静電気モーターと棒起電器
静電気パチパチの季節がやってきました(´Д`) そこで「静電気モーター」という文字が目に留まったので…昔作った静電気モーターを発掘してきてブログに載せておこう。
↓こういう「静電気モーター」です。(「フランクリンモーター」とも呼ばれるらしいが…※※)
※こういう動きのあるものって動画で載せておかないとね(^^)
時々YouTubeに動画投稿しておかないと、やり方忘れちゃうから。あれ?YouTubeの動画投稿のUIちょっと変わった?←いきなり躓く(^^; 何とかクリアした~
この静電気モーターは2001年頃、科学体験クラブ府中発足前に日本科学協会による「体験学習指導者の養成」事業の研修に参加しているときに作ったものです。その頃作ったものは今ではほとんど残っていないのですが、この静電気モーターは非常によく回るので(よくできてるな~!って感心して)捨てずに、科学工作グッズの段ボール箱の中に眠っていたのでした。
▽静電気モータと棒起電器
▽静電気モータ
回転子は直径の2cmの発泡スチロール棒を輪切りにし、アルミテープを縞状に貼っています。軸は虫ピン。電極はゼムクリップ
▽回転子と電極の間にはわずかな隙間
※電極は対向させて配置ではなく、斜めにずらした配置です。「静電気モーター」で画像検索すると電極を対向させた配置のものや、電極が尖ってなくてアルミ箔のものとかあるのですが… 電極は尖っていて斜めにずらして配置した方が回転しやすいし、回転方向も一定になるんじゃないの?と思う私… 尖った電極の先端から電子が放出され、その方向に回転子が回るというイメージ。上の写真の静電気モーターは常に反時計回りに回転します。
この静電気モーターがよく回るもう一つの理由は、棒起電器の効率がいいから。
「静電気モーター」で検索して出てくる動画では、塩ビパイプを擦って、それを電極に近づけるというようにしているものもありますが、それだと静電気の一部しか電極に伝わらない。
この棒起電器は、塩ビパイプとウールの布を擦って発生した静電気をアルミ箔で集めてリード線で電極に導いているので効率がいいです。
▽棒起電器
中央(左)のアルミ箔はウールで発生した静電気を集め、右側の短いビラビラのアルミ箔は塩ビパイプ上の静電気を集めます。
「静電気モーター 棒起電器」で検索すると、これと同じタイプの作り方が出てきますので、作ってみようかな~という人はそれを参考にしてください。
※※こういう「静電気モーター」を(日本では)「フランクリンモーター」と呼ぶようなのですが…
「Franklin motor」で画像検索すると~ そういう画像はあまり出てきません(^^;
「electrostatic motor」で画像検索すると、もうちょっと増えます。
で、「フランクリンモーター」で画像検索すると~ もしかして、静電気モーターのことを「フランクリンモーター」って呼んでるの、日本独自だったりしない? ベンジャミン・フランクリンは雷が電気であることを証明する実験を行っていますが、静電気モーターの発明はしていないよね?※※※
こういう科学工作のネーミング、素直に「静電気モーター」と言えばいいじゃん。と思うのですが… そこに発明者ではないけれど、関連はある有名な科学者の名前をつけて「フランクリンモーター」と呼ぶのはちょっと違うんじゃない?と思うのですが。。。
あ、「ガウス加速器」もそれと同じか~ でも「ガウス加速器は」はその代わりになんと呼ぶのが妥当なのか思いつかない(^^;
※※※ あ~ ベンジャミン・フランクリンさん、ごめんなさい。
こちらのページによりますと、“proposed”,“invented”って書いてありますね~
⇒Electric Carousel|Instruments for Natural Philosophy
“ it
actually demonstrates the principle of the electrostatic motor proposed
by Benjamin Franklin in a letter written in 1748 to Peter Collinson, a
Fellow of the Royal Society of London.”
⇒Benjamin Franklin's Electric Motor|IEEE Global History Network
“In 1748, he invented the "electric wheel.”
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