十五夜なので… アポロが月に置いてきた物に想いを馳せる
今日は十五夜(中秋の名月)なので、月を見ながら、アポロが月に置いてきた物のお話でも(^_^)
アポロが月に置いてきた物というのは~
これ↓再帰性反射器(コーナーキューブ リフレクター)です。
これはアポロ11号が置いてきた物。他にも、アポロ14号、アポロ15号、ソビエト連邦のルノホート1号とルノホート2号によっても同様の物が置かれています。
↓再帰性反射器(コーナーキューブ)が置かれている場所
Lunar Retroreflectors|UC San Diego Department of Physics より
↑こちらのページの写真を見ると、月に置かれた再帰性反射器(コーナーキューブ)がどんな物か分かります。
で、この月に置かれた再帰性反射器を何に使うのかというと~
地球から月に置かれた再帰性反射器に向けてレーザーパルスを発射し、反射して戻ってくるまでの時間を計るんです。そうすると月までの距離を正確に計ることができます。
その結果、月は年間3.8cmずつ地球から遠ざかっている!なんてことも分かりました。
他にも色々な科学的成果を上げてますので、興味があればこちらをどうぞ…
⇒月レーザー測距実験|Wikipedia
え~地球と月との距離は約384,467Kmです。そんなに遠い距離をレーザーパルスが行って返ってくる(レーザーパルスを発射した天文台に戻ってくる)のは、再帰性反射器(コーナーキューブ)の面白いところです。
コーナーキューブ(再帰性反射)とはどういうものか?こちらをどうぞ…
→コーナーキューブ(再帰性反射)
この記事では鏡でコーナーキューブを作ってますが、月に置かれたコーナーキューブは鏡ではなく、コーナーキューブプリズムです。
コーナーキューブプリズムとは、例えばこんなの⇒コーナーキューブプリズム|シグマ光機
※あ、自転車の反射板もコーナーキューブプリズムってことか~
→自転車の反射板(コーナーキューブ・リフレクター)と「全反射」
※月とは全然関係ありませんが…(^^;
→コーナーキューブ⇒正8面体⇒天空の城ラピュタの飛行石
※地球と月がどれくらい離れているかは…
→地球と月の距離と大きさのスケール感
※「スケール感」って大事だと思うので…
→宇宙エレベータのスケール感
→素粒子の世界のスケール感
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