マグヌスコップの作り方・飛ばし方
「マグヌスコップ」がどういうものかというと~
プラコップを2つビニールテープでつなげて、それに輪ゴムをつなげた紐を2周ほど巻き付け、輪ゴムの紐をギューっと引き伸ばして、プラコップを離すと・・・プラコップが飛んだ~! というのが「マグヌスコップ」です。マグヌスコップは「マグヌス効果(Magnus Effect)」を利用した科学おもちゃです。
…という言葉による説明ではよく分からないと思いますので、動画を見てください…
面白そう!と思ったら、作るの簡単ですから、お試しください(^o^)
●マグヌスコップの作り方
▽用意するもの
・プラコップ:2個
・ビニールテープ:16cmほど
・輪ゴム:4本~5本
▽プラコップの底を向かい合わせて…
▽ビニールテープを16cmほどに切って、プラコップを貼り合わせます。
▽輪ゴムを4本~5本ほどつなぎ合わせます。
輪ゴムをつなぐのは↓こういう風に…
輪ゴムの長さは腕の長さと関係するので、子供は4本、大人は5本ぐらいが具合がよかったです。
▽出来上がり~
作るのは簡単!
●マグヌスコップの飛ばし方
▽左手でプラコップを持ち、親指で輪ゴムの端を押さえます。
▽右手で輪ゴムのもう一方の端を持ち、輪ゴム紐を伸ばすようにして、
ぐる~っと一周、もう一周巻き付けます。
▽輪ゴム紐の端をつまんでいる右手を、ギューッと前に突きだし、
プラコップを持った左手は顎のところまで引きます。
輪ゴム紐がピーーンと引き伸ばされますが、ここでビビってはいけません(^^;
▽プラコップを持っている左手をパッと離せば…
ほら、プラコップが飛んだ~!
今はマグヌスコップを水平に発射しましたが、
▽このように垂直に持って、垂直発射すると~
プラコップがぐるっと回って自分のところに戻ってきます。
どんな飛び方をするかは動画を見てね。
あ、それより自分で作って飛ばしてみる方が断然面白いです!
●マグヌスコップはなぜ飛ぶのか?
マグヌスコップは「マグヌス効果(Magnus Effect)」を利用した科学おもちゃです。
⇒マグヌス効果 - Wikipedia
※ここにも図を載せて説明したいのですが、今日は動画を撮ってYouTubeにアップするので手一杯(^^; もう眠いから、そのうち・・・ そのうちやりそうにないから、「マグヌス効果」の画像検索結果をご覧下さい。
※マグヌスコップを実施したイベントの記事
2012/07/30 第30回戸田競艇場少年少女サマーフェスティバル「マグヌスコップ」
2014/07/26 ハチラボ夏休みワークショップ「マグヌスコップ」
2018/08/25 発見工房クリエイト理科実験教室『飛ぶ種の模型を作ろう、種が旅するかたちを考えよう』
※ゴルフボールや軟式野球ボールのディンプル(dimple)は、マグヌス効果により飛距離を伸ばすためについてるんです。
軟式野球ボールのディンプルについては、こちらをご覧ください… ↓リンク切れです
⇒55年ぶりのフルモデルチェンジ! 「軟球」から“ディンプル”が消えた謎を追う(2)|日経トレンドネット
「軟球」ディンプルには「科学」が詰まっていたんですね~(^o^) あ、軟球ディンプルの科学はこちら…
⇒55年ぶりのフルモデルチェンジ! 「軟球」から“ディンプル”が消えた謎を追う(3)|日経トレンドネット
※この記事とっても参考になる~とリンクしておいても、何年か経つとその記事が無くなってることが往々にしてある。上記の記事も「再発見」できませんでした。代わりに…
⇒「軟球 ディンプル」で🔍
あ~!軟球のディンプルがハート型になってる💛
⇒ハートの新球、5つの秘密 ③デザイン 機能美のハート|JIJI.COM
野球,サッカー,卓球,バレーボール,テニス…あらゆる球技でマグヌス効果が働いています。マグヌス効果を理解すれば球技が上達するかもよ!? スポーツって昔の「根性」じゃなくて、現代は「サイエンス」がキーになってきてますからね。
野球で「カーブ」を投げるときマグヌス効果が働いています。サッカーで「カーブシュート」を蹴るときもマグヌス効果。卓球やテニスで「ドライブをかける」のもマグヌス効果です。
(2014/12/07追記)あ~そうそう、野球の「カーブ」じゃなくて「ストレート」でもマグヌス効果が働いています。普通に投げたボールは重力で落ちて「放物線」を描きます。「ストレート」を投げたときもボールは重力で落ちてます。でもそこにマグヌス効果が働いて上に持ち上げる力(揚力)が加わるので、見た目まっすぐな「ストレート」になるんです。「ストレート」という名前ですが、ストレートも「変化球」なんですね。
※参考リンク
⇒ストレート|野球の変化球の投げ方・握り方&球速アップ方法研究所
⇒球種 (野球) - Wikipedia
※マグヌス効果で「揚力」が発生します。揚力が発生するなら、それで飛行機が飛ばせるじゃん!と、マグヌス効果で飛ぶ飛行機を作って飛ばしている動画がYouTubeにいくつもあります。二三ご紹介…
▽Flettner-Modellflugzeug.m4v
▽FanWing a new type of aircraft
▽第4回飛行ロボットコンテスト 'とるねーだー3119K'
↑この飛行機は円筒じゃなくて、板を回転させていますね。回転体の上下で気流の速度差が発生すればマグヌス効果による揚力が発生しますから、回転体は円筒じゃなくて平板でもいいんです。
ならば、マグヌス効果で飛ぶ飛行機があるんだから、凧だってあるよね~
▽Amazing Flip kite from Prism Kites
※関連記事
・ニワウルシの種子が落下・回転するとマグヌス効果が働いていた~!
・『マグヌスコップ』を『空飛ぶプラコップ』と呼んではいけない科学的理由
※ゴルフボールの「ディンプル」は、マグヌス効果を高めるだけでなく、「抗力」を小さくする効果もあるってことを、『魔球の科学』Newton 2015/5 を読んで知りました。
« FullTr-11 トランジスタでコンピュータを作るキット←これはスゴい! | トップページ | 発泡スチロール・スライサー(アルソミトラの種子の模型を作るために…) »
「作る」カテゴリの記事
- 【ダ・ヴィンチの星】ペーパークラフトを作ろう@川口市立科学館(2025.01.11)
- 60角星★竹ビーズ270本を1本のテグスで編む(2025.01.02)
- 60角星★ストロー270本を1本のゴムひもで編む(2024.12.28)
- (正12面体の各面を5分割した)60面体ジオデシックボールの編み方(2024.12.04)
- (正12面体の各面を5分割した)60面体ジオデシックボールを編む(2024.12.03)
« FullTr-11 トランジスタでコンピュータを作るキット←これはスゴい! | トップページ | 発泡スチロール・スライサー(アルソミトラの種子の模型を作るために…) »
コメント