外の協力者:PTA 5人ぐらい
▼実施内容
・身近にある飛ぶ種の観察(ヒマラヤスギ/トウカエデ/ニワウルシ)
・フタバガキの種子の模型作り
・フタバガキってどんな植物?
・アルソミトラの種子の模型作り
・アルソミトラってどんな植物?
・種子散布のお話
▼所感
実物の種は模型より効果絶大だった~!
40分でフタバガキとアルソミトラの模型を作るのはなかなか時間的に厳しかった。
どちらか一つにして、その植物に関するお話や「種子散布」のお話にもっと時間をかけたかった。
最初に「身近にある飛ぶ種の観察」をしましたが、ここで子供たちは大盛り上がり/ハイテンション!
←これを一人一人に配布して~
ヒマラヤスギ/トウカエデ/ニワウルシの種子がクルクル回って落下すると「わ!回った回った!面白い~!」と教室は大賑わい。小学二年生の身長だとあまり高いところから種子を落とせないのですが、先生が「じゃ、椅子の上に乗ってタネを落としてみましょう」と。(8/17の研修会では「椅子の上に乗るのは止めましょう」というシミュレーションをしてましたけど)、現場の先生が「椅子の上に乗って…」と言ってるんだから、まぁいいか。というか、その方がいい。高いところから落とすほど、種子はクルクルよく回るし滞空時間も長くなる。面白い!→興味が湧く。という好循環ができますから(^^)v
で、「身近にある飛ぶ種の観察」は5分間の予定でしたが、ここで盛り上がって10分かかった。
マンツーマンで工作指導するときはステップ・バイ・ステップで説明しますが、教室で30数人の子供たちに工作指導をするときは、まず全工程を説明してしまって「はい、それでは作ってみましょう」という流れの方がよい。
それをついついいつもの調子でステップ・バイ・ステップで説明してしまい、途中で「あ!」と気づいて、工作中に「残りの手順を全部説明しておきます」とやったもんだから、協力者の方々を混乱させてしまいました。すみませんでした。
限られた時間の中で、なんとか「フタバガキってどんな植物?」「アルソミトラってどんな植物?」「種子散布」のお話はしましたが、もっと時間をかけてお話したかった。
なので、工作するのはフタバガキかアルソミトラどちらか一つにして、お話にもっと時間をかけたかったと思ったわけ。
「身近にある飛ぶ種の観察」と、フタバガキの種子(本物)/アルソミトラの種子(本物)を実際に飛ばして見せることで子供たちの飛ぶ種に関する興味は大きくなってますから、そういうときこそ「飛ぶ種…種の旅するかたちを考えよう」というお話をするチャンスです!
「飛ぶ種の模型」で私が子供たちに伝えたいな~と思っていることは「進化」と「生物多様性」です。
いきなり小学2年生に進化や生物多様性の話をしても???だとおもいますので、お話の後で質問の時間をとり、そこで子供たちから「なぜ(ヒマラヤスギ/トウカエデ/ニワウルシ/フタバガキ)の種はクルクル回るようになったのですか?」という質問が出たら、(待ってました!)「イイ質問ですね~」と「進化」のお話につなげてみたいのです。
また「なぜ植物には色々な種子散布のやりかたがあるのですか?」というイイ質問が出たら、そこから「生物多様性」のお話につなげたいのです。
小学2年生に「生物多様性」が伝わるか?→『みんなちがって、みんないい』(金子みすゞ)を引用すれば伝わると思うんですけどね(^o^)
あれ?小学生が教科書で金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」に出会うのはいつ?→小学3年生のようです(^^;
※関連記事
・「進化」とは「優れたものになること」ではありません。多様化することです。
(飛ぶ種の模型の作り方は、以下の記事のリンクを辿ってください。)
・(飛ぶ種)フタバガキの種子の模型…こう説明するんだった~
・発泡スチロールのスライスをアルソミトラの種子の形に切るために…
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