サメってこんなに面白い生き物だったんですか~!東京国際ミネラルフェア
第26回東京国際ミネラルフェア(新宿)の特別展は「ザ・シャーク」でした。
『恐るべきジョーズの世界が一堂に!!』
『サメの歯の化石と進化』
特別展の第二会場に展示されていたサメの顎
デカいのは史上最大最強のサメ「メガロドン」約1,800万年前から約150万年前(新生代第三紀中新世半ばから鮮新世)にかけて棲息していたサメです。
手前の白いのは現生の「オオメジロザメ メジロザメ科(ブルー・シャーク)」
最初「ホホジロザメ」だと思ってしまったのですが(自分が名前を知ってる大型のサメってホホジロザメだけだから、それと会場の展示は「オオジロザメ」となっていたから)けど、今調べてみると…「オオメジロザメ」のようです。
メガロドンの口の大きさは大人が入れるほどの大きさです。オオメジロザメは、ヒトの頭は軽々入りますね。で、この口の中に頭を突っ込むようにして中を覗くと~
わ~!w(*゚o゚*)w
これサメの歯です。歯が何列も並んでいるでしょ。サメの歯は何列も予備が用意されていて、獲物に噛みついたときに歯が欠けたりすると、後ろに控えている歯が前にせり出してくるということは知ってたんですが、こういう風に歯が並んでるのを実際に見ると、お~!スゲ~!なるほど~
さらに、サメ - Wikipedia の「歯」によりますと…
『サメの歯は何列にも並び、いま使われている歯列のすぐ後ろには新しい歯列が用意されている。獲物を襲うなどして歯が1本でも欠けると、新しい歯列が古い歯列を押し出して、歯列ごと新しいものと交換される。歯列は何回でも生え変わり、1尾のサメが生涯に使う歯の数は最大で数千にのぼると考えられている。』
え~1本ずつ生え替わるんじゃなくて「歯列ごと新しいものと交換される」んですか~ ビックリ!
※ん~考えてみるに… 欠けた歯をそこ1本だけ生え替わらせるという遺伝的特性を獲得するのは難しいですよね。でも「歯を一式作れ」という遺伝子のスイッチを入れるのは比較的簡単だったのでしょうね。
サメ - Wikipedia を読むと面白いですよ~(^o^)
面白かったところをピックアップ…
体型
『泳ぎ続けないと溺れる』へ~マグロもそうでしたが、サメもそうなんだ~
しかし『泳ぎ続けないと溺れるといっても鰓への酸素供給のみを主因とするマグロなどとは若干異なる。』へ~
サメは浮き袋がないため、沈まないように泳ぎ続けなければならない。浮き袋がないことを肝油や尾鰭で補っている。尾鰭は通常、上の方(上葉)が下の方(下葉)よりも長い異尾である。これにより後方ではなくやや斜め下に水を押し出すことになる。それで体が斜め上に押し上げられる。へ~!
鱗
『サメの体は、頭から尾に向けて撫でると滑らかだが、逆に尾から頭に向けて撫でるとザラザラしている。これが俗にいう鮫肌である。これは泳ぐときにできる水流の乱れを少なくし、層流を保つことで水の抵抗を減らすことに役立っていると考えられる。』なるほど~!
ミクロな凸凹やギザギザは「フクロウの風切り羽の消音効果」とか「カタツムリの殻の防汚効果」とかありますね~
※参考ページ
・フクロウの風切り羽の消音効果⇒神戸花鳥園公式ブログ(過去ログ) フクロウの羽 ~パート1~
・カタツムリの殻の防汚効果⇒ナノ親水 - INAX
このような生物の構造や機能を模倣・応用する科学をバイオミメティクス(biomimetics 生体模倣)と言います。鮫肌を競泳水着に応用したのもバイオミメティクスですね。
「バイオミメティクス」で検索してもWikipediaがトップに出てこない?
あ、Wikipediaの見出し語は「バイオメカニクス」になっていて、この中に『生物にヒントを得た機械などに関連する応用分野は、バイオニクス (bionics)あるいはバイオミメティクス(biomimetics) と呼ばれることもある。』と記載されており、その下に「実用例」として、鮫肌、フクロウの羽、カタツムリの殻など(その他色々)例示されてます。
もう一つミネラルフェア特別展の展示で面白かったのが「ヘリコプリオン」
最初アンモナイトの化石?と思ったものはヘリコプリオンの歯でした~ ビックリ!
ヘリコプリオンの画像検索結果を見て皆様もビックリ!をお楽しみください。
もう一つサメのビックリ!がありました。
螺旋弁(らせんべん)です。サメの腸は太くて短いんだそうです。ヒトの腸のように細くて長くてくねくねしてない。それじゃぁ十分な栄養吸収ができないから、腸の中が螺旋状になっていて、栄養吸収のための表面積を増やしている。
サメの腸/螺旋弁ってどんな形? こちらをご覧ください…
⇒魚話その91 サメのお腹の救助袋: 素人魂~特濃魚汁~
※いや~ サメが科学ネタとしてこんなに面白いとは予想外でした(^o^)
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