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2014年7月25日 (金)

東芝未来科学館『飛ぶタネの模型を作ろう~タネはどこからきたか?考えてみよう~』の準備

2014/07/27(日) 東芝未来科学館
【リカタンず】 飛ぶタネの模型を作ろう~タネはどこからきたか?考えてみよう~ で講師をやります。講師をやるってことは、材料準備もするってことです。既に材料準備は終わっていて、納品済です(^^)v
『飛ぶタネの模型を作ろう』では、フタバガキアルソミトラの模型を作ります。
フタバガキの作り方は→(飛ぶ種)フタバガキの種子の模型 これでやればOKなんですが、
アルソミトラの作り方は→(飛ぶ種)アルソミトラの種子の模型 これにはまだ改良の余地がありまして~
本物のように飛んで、「飛ぶおもちゃ」ではなく、本物に似た「模型」にするために研究開発(^^?をした結果…
発泡スチロール・スライサー(アルソミトラの種子の模型を作るために…)
(飛ぶ種)アルソミトラの種子の模型…発泡スチロール製 で、やっと納得できるアルソミトラの模型を作ることができましたので、これで実施します。
飛ぶタネの模型を作ろう』の予約受付状況を見ますと、既に「受付締切」ですので、夏休みの自由研究ネタを探してこのページにたどり着いた人には申し訳ありません(^^;

今回の『飛ぶタネの模型を作ろう』では副題に『~タネはどこからきたか?考えてみよう~』とつけてます。飛ぶタネの科学工作ではアルソミトラやフタバガキがポピュラーですが、その実施内容を見ていると…子供たちが「飛んだ!飛んだ~」と喜んで、それで終わり・・・ というのが多いです。←それじゃ植物の「種」について大事なことを伝えてないじゃないか~!

「飛ぶタネの模型」で一番重要なことは、「種子には何でこんなにいろんな形があるのかな?」って、子供たちに語りかけ、考えさせる機会にすることだと思っていますので、それを1時間の中でどうやるか?←ここが準備の中で一番重要なところ。現場に行くと往々にして、作り方や飛ばし方を指導するのに手一杯で、植物の種について考えるという一番大事なことがすっぽ抜けてしまうことがある。
例えば→(飛ぶ種)フタバガキの種子の模型…こう説明するんだった~
今回は、この失敗を踏まえて、どこでどういうお話をするかをパワポにまとめてみた。
そのPDFがこちら→…とPDFをアップロードしようとしたら、ファイルサイズが1MBを超えていてアップロードできなかった(^^; あ~デカい画像を貼り込みすぎたか~
画像を調整してみたが、1MB未満に縮小できなかったので、以下サムネイルでイメージをお伝えします。

Flyingseedsmodel01
飛ぶタネの模型を作ろう~タネはどこからきたか?考えてみよう~

Flyingseedsmodel02
身近にある飛ぶ種の観察:ヒマラヤスギ,トウカエデ,ニワウルシ ←これらはみな回転する飛ぶ種です。(ヒマラヤスギは、その球果と「シダーローズ」が面白いので、その画像も…)

回転する飛ぶ種の観察をしたので、回転する「フタバガキ」の模型から作ります。
Flyingseedsmodel03
フタバガキの模型(左:本物、右:模型)
あ、そうだ。ここで、本物と模型を実際に飛ばして見せよう。←ここ重要
工作を始める前に、これから作るものがどんなものなのかを見せておくと、目標がはっきりします。また「これ面白そう!」と思わせると、一気にモチベーションが上がります。そして、こちらの説明をよく聞いてくれます。

各自に工作キットを配布し、作り方を説明します。
ハサミは各自に配布。両面テープはテーブル毎に配布。
Flyingseedsmodel04
山折り/谷折りして、両面テープをつけるところが言葉だけでは伝わらないので、画像で示します。あ~紙をカールさせるのは、実演して見せた方がいいな。
作ったら飛ばしてみます。
あ、そうだ。みんなが同じ物を作るので、自分が作ったものがどれだか分からなくなるのを防ぐために…油性マジックで印を付けておきます。
投げ上げて、くるくる回転しながら落ちてくれば「よくできました◎」
うまく回転しない場合は「本物のフタバガキの種と、自分が作った模型を見比べてみましょう」←このために、各テーブルに一つずつ「本物のフタバガキの種」を置いておきます。
(「本物のフタバガキの種」を各テーブルに配布するのは、この時にしよう。)

フタバガキの次はアルソミトラの模型を作ります。
Flyingseedsmodel05
アルソミトラの模型(上:本物、下:模型)
アルソミトラも本物と模型を実際に飛ばして見せます。
また、各テーブルに本物のアルソミトラの種(翼果)を配布して、どれだけ薄いか!どれだけ軽いか!を観察/実感してもらいます。

Flyingseedsmodel06
まずは普通紙に印刷してある型紙を線に沿って切ります(2枚)。
それをスチレンペーパーの上に重ねて、スチレンペーパーから翼を2枚切り出します。
切った翼には自分のだと分かるように、油性マジックで印を付けておきます。
光沢フォトベーパー(厚手)に印刷された種を切り抜いて、翼の中央・表と裏に貼り付けるのは口頭で説明。(種の裏には事前に両面テープが貼り付けてあります。←これを一人一人にやってもらうと時間がかかるから)

アルソミトラの飛ばし方を説明します。
Flyingseedsmodel07
アルソミトラの翼果は水平に押し出すのではなく、下を向けて落とすだけ。
なぜそうするのか?→実際のアルソミトラの翼果は、実から落ちるだけです。←ここが重要です。模型なんですから、飛ばし方も本物と同じにしなくちゃ!

でも、本物のように「ふわ~」と飛ばないハズです。
なぜか?
Flyingseedsmodel08
模型がうまく飛ばないときは、本物をよ~く観察しましょう。←ここがまた重要!
アルソミトラの翼果が「ふわ~」と滑空する秘密を見つけられるかな?
詳細はこちら→(飛ぶ種)アルソミトラの種子の模型…発泡スチロール製

Flyingseedsmodel09
スチレンペーパー製の模型を作ったら、次は型紙も模型にします。
翼の前縁にスチレンペーパーのリブを貼り付けます。
一つはそのまま貼り、
もう一つは翼をシワシワにしてから貼ります。
詳細は→(飛ぶ種)アルソミトラの種子の模型でバイオミメティクス

さて、工作はこれで終わり。
後はフタバガキとアルソミトラがどんな植物なのかを説明します。
これまで何度も科学教室をやってきての経験則…まず工作。説明は後。
いきなり説明を始めると、子供たちは興味をなくしてダレます(^^;
最初にこれから作るものを実演して見せ「これ作りたい!」と思わせる「つかみ」が重要です。
工作が楽しかった~と思っているところで、それに関する説明をすると、その説明が「楽しかった~」という記憶と結びつきますから、より記憶に残りやすくなります。

Flyingseedsmodel10
フタバガキってどんな植物?
文字ばかりですが、いちいち読んで説明はしません。ここでは「ラワン材」と「乱開発により絶滅が危惧される」ということに触れるだけ。

Flyingseedsmodel11
シンガポールの植物 ※以下⇒は画像の引用元リンクです。
フタバガキは高さ50mにもなる熱帯雨林の木です。
※50mだと、だいたい15階建てのビルぐらいの高さです。

Flyingseedsmodel12
早朝のボルネオのフタバガキ林|化学同人

Flyingseedsmodel13
クラウンシャイネスと木漏れ日
フタバガキの枝と葉が隙間なく(お互いの枝が重なることなく)上空を覆っています。
「クラウンシャイネス(Crown Shyness)」と呼ばれる現象です。
ここにフタバガキの種が落ちたらどうなるでしょう? ←この問いかけが重要。ここで子供たちの考えを聞きます。

Flyingseedsmodel14
アルソミトラってどんな植物?
文字ばかりのページは簡単にすっ飛ばします。「アルソミトラ・マクロカルパ」という名前と、「ウリ科」に触れるだけ。

Flyingseedsmodel15
ハネフクベ 羽根瓢
アルソミトラ・マクロカルパ☆Alsomitra Macrocarpa|アトリエ四季の窓
アルソミトラは高木に絡んで生長するウリ科のつる植物です。つる長~い!

Flyingseedsmodel16
アルソミトラ(丸実C)- 軽井沢 ジャムこばやし ロシア人直伝のジャム
アルソミトラの実はデカい~!
実が熟すと、底が三角に裂けて、そこから翼果が落ちる。

Flyingseedsmodel17
Lassemer fliege - Archiv (Altes Forum) ...
アルソミトラ実の中に翼果は何枚入っているの? →300~500枚
中の翼果(よくか)は三方向にぎっしり詰まっている。

Flyingseedsmodel18
NIPPNの企業CM「翼の種子アルソミトラ」
アルソミトラの翼果が飛翔する様子は動画で見るのが一番ですね。
アルソミトラの動画といえば、NIPPN(日本製粉)の企業CM「翼の種子アルソミトラ」が秀逸です(^o^)

Flyingseedsmodel19
種子散布(しゅしさんぷ)
・風散布
・水散布
・動物散布…付着散布、被食散布(アリ散布、貯食型散布)
・自動散布
~タネはどこからきたか?考えてみよう~という副題ですから、種子散布についてお話しなきゃ。
でも「種子散布」というテーマは奥深いので、さわりだけ(^^;
※お薦めの本はこちらです…

※これ以下は時間が余ったら…
Flyingseedsmodel20
バイオミメティクス
生物の構造や機能を真似してものつくりに活かすことを「バイオミメティクス(biomimetics 生物模倣/生体模倣)」といいます。

Flyingseedsmodel21
バイオミメティクスの例
・フクロウの風切り羽の消音効果⇒新幹線のパンタグラフ
・カタツムリの殻の防汚効果⇒雨水で汚れが落ちやすい外壁
・サメ肌⇒競泳用水着
・蚊に刺されても痛くない⇒痛くない注射針
・トンボの飛翔能力⇒エネルギー変換効率のよい風車
・ヤモリの足⇒強く接着するけど簡単に剥がせるテープ
・クモの糸⇒細くて丈夫な糸

Flyingseedsmodel22
土壌(どじょう)シードバンク
・タネは色んな方法で散布され、土の中に埋まります。でも発芽に適した環境条件になるまでは土の中に眠ったままです。何年も、何十年も・・・
・ある土地から、ある植物が絶滅してしまったとしても、土の中にはその植物のタネが「土壌シードバンク」として生存している可能性があります。←これは「環境保護」の上でとても重要なことです。
※土壌シードバンクについてもっと知りたい人へお薦めの本は、先ほども紹介した…
タネはどこからきたか? (Nature Discovery Books)
種子のデザイン―旅するかたち (LIXIL BOOKLET) です。
子供向けには『タネはどこからきたか?』ですね。私はこの本を読んで感動しました(^o^)


※東芝未来科学館での出展記事
2014/07/27 東芝未来科学館『飛ぶタネの模型を作ろう』で小学生と『バイオミメティクス』
2014/03/29 2014春イベント~東芝未来科学館 初めての春休み~ 鏡の中のサッカーボール…出展報告
2012/07/24 東芝科学館「ふしぎ発見!正多面体工作」

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