「生命とは何か」Newton 2013年7月号
「生命とは何か」Newton 2013年7月号も面白かった~(^o^)
面白かったので、メモと読みながら思ったこと…
『What is life? 現在の生命科学を切り開いた、シュレーディンガーによる歴史的名著。 シュレーディンガーは本の中で「生物体は負のエントロピーを食べて生きている」とのべた。』
へ~あの「シュレーディンガーの猫」で知られる物理学者のシュレーディンガーが、What is life?「生命とは何か」という本を著していたんですか~。知らなかった。しかも「生物体は負のエントロピーを食べて生きている」と言ってるんですか~!
私、高校生のときに「熱力学の第二法則」というものを知りまして、そこから導かれる宇宙の終焉の姿が惨憺たるものだったので、エントロピーを減少させるものはないの?と思っていて、その後「生命がエントロピーを減少させている」みたいなことをどこかで知ったのですが、その源はシュレーディンガーの“What is life?”だったんですか~
『地球の生物の共通点
・刺激に応答する
・外から栄養をとる
・内と外の区別がある
・ふえる
「生きている」とは何か
エネルギーの出入りが生みだした高度な秩序ーそれが生命
生命(生物体)とは、外部とエネルギーや物質をやり取りすることで秩序だった構造(散逸構造)をつくり、維持する存在である。』
「散逸構造」というのも初めて知りました。
『PART3 「生命をつくる」最先端研究
リチャード・ファインマンは次のような言葉を残している。
「自分に作れないものは、理解したとはいえない(What I cannot create, I do not understand)」
残念ながら人類は、これまでに生物体をゼロからつくりだすことはできていない。』
へ~リチャード・ファインマンがそういう言葉を残してるんだ~
私はやがて人類は生命を理解して、生命を作るようになると思いますよ。
ところで、「生命」を「宇宙」に置き換えると、
やがて人類は宇宙を理解して、宇宙を作れるようになるんですかね?ワクワク(^^)
でも人類が宇宙を理解する前に、他の知的生命体が先に宇宙を理解して…
…というお話はこちらで→「宇宙100兆年の未来」日経サイエンス 2012年6月号
『研究者が語る「生命とは何か」
生命と物質に根本的な違いはない リチャード・ドーキンス』
このインタビュー記事を読んでいて、ん、ん、その見方に同意!とか思ってたんですが、後からそれがリチャード・ドーキンスへのインタビューだったと気付く。あ~私、リチャード・ドーキンスの本にかなり影響を受けてるからな(^^;
『ヒトゲノムの全合成が生命解明の道を開く 上田泰己
再生医療が進歩しても、「寿命」や「老化」といった課題は依然として残ると思います。「寿命」や「老化」で最も不思議なのは、「非常に長い過程を数えることができるプロセスがどのようなところにあるのか」だと思います。』
言われてみれば…「非常に長い過程を数えることができるプロセスがどのようなところにあるのか」それは知りたい。
テロメアはこれにどう関わってくるんでしょうね?
私、「寿命」や「老化」は遺伝子にプログラミングされているものだと思ってます。なぜそんなものが遺伝子にプログラミングされているかというと、種の生存にとってその方が有利だから。だって人類が「不老不死」を手に入れたら、そこで人類の種としての進化は止まっちゃうんですよ。寿命や老化で個体が死んで、世代交代が繰り返される種は進化し、やがて人類を超えます。だから私は「不老不死」に魅力を感じません。
※今月はこちらも面白かったです。
→「量子の地平線」日経サイエンス 2013年7月号
※Wikipediaを読んでいて面白かったのが、「ファインマンをめぐる逸話」
さすがファインマンさん。逸話の数が半端じゃない(^o^)
※関連記事
2013/08/10 ロザリンド・フランクリン⇒生物と無生物のあいだ:福岡伸一
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