ロザリンド・フランクリン⇒生物と無生物のあいだ:福岡伸一
2013/07/25 今日のDoodleは「ロザリンド フランクリン 生誕93周年」で、
ロザリンド・フランクリンはDNAの二重らせん構造の発見に決定的な役割を担った人であると知り、もっと知りたくなったので、ロザリンド・フランクリン - Wikipedia の参考文献:福岡伸一『生物と無生物のあいだ』を読んでみました。
ん~私のこれまでの認識…DNA二重らせん構造の発見=ワトソンとクリック
『生物と無生物のあいだ』を読んで…DNA二重らせん構造の発見⇒ワトソンとクリックとロザリンド・フランクリン
1962年のノーベル生理学・医学賞はワトソンとクリックとウィルキンスに与えられているが、ウィルキンスじゃなくてフランクリンに与えられるべきですよ~!と思ったね。
二重らせん - Wikipedia の「二重らせんに貢献した研究」には次の様な記述がある…
『なお、ワトソン、クリックがX線結晶構造解析を行ったと誤解されていることが多いが、彼らは構造解析を行っていない。上記の2つの研究を含めた多くのDNAに関するデータの蓄積の中から全てを満足させるDNAの構造をモデル構築したのである。』
つまり、フランクリンのDNA結晶構造解析の研究なしに、ワトソンとクリックの「二重らせん」の発見はなかったってことですよね。
『生物と無生物のあいだ』を読んで…私のロザリンド・フランクリンの評価は急上昇★★★★★なんですが、逆に私の評価が急降下したのが「野口英世」(^^;
え~!小学生のとき野口英世は偉人って教えられましたけど~、米国での野口英世の評価って・・・(興味のある方は『生物と無生物のあいだ』をお読みください。)
私としては、子どもの頃に植え付けられた野口英世の「偉人」というイメージが嘘だった(米国ではそんな風には評価されていない)って事実に唖然(´Д`) なぜ野口英世は千円札の肖像画になれたの?
あ~一冊の本を読んだだけで判断しちゃいけないから、「野口英世」で検索…
⇒野口英世 - Wikipedia によりますと、「評価」に次の記述があります…
『急性灰白髄炎(小児麻痺)病原体、狂犬病病原体、黄熱病病原体等の発見特定の業績に関しては、その後ウイルスが病原体であることが判明していることから否定されており、現代において微生物学の分野で評価できるものは全体の仕事のうちの一部に留まることになる。』
「野口英世の評価」で検索すると…「本当に偉人?」って見出しが散見されますね~(^^;
『生物と無生物のあいだ』 とっても面白い本でした(^_^)
「生命とは何か?」に興味がある人は是非!
後半の『動的平衡』による生命の描像は、お~!なるほど~!でした。
※関連記事
2013/06/17 「生命とは何か」Newton 2013年7月号
※そういえば、もう一人すごいな~と思った女性研究者…エミー・ネーター
2012/05/26 「ネーターの定理」ってすごいな~
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