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2013年7月 5日 (金)

PPバンドのセパタクローボールの作り方…準備編

PPバンドのセパタクローボールの作り方…『三すくみ』で説明 を書きましたが、この作り方の説明では…
PP band 6
…こういう真っ直ぐに伸びたPPバンドを使っています。
でも、PPバンドをこのように真っ直ぐに伸びた状態にするのは、ちょっと準備が必要なんです。
以下、科学イベントなどで100人オーダーで材料を準備する場合の準備作業のやり方を記します。
(なかなかに大変です(^^;)

●PPバンドは普通100m巻きで売られています。
PP_band
PPバンドのセパタクローボールは、一人分159cmですから、100m巻で62人分になります。
PPバンドには「手締め用」と「梱包機用」があります。「手締め用」は人が手で締めますので固さが「梱包機用」より柔らかいです。で、この柔らかさはセパタクローボール向きではありません。ふにゃふにゃのボールになってしまいます。ですので「梱包機用」のPPバンドを購入して下さい。「梱包機用」のPPバンドは固さがあるので、ボールにしたときシッカリとした手触りで弾みます。

●巻から取り出したPPバンドはクルクルとカールしています~
PP_band01
こんなにきつくクルクルとカールしていたら、セパタクローボールを作るのは困難です。
ですから、これを真っ直ぐに伸びた状態にしなければなりません。
※私はこれを「αヘリックスβシートにする」と言っていますが…←あ、無視して下さい(^^;;

●巻癖をとるために、逆巻にする。
PP_band02
PPバンドを10mぐらい取り出して、巻癖をとるために逆巻にします。
100m一気に逆巻にはできませんから、10mぐらい取り出しては逆巻に。また取り出しては逆巻にします。

●逆巻にしたら端をビニールテープ等で止めて、しばらく(1時間ぐらい)放置します。
PP_band03
※一晩も放置すると、今度は逆巻癖が残ってしまいますので、適当な時間放置ってことで。

●逆巻にしていたPPバンドを緩めます。
PP_band04
まぁこんな感じでPPバンドが広がります。最初に取り出したときのクルクルカール(αヘリックス)状態から比べれば伸びた(βシート)状態になりました。

●PPバンドを26.5cmの長さに切ります。
PP_band05
最初に1本を26.5cmの長さに切ったら、そのPPバンドを定規として、以降はそのPPバンド定規に合わせて切ります。
定規となるPPバンドを他の切ったPPバンドと区別するために何らかの印を付けて作業しましょう。
とにかく、ひたすら切ります、切ります・・・
PP_band06

●切ったPPバンドの一方の端に両面テープを貼り付けます。
PP_band07
両面テープは幅15mmの「強力タイプ」を使用します。普通の両面テープでは、PPバンドを輪っかにして貼り合わせてしばらく放置すると(梱包機用の固いPPバンドを使っていますので)両面テープが剥がれてしまうことがあります。
PP_band08
両面テープを長~く引き出して、そこにPPバンドの端を貼り付けて行きます。
この時点でPPバンドはまだ緩く反っていますので、上の写真のように、反りの山側に両面テープを貼り付けます。
これは、PPバンドを輪っかにするときに、輪の外側に両面テープがある方が貼り合わせしやすいからです。

●両面テープに貼り付けた暖簾状のPPバンドを切り離します。
PP_band09
カッティングマットの上に、両面テープに貼り付けた暖簾状のPPバンドを置いて、PPバンドの隙間からカッターを入れて切り離します、切り離します・・・
PP_band10 PP_band13

●両面テープを貼り付けたPPバンドを6本(1セット分)ずつ輪ゴムで留めます。
PP_band11
この時点ではまだPPバンドは軽く反ってますので、PPバンドを3枚ずつ、反りの向きが逆になるように向き合わせ…
PP_band12
輪ゴムで留めます。輪ゴムで留めます・・・
PP_band14


ふ~100m巻で62人分できました~
※大きな科学イベントでは100人~200人を対象にしますので、この作業を1人1巻ずつ分担して準備作業をしています。
この作業をイベント実施の1ヶ月ぐらい前に行って、PPバンドを寝かせておけば、イベント当日のPPバンドはピンと真っ直ぐに伸びてます(^o^)



ここに書いたのは、100人オーダーのイベント用の準備作業で、個人で1個作る場合はどうするかというと…
まず、100m巻のPPバンドを買ってくるなんて無駄ですから~ 私の場合、最初の1個を試作したときは、たまたま家電品を購入して段ボール箱がPPバンドで梱包されていたので、そのPPバンドを使いました。まぁ 159cmのPPバンドを何らかの方法で入手して下さい。
また巻癖がついているPPバンドでしたら、小さく逆巻にして1分も押さえていれば巻癖はかなりとれますよ。
大きな科学イベントで、ここに書いたような準備をしているのは、一人一人の子どもにPPバンドの巻癖をとって、26.5cm×6に切って、両面テープを貼って…とやっていたら時間がかかりすぎて、多くの子供たちに対応出来ないので、事前にここまでの準備作業をしてます。


PPバンド(100m巻)よりはもっと小巻で売られている紙バンドでの作り方のヒントをこちらに書いておきました。→紙バンドで作るセパタクローボール

PPパンドや紙バンドを切るには…
工作用ハサミにはキッチンハサミがお薦めです

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