アルソミトラ・マクロカルパの種子の重さは約0.3g
(飛ぶ種)アルソミトラ・マクロカルパの種子の模型作りで、本物に触るためのサンプル…
全部で15枚…右下のおチビさん2枚は除いて、13枚。
13枚もアルソミトラの種子あれば、その重さを計っておくのって有意義じゃない?と思ったので計ってみました~
計測重量… 0.33g 0.26g 0.31g 0.31g 0.28g 0.29g 0.35g 0.31g 0.31g 0.36g 0.36g 0.32g 0.40g
平均 0.32g でした。
参考までに…
発泡スチロール製のアルソミトラの模型の重さは… 0.49g 0.48g 0.34g 0.61g 0.61g 0.33g で、平均 0.48g
紙製のアルソミトラの模型の重さは… 0.85g 0.91g 0.92g で、平均 0.89g でした。
ん、やっぱり本物が一番軽いですね。模型はなかなか本物の軽さを達成できません。
※この計測には0.01g単位で計れる電子天びんを使用しています。
※ところで、Webで検索したら、アルソミトラの種子の重さはどれくらいでしょう?
「アルソミトラ 種子 重さ g」で検索すると… 先頭の20ページ中13ページに「0.2g」と出てます。
あ~これはWeb上の情報でおなじみのコピペされた情報ですね(^^;
他には…0.39gという計測したような数値が←でもこれ模型の重さでした。
0.4g…博物館の展示データ
ん~意外と(いや予想通り)実際に計測した結果の数値はほとんどありません。
ということで、アルソミトラの種子の重さは、13枚のサンプル平均 0.32g
もうちょいアバウトに「アルソミトラの種子の重さは約0.3g」
もしよかったら引用してください。
あ~そうだ! 13個の計測データがあったら「標準偏差(σ)」も計算できますよね。
上記の平均(μ)はExcelで計算してますから(サンプルデータは入力済)
標準偏差を計算する STDEV関数を使えば簡単に計算できます。
平均(μ) 0.32g
標準偏差(σ) 0.038g
え~ここからが面白いところなので、「標準偏差って何?」という方は、まずはこちらをご覧ください…
⇒平均と標準偏差|経済指標のかんどころ|富山県統計協会 このページの「4.標準偏差の意味」です。
で、平均値±標準偏差(μ±σ)の範囲に全体の68.27%(約2/3)が含まれます。
μ±2σの範囲には95.45%
μ±3σの範囲には99.73% が含まれるんです。
では、私が計測したアルソミトラの種子の重さは…
μ±σ 0.28g~0.36g
μ±2σ 0.25g~0.40g
μ±3σ 0.21g~0.44g
…という結果になります。
そして、Webで検索して出てくる 0.2g という値は、μ±3σの範囲外です。
つまり「ほとんどあり得ない値」なんです!
※関連記事
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