« オウムガイの気房の中には「カメラル液」があって、カメラの意味は「小さな部屋」 | トップページ | 10メートルのストローでジュースを飲めるか?(大)実験! »

2020年7月14日 (火)

猫ビーム!は『再帰性反射』

↓これが、猫ビィーーーム!です(^o^;
Chasibu200617a
「猫ビーム」で画像検索すると、多くの人が「猫ビーム」画像をアップしてます。

ビー玉で「再帰性反射」の実験の記事を書いたら、「あうるの森」さんから「これも再帰性反射じゃないの?」と質問され、「お~!これも再帰性反射だよ!」と、その画像を借りてきました。
Nekobeam
↑この猫の目の光の反射と、
↓ビー玉の光の反射と、
Retroreflectiveb
↓道路標識の反射
Retroreflectivea
…これらの光の反射がみな「再帰性反射」なんです!

ビー玉と道路標識の再帰性反射の図(詳細は→ビー玉で「再帰性反射」の実験
Retroreflection
ネコの目でも↑これと同じことが起こってるんです。
↓ネコやヒト(哺乳類/脊椎動物)の目に入った光が網膜で焦点を結ぶ様子の模式図
Eyeforcus
でね、ネコの目の場合、網膜で光が反射するのです。
↓ネコの目に入った光が網膜で反射して帰っていく経路
Retroreflectioneye
はい、↑この図の光の経路は、ビー玉の再帰性反射の光の経路と同じですね。

でも、なんでネコの目は網膜で光を反射するの?
それは、網膜の下にタペタム(tapetum 輝板)という層があって、ここで光が反射するのです。
なんで、タペタムなんてものがあるの? ヒトには無いのに。
え~ 目に入った光は、網膜視細胞杆体錐体)の中の光受容体反応すると、その刺激が視神経から脳に伝えられます。目に入った光の全てが視細胞で受容されるかというと、そんなことはなくて、私のイメージでは網膜の視細胞/光受容体はスカスカだから、光の多くは網膜をすり抜けていく。光満ち溢れる昼間に活動する動物はこれで問題ないけど、夜行性の動物はこれだど暗闇の中でものを識別しづらい。そこで、網膜をすり抜けてきた光をタペタムで反射して、もう一度網膜を通せば感度が2倍になる!(^^)v ←これ、なかなか素晴らしいアイディアですよね。誰かが考えたんじゃなくて、進化の結果ですけど。
そんなわけで、夜行性の動物の多くはタペタムを持っています。[要出典] どこかで読んだ気がする。
その代表例がネコなんですね~
参考ページ⇒猫の目の仕組み・不思議:暗闇のなかでキラリと光る印象的な大きな瞳|参天製薬
また、キンメダイ(深海魚)の目が光るのもタペタムがあるからです。
「キンメダイ タペタム」で検索

「猫ビーム」と言っても、ネコの目はライトのように自分で光っているわけではありません。目に入った光が網膜の後ろのタペタムで反射して、網膜上に焦点を結んでいるから反射した光は「再帰性反射」となり、入射した方向に帰っていくのです。
Nekobeam
「猫ビーム」の撮り方
やや薄暗いところで(猫の瞳孔が大きく開いている状態で)フラッシュ撮影します。



※参考リンク
目の構造とはたらき|参天製薬
網膜─デジタルカメラとは違う構造と機能|星城大学リハビリテーション学部[PDF]
深海の魚─眼とウキブクロとスクワレン|J-Stage[PDF]

※関連記事
2020/06/29 ビー玉万華鏡の仕組み
2020/07/07 ビー玉で「再帰性反射」の実験
2012/05/28 nepia鼻セレブのうさぎさん→視交叉はどうなってるの?

« オウムガイの気房の中には「カメラル液」があって、カメラの意味は「小さな部屋」 | トップページ | 10メートルのストローでジュースを飲めるか?(大)実験! »

サイエンス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« オウムガイの気房の中には「カメラル液」があって、カメラの意味は「小さな部屋」 | トップページ | 10メートルのストローでジュースを飲めるか?(大)実験! »

フォト
2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Google AdSense


無料ブログはココログ

blog parts

  • ココログカレンダーPlus 月曜はじまり