「おゆまる」で作る化石(アンモナイト)のレプリカ
府中市立 府中第二小学校で、夏のお楽しみ会(科学体験)が実施されました。
このイベントは毎年府中第二小学校(PTA)×科学体験クラブ府中で行われているイベントです。10アイテムの出展があり、私はその中の『化石のレプリカ』で、『アンモナイトのお話』をしてきました。
お話の内容は↓こちらと基本同じですので省略…
・2012/07/15 「化石のレプリカ」 アンモナイトのお話 新町文化センターにて
・2014/07/12 化石のレプリカ 『アンモナイトのお話』 府中第一小学校にて
今回は『化石のレプリカ』の実施状況をリポートします。
イベントの実施時間は13:00~16:00の3時間だったのですが、300人分の材料を用意しておいて、それが2時間で終了(^o^;
大人気なんですが、2時間で300人もの子供たちに化石のレプリカを作らせる事のできるイベント実施のノウハウがリポートのポイントです。
まずは、化石(アンモナイト)のレプリカの出来上がりをご覧下さい。
「化石のレプリカ」は、化石(アンモナイト)をシリコンで型取りして、それに「おゆまる」という熱可塑性樹脂を詰め込んで作ります。
「おゆまる」は2色を混ぜて化石らしい色?にしますので、予め半分に切って、2色を組み合わせておきます。
子供たちにはここから好きな色の組み合わせを選んでもらいます。
そしてストラップにするための紐も予め20cmほどの長さに切って、端を結んでおきます。
この紐も子供たちに好きな色を選ばせます。
さて、以上が事前に人数分用意しておく材料ですが、
「化石(アンモナイト)のレプリカ」を実施するには以下の機材も必要です。
まず第一に必要なのは、化石(アンモナイト)のシリコン型です。
2時間で300人に対応した化石(アンモナイト)の型は、35個!
この化石(アンモナイト)のシリコン型をどうやって作るのか?
そのリポートは別途、そのうち(^^;
「おゆまる」は80℃以上のお湯につけると柔らかくなる熱可塑性樹脂です。
「おゆまる」を柔らかくするためのお湯は、IHクッキングヒータに載せたお鍋でお湯を沸かし、お鍋には8分割の仕切りを入れおきます。
この鍋の仕切りの1区画毎に一人分の「おゆまるくん」を投入します。
あ、いけない。「投入」しちゃダメです。投入すると熱いお湯が「ポチャン」と跳ねます。
お鍋一つ一度に8人分ですと、対応できる人数が少なくなるので、お鍋はもう一つ用意してます。
「おゆまる」を80℃以上のお湯に2,3分浸けておくと、「おゆまる」が割り箸で挟むと簡単に変形するようになります。
これくらい柔らかくなったら、それを乾いたぞうきんの上に置きます。
まだ、アッチッチですが、(持てないほど熱ければ、ちょっと冷めるまでまって… 冷ましすぎると固まってしまうので、やはり熱いうちに)2色の「おゆまるくん」をこねます。
適度にこねたら、軽く押しつぶして広げて、その中央に紐の結び目を置きます。
「おゆまる」を折りたたんで、紐の結び目をお「おゆまる」で包みます。
そして、それを化石(アンモナイト)のシリコン型の中に押し込みます。ギューっと十分押し込みます。
「おゆまる」を冷まして固めるために、シリコンの型に入ったままの状態で水を張ったボール中に入れます。
「おゆまる」は1,2分で固まります。
「おゆまる」が固まるまで待つ間は『アンモナイトのお話』を聞いて待ちます。
『アンモナイトのお話』を聞き終わった頃には「おゆまる」も固まってますので、
シリコン型から「おゆまるくん」を取り出します。
出来上がり~(^o^)
※お鍋でお湯(80℃以上)を沸かしていると、水が蒸発して量が少なくなってきます。
ここで鍋に水をつぎ足すと、お湯が80℃より冷めて「おゆまる」が柔らかくならず、子供たちの順番待ちの列が長くなってしまいます。
そこで、お湯は別途、電気ポットで沸かしておき、そのお湯をつぎ足します。
この様な手順の各ステージに子供たちへの指導者(数人)を配置しておくと、2時間で300人の対応ができるんです。
※作り方のノウハウを説明してきましたが、科学イベントにおいて『化石(アンモナイト)のレプリカ』作りをするときに一番大事なことは、子供たちに「アンモナイトって何?」を伝えることです。こちらの記事もどうぞ…
→ 「化石のレプリカ」 アンモナイトのお話
※関連記事
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